Mrs.GREEN APPLE「Brand New」は「スパイダーマン」最新作・日本版主題歌
Mrs.GREEN APPLE(ミセス)の『Brand New』は、2026年7月13日に配信限定でリリースされたシングルです。7月31日に日米同時公開される映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の日本版主題歌として、スパイダーマンシリーズの大ファンである大森元貴が書き下ろしました。
映画の舞台は、前作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』から4年後。
主人公のピーター・パーカーは、愛する人々を守るため、世界中の人々の記憶から自らの存在を消すという決断をしました。
恋人であるMJや親友のネッドさえも自分を覚えていない世界で、孤独を抱えながらもスパイダーマンとしてニューヨークを守り続けています。
そんなピーターの体に異変が起こり、街にも新たな脅威が迫るのが本作の物語です。
曲名に起用されたBrand Newとは、真新しい、まっさらの、という意味があります。
すべてを失ったピーターが、過去の痛みを抱えながらも新たな一歩を踏み出そうとする姿を表しているのかもしれません。
大森は、そんなピーターの気持ちを代弁するように作詞を手がけたのではないでしょうか。
スパイダーマンへの愛が詰まった『Brand New』の歌詞の意味を詳しく考察していきます。
映画「スパイダーマン」とリンクする歌詞
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孤独を知って
愛を知る
五感 働いて
君を救う
それはつまり
僕も救う
結局僕らは
人と人
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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冒頭では、孤独を知ったからこそ、本当の愛の深さに気づけたことが歌われているようです。
誰かがそばにいることや、自分を気にかけてくれることは、決して当たり前ではありません。一人になった経験があるからこそ、人とのつながりがどれほど心を支えてくれるのかを実感できるのでしょう。
また、誰かを救う行為は、助けられる人だけでなく、手を差し伸べた側の心をも救う。
人は一方的に支える存在でも、支えられるだけの存在でもありません。
互いに愛を受け取り、返し合うことで生きていけるという、人と人との根源的なつながりが描かれているように思えます。
そしてこのメッセージは、街の人々を守ることで自らの存在意義を確かめてきたピーター・パーカーの姿とも重なります。
世界中の人々の記憶から自分が消え、誰にも正体を知ってもらえなくなったピーター。それでも彼がスパイダーマンとして戦い続けるのは、誰かを救うことが、自分自身を生かす力にもなっているからなのかもしれません。
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I love youの先へ
僕はもう
独りじゃないね
Up beatで
闇を晴らして
あなたの言葉を
胸に抱いて
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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「I love youの先」には何があるのでしょうか。
ミセスの大森元貴は、愛を越えたさらに大きな愛を伝えたいのかもしれません。
愛によって孤独が解消され、その先に向かうことができる。
それによって、自分がまた、大きな愛を周りに与えることができる。
それは、言葉だけでなく、実際に行動でも示すという意味でもあるかもしれません。
スパイダーマンがみんなを守るという決意とも重なります。
誰かの愛を受けて孤独から解放され、UP BEAT=前向きになれる。
誰かが自分を支えてくれるという、人とのつながりを感じさせる歌詞です。
この部分は誰かの愛情によって、自分が前に進めるという、愛のループを感じさせてくれます。
孤独を感じていたピーターが「Brand New(新しく)」進んでいく様子を描いているようにも思える箇所です。
スパイダーマンには、ウェブポーズという蜘蛛の糸を放つポーズがあります。
大森は、そのポーズが、向きを変えると世界共通の「I LOVE YOU」のサインになることに注目しました。
『Brand New』のジャケットにも使われているポーズです。
愛が、楽曲の大きなテーマとなっていることは間違いないでしょう。

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もう胸の傷が痛む頃
犠牲を払って
何を救う?
どれもがきっと
必然で
僕の正しさはここにある
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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悲しみや辛さなど、誰もが心に傷を抱えて生きているのかもしれません。
ピーターもその1人と言えるでしょう。
ピーターは、世界中の人々の記憶から忘れ去られてしまう、という最大級の犠牲を払いました。
そのことで、果たして街や人々の平和を守れたのだろうか?という疑問や苦悩を経験しています。
「もう胸の傷が痛む頃」という表現は、傷が癒えるどころか、再びその傷が痛みだしたタイミング。
ピーターは、過去の痛みを思い出すことで、自問自答し葛藤し、再び立ち上がろうと決意したのではないでしょうか。
そして悪いこともすべてが必然であり、自分の正しさは間違っていないのだと思えたのです。
これは、ピーターに限らず、誰にも当てはまることだと言えます。
過去の痛みを乗り越え、もう一度立ち上がろうとする時、前よりももっと強くなれる自分がいる。
自分に起こる全てが必然で、意味のあることだと思えた時に、自身を肯定できるのではないでしょうか。
自分の正しさを信じて生きていく、勇気と強さを感じさせてくれるパートです。
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息をして
意識をして
生きることのひどい痛みには
意味があると信じてる
と同時に
やるせない何かと
今日も戦ってる
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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「息をして」という言葉に「生きる」という、強い信念を感じます。
そして、続く「生きることのひどい痛み」という言葉で、生きていくことの厳しさを強調。
そのひどい痛みには「意味があると信じてる」とつなげることで、前パートの「必然」という言葉と合致してきます。
生きることには痛みが伴うものだけど、それには絶対に意味があるのだと、このパートでもその痛みと戦おうとしているのでしょう。
しかし、そんな現実にやるせなさを感じているのも事実。
困難を受け入れ、未来に希望を見出しながらも苦悩している様子を描いた歌詞は、ミセスらしい表現だと感じます。
毎日がんばっている生きている人たちへの共感を呼ぶ歌詞ではないでしょうか。
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サプライズで驚かせて
僕は僕を
ただ更新して
雨に唄って
スイングをして
あなたの言葉を
胸に抱いて
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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ピーターが、スパイダーマンとして颯爽と登場し、みんなが驚くシーンを彷彿とさせます。
「僕は僕を更新して」という言葉には、日々の成長や、「真新しい」を意味するタイトル『Brand New』との繋がりを感じます。
これまでの苦悩を乗り越え、もう一度立ち上がる決意ができたのは、大切な人の言葉があったから。
人は、誰かの言葉が勇気や希望となり、生きていけるものなのかもしれませんね。
ピーターにとっては、自分を待ってくれる街の人々、世界の人々の言葉です。
「スイング」とは、スパイダーマンがビルからビルをウェブ(蜘蛛の糸)を放って、飛び回るアクションのことです。
『Brand New』は、映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の主題歌として、絶妙にスパイダーマンと繋がる言葉を歌詞に登場させています。
スパイダーマンが希望を取り戻し、自由にスイングをしている姿が目に浮かんできます。
さらに、「スイング」という言葉だけを聞くと、野球のバットスイングや、音楽に合わせて楽しく体を揺らすスイングを想像する人も多いでしょう。
雨の日は外出が億劫になり、気分も沈みがちになるもの。
しかし、雨という逆境の中でさえ、唄いながらスイングできるほど、心は軽やかで強い状態です。
自分自身を更新し、とても前向きになれていることを意味しているのではないでしょうか。
「真新しい自分(Brand New)」で生きる

