SNSからリバイバルヒット中のBEYOOOOONDSの名曲を徹底解釈!
高いパフォーマンス力と多彩な楽曲が魅力のハロー!プロジェクト。その中でも圧倒的な実力を誇り、寸劇を交えた個性的な楽曲でファンを魅了し続けるのがBEYOOOOONDS(ビヨーンズ)です。
そんなBEYOOOOONDSが2024年にリリースし、ハロプロファンによる投票イベント「ハロプロ楽曲大賞」にて同年の第1位に選出された『灰toダイヤモンド(ハイ・トゥ・ダイヤモンド)』が、2026年にSNSを通して再注目を集めています。
『灰toダイヤモンド』はいわゆるトンチキソング路線から離れ、ハロプロ楽曲王道のディスコファンクサウンドをベースにした“普通にかっこいい”曲として打ち出されました。
再評価の流れを受けて、公式YouTubeでは6月に神奈川・横浜アリーナで行われたコンサートでのパフォーマンス映像が公開され、こちらも注目されています。
「灰とダイヤモンド(Ashes and Diamonds)」といえば、19世紀のポーランドの詩人チプリアン・カミユ・ノルヴィッドの『舞台裏にて』の詩を元ネタに、これまで映画や楽曲のタイトルとして採用されてきました。
“and”ではなく“to”に置き換わっているところに、どのようなメッセージが込められているのか、歌詞の意味を考察していきましょう。
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どこからやってきたのとか 誰に認められたとか
荒削りなまま 君に出会えたよね
何正しいと思うか 胸の中しまったまま
流されちゃえば楽なのだろう けれど
夜空 逆らうように
≪灰toダイヤモンド 歌詞より抜粋≫
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1番の歌詞からすると、主人公は不器用な人だとイメージできます。
「どこからやってきたのとか 誰に認められたとか 荒削りなまま」というフレーズから、自分が誇れる居場所を見つけられず、誰かに評価される成果も出せていないと感じているようです。
それは主人公が未熟だからではなく、自分の信念を持っている人だからでしょう。
「何正しいと思うか 胸の中しまったまま 流されちゃえば楽なのだろう」とわかってはいます。
それでも自分が思う正しさを曲げられない性格で、これは正しくないと声を上げずにはいられません。
いつも自分の信念を貫こうとする姿は周囲の生き方とは異なるため、疎外されて孤独に感じたり、正当に評価されなかったりすることもあるでしょう。
その生き方は時につらく感じますが、そんな時に「君に出会えたよね」とあります。
この出会いが、主人公にとって良い出来事だったことが伝わってきます。
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熱い火球…燃え盛って駆けてく
何かを抱きしめて光る
真夜中が真っ暗々だったのは
昔話だ
≪灰toダイヤモンド 歌詞より抜粋≫
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夜空の暗さと相反して燃え盛る「熱い火球」とは、流れ星の中でもひときわ大きく明るいもののことです。
流れ星は、宇宙空間に漂うチリゴミや小石のような物体が、空気などの分子と衝突して光を出します。
燃え盛る核となる「何かを抱きしめて」光っているのです。
人も信念を抱いて命を燃やします。
他人から見れば無価値に思えるかもしれませんが、それがその人を輝かせるなら、他人がどう思うかは関係ありません。
「真夜中が真っ暗々だったのは 昔話だ」とあるように、信念を持ち続けていれば輝き続けることができます。
未来を輝かせるために

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本当の本当の本音 言葉にしてみる勇気
そんなことが いちばん難しかったの
君だけじゃない ほら
小さい地球…私らは砂粒
どこかで誰かが泣いてる
きれいごとと 笑われてもいいよ
言えぬほうが ヤダ!
≪灰toダイヤモンド 歌詞より抜粋≫
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2番では、主人公の内面に少し変化が生じているようです。
「本当の本当の本音 言葉にしてみる勇気」を出すのは、簡単そうに見えて一番難しいことです。
建前で話した方が気が楽だったり、本音で話して相手を傷つけるのが不安だったりして躊躇うこともあります。
主人公はそのことについて「君だけじゃない」と伝えています。
不器用に生きてきた主人公は「君」と出会い、自分のことだけでなく人に目を向けて気遣える人になったのでしょう。
本音を言葉にできず悩んでいる「君」を慰めたいと思い、優しく語りかけます。
「小さい地球」に生きる「私らは砂粒」のようにちっぽけな存在です。
しかし、だからといって私たちの涙や努力が無価値ということはありません。
「きれいごとと 笑われてもいい」から、「どこかで誰かが泣いてる」ことに一緒に悲しみ、助けたいと思う気持ちを言葉で言い表したいと言っています。
「言えぬほうが ヤダ!」という言葉から、自分の気持ちに正直に生きようとする主人公の強い想いが読み取れるでしょう。
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Look at me
100光年飛び越える 無限キャラット
たとえブラックホール それも打破
Hey 今 未来 キラキラにしたくない?
君なり 爛々
本当に Don't worry
Let's shine together!
≪灰toダイヤモンド 歌詞より抜粋≫
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主人公は自分のことを「100光年飛び越える 無限キャラット」と表現しています。
これは自尊心の表れというよりも、そうありたいという意志の強さを示しているように感じました。
「たとえブラックホール」を前にしているように、目の前が暗くて全てを飲み込んでしまうように思えても、「それも打破」するくらい自分を輝かせたい。
一度きりの人生だから、今も未来もキラキラにしたいんだという気持ちが感じ取れます。
「キラキラにしたくない?」と問いかけ、一緒にそうしようと誘っています。
「君なり 爛々」のフレーズは、その方法は君なりの方法でいいんだということも伝えてきます。
それぞれ考え方や得意なことが違うため、できることもしたいことも違います。
その個性を大切にし、自分らしく輝くことにこそ意味があるはずです。
そして主人公は、「本当に Don't worry Let's shine together!(心配しないで、一緒に輝こう!)」と励まします。
自分らしく振る舞うことが怖くても、1人じゃないから大丈夫だと寄り添う優しさが温かいですね。
toに込められた意味とは?

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どんなボロボロな君だろうと 灰toダイヤモンド
むなしい夜も 愛toダイヤモンド
もっとこの星を 未来未来にしたくてミラーボール
Kira Kira! Whoo Whoo Whoo
今夜 燃え尽きたって必ず 灰toダイヤモンド
踊ろうよ All day long 愛toダイヤモンド
もっと君らしさ…
君らしさ きらめきたい?
君らしさ 引き出したい?
遠慮せず輝きな!
Just be yourself
銀河to銀河 届くよ
≪灰toダイヤモンド 歌詞より抜粋≫
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サビには、タイトルでもある「灰toダイヤモンド」のフレーズが繰り返しでてきます。
そもそもこのフレーズにはどのような意味があるのでしょうか。
映画『灰とダイヤモンド』で登場する詩『舞台裏にて』は、レジスタンスの若者や裏方として生きる者たちへの弔詩として書かれた作品です。
激動の時代や過酷な運命の中で、身を焦がして燃え尽きて灰になったとしても、その後にダイヤモンドのような尊い魂や成果の輝きが永遠に残るはずだ、という想いが込められています。
このことから、灰のようにボロボロになってしまった君の中にも、必ずダイヤモンドのような輝きがあるということを伝えているのでしょう。
さらに“and”ではなく“to”に置き換えられていることに注目すると、灰の到達点がダイヤモンドであるという見方ができます。
つまり、ボロボロになるほど燃え尽きた経験そのものがダイヤモンドだということです。
互いに灰になったときに出会い、「君」の存在があったから変われた主人公の言葉だと思うとより説得力を感じます。
「むなしい