ツアーファイナル公園終幕
BiSが7月22日より東北4カ所にて開催してきたツアー「ARABAKI×BiS GiP! -GREAT iDOL PURRiTANS-」のファイナル公演を岩手・MIYAKO KLUB COUNTER ACTIONにて行い、大熱狂のうちに終幕した。本ツアーは、ARABAKI ROCK FEST. 20×21thにて初披露予定だった、Gt:ヒダカトオル(THE STARBEMS)、Ba:津田紀昭(KEMURI/THE REDEMPTION)、Dr:RONZI(BRAHMAN / OAU)で構成されたARABAKI 20th CENTURY STUPiD BOYSがバックバンドとして参加したツアーで、第3期BiS初のバンド編成で各地を熱く盛り上げた。
宮城・仙台GIGSで行われたライブレポート
会場BGMが止まると、大きな拍手の中からヒダカトオルを先頭にRONZI、津田紀昭とステージに登場すると、会場の熱気が急上昇する。ヒダカトオルの「今日からこの3人がBiSです。それくらいの盛り上がりじゃ本物のBiSは見れないんですよ。お前ら、本当にBiSが見たいのか。お前たちは本当に研究員なのか。BiSが見たいですか。それでは、4人を呼びましょう。」と会場を煽り、さらに大きな拍手が巻き起こると、BiSメンバーが登場する。
ドラムのカウントが響くと「LET'S GO どうも」からライブはスタート。
生バンドの体の芯にくる音圧と、笑顔でステージを駆け回るBiSに感化され、研究員(ファン総称)もライブの冒頭よりアクセル全開でふかしていく。
曲が終わると、「仙台の皆さん、初めまして。私たち新生アイドル研究会BiSです。そして、一緒に盛り上がってくれるバンドメンバーは。」とバンドメンバーにマイクを向ける。バンドメンバーがそれぞれ自己紹介を行うと、轟音が会場にこだまし、第3期BiSの代名詞といえる「STUPiD」へとなだれ込む。
ライブ序盤は、「STUPiD」「DESTROY」とBiSの代名詞といえる超攻撃的アンサンブルで攻勢を仕掛ける。
そこから一転して、研究員(ファン総称)の人気が高い「this is not a love song」でメロウなロックサウンドでエモーショナル空間へ変貌させる。
続く「LOVELY LOVELY」では、生バンドの力強くも温かい演奏と会場全体で行った”子猫ちゃん”を模した振付がシンクロし、仙台GIGSに多幸感が広がっていく。
ライブ中盤に差し掛かり、チャントモンキー が『次やる曲は、第1期BiSの「BiSimulation」です。なんでやるのかと言うとヒダカさんが作った曲だからです。』と話し、ステージでヒダカトオルとの和やかなトークを展開すると会場は笑みが溢れた。
「BiSimulation」は、現BiSが新たに振付を行い、研究員とと共に拳を突き上げ、熱くパフォーマンスすると、熱唱後には、ヒダカトオルより「この曲はあげるよ。」と楽曲提供制作者からのお墨付きをもらった。
尚、第3期BiSが過去のBiSの楽曲をパフォーマンスするのは初のことであり、BiSに新たな歴史が加わった。
ここからライブ終盤に向け、改めてのバンド紹介を挟みつつ、ミドルテンポな楽曲でエモーショナルな展開を見せていく。
ここで、トギーが『次にやる曲が最後なんですが、津田さんが第1期BiSの時に書いてくださった曲です。「MURA-MURA」って曲なんですけど、スカパンクでノリ方があるんですよね。津田さん、教えてください。』とMCすると、津田紀昭は照れながらもツーステップをステージ上で披露した。
楽曲が始まると、研究員も思い思いにツーステップで体を揺らし、BiS流のスカパンクを体全身で楽しんだ。
締めには、RONZI考案の曲締めパフォーマンスをBiSと共に行い、本編を締めた。
大きな拍手が収まらない中、アンコールに応え、BiS・バンドメンバーがステージに再登場すると、会場のボルテージが更に高まる。
ここで、チャントモンキー がメンバーにここまでの感想を尋ねているとヒダカトオルより『バンド、一緒にやろうぜ!』と提案があり、メンバーからも『これからバンドでやっちゃおう。』と盛り上がる。
続いて、チャントモンキーは
『なぜ今日バンドとBiSでできているのかというと、アラバキロックフェスがあったからなんです。東北の宮城のアラバキロックフェスというフェスで、BiSは2021年のアラバキにこのメンバーで呼んでいただいていたんですけど、アラバキに出演が決まりましたってなったときは、衝撃すぎてみんなで叫んじゃって。嬉しいのと緊張でいろいろな感情になって。
アラバキは中止になってしまったんですけど、アラバキの方々の協力のおかげで同じメンバーで東北ツアーを回れています。
アラバキに出ている先輩方、バンドの方々のライヴを見たんですけど、すっごい格好よくて、言葉が出なくなるくらい感動して。
こんなライヴがやりたいって思いました。私たちはまだまだなので、もっともっともっともっとパワーアップして、来年のアラバキにこのメンバーで出たいし、出るだけじゃなくて、私がすっごい心が動いたようなライヴを、研究員と、まだBiSを知らない人に届けたいって思いました。
それが今のBiSの目標です。研究員とこれからももっともっともっともっともっと一緒に走っていきたいです。
またこのメンバーで絶対にここ仙台でライヴしたいって思います。今日は来てくれて本当にありがとうございました。
今日は最後まで楽しんでいってください。また会いましょう。「COLD CAKE」』
と話し、アンコールに突入する。
「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」、そして、ラストとなる「CURTAiN CALL」で胸が熱くならざるを得ない、第3期BiS初となるバンド編成でのライブは幕を閉じた。
ロックレジェンドによる圧巻のライブパフォーマンスとBiSの無邪気で活力のあるパフォーマンスがシンクロし、BiSの音楽が、"ロックとの融合”を果たした決定的瞬間だった。
偉大なロックバンドと創り上げた圧倒的なロック空間を今後も生み出しいくBiSの今後から目を離さないでほしい。
Photo by kenta sotobatyashi