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繭に包まれた
人の夢
希望とシェイクハンドして
鏡を見つめ直して
真新しい自分
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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ここで初めて、タイトルと直接つながる「真新しい自分」という言葉が登場します。
困難を乗り越えれば、二度と傷つかなくなるわけではありません。
希望を取り戻しても、また落ち込んだり、迷ったりする日が訪れます。
それでも、そのたびに自分を更新し、真新しい一日を始めることはできます。
完璧に生まれ変わる必要はなく、昨日とは少し違う自分として今日を生きればいい。
そんな優しい肯定が、このフレーズには込められているようです。
また、「繭に包まれた人の夢」という表現も印象的です。
繭は、幼虫がさなぎとなり、新しい姿へ変わるまで自らを守るためのもの。
外からは何も起きていないように見えても、その内側では大きな変化が進んでいます。
同じように、人の夢もすぐに目に見えるかたちになるとは限りません。
まだ飛び立つ準備ができていない夢や、自分でもうまく言葉にできない希望は、心の奥で大切に育てられているのでしょう。
今は動けなくても、夢が消えたわけではない。
繭の中で少しずつ姿を変え、いつか外の世界へ飛び立つ日を待っているのです。
この変化のイメージは、新たな力と試練に直面するスパイダーマンの物語とも響き合っているように感じられます。
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I love youの先へ
僕はもう
独りじゃないね
≪Brand New 歌詞より抜粋≫
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最後のフレーズには、『Brand New』が伝えようとしてきたメッセージが凝縮されています。
孤独を知ったからこそ、人から向けられる愛の温かさに気づけた。
心に傷を抱えているからこそ、同じように苦しむ誰かの痛みにも寄り添えるようになる。
人生で経験した悲しみや挫折は、自分から奪うだけのものではありません。
傷ついた経験が、新たな優しさや強さを生み出すこともあるのです。
「真新しい自分」とは、過去を捨て去った自分ではありません。
痛みも失敗も抱えたまま、昨日までとは少し違う自分として、もう一度歩き始めることを意味しているのでしょう。
たとえつまずいても、その場所から再び自分を始めればいいのです。
『Brand New』は、何度傷ついても立ち上がろうとする、自己再生の物語を描いた楽曲だと考えられます。
そしてその姿は、すべてを失ったような孤独の中でも、人々を守るために戦い続けるピーター・パーカーと深く重なっています。
Mrs.GREEN APPLE「Brand New」生きていく希望を感じさせる「スパイダーマン」主題歌

映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の日本版主題歌である、Mrs.GREEN APPLE(ミセス)の『Brand New』。
世界中の人々の記憶から忘れ去られる、という悲しみを抱えながらも、「親愛なる隣人」として戦い続ける主人公ピーター・パーカーの心情を代弁した歌詞が印象的です。
スパイダーマンシリーズの大ファンを公言する大森元貴らしく、「スパイダーマンスイング」や、「スパイダーウェブ」からヒントを得た「I love youの先へ」という歌詞など、こだわりが随所に散りばめられています。
人は困難や悲しみにぶつかりながら生きていくものです。
それでも、「真新しい自分(Brand New)」で、また始めればいいのだ、と気づかせてくれる希望の曲となっています。
それはまさに、自己再生のストーリー。
映画は、2026年7月31日に日米同時公開です。
映画を見れば、ミセスが主題歌『Brand New』に込めた意味が、より深く感じられるかもしれませんね。
【Mrs. GREEN APPLE PROFILE】 大森元貴 (Vo/Gt) 若井滉斗 (Gt) 藤澤涼架 (Key) 2013年結成。2015年EMI Recordsからミニアルバム「Variety」でメジャーデビュー。 以来、毎年1枚のオリジナルアルバムリリースと着実なライブ活動を続け、2019年12月から行われた初の全国アリーナツアー「エデ···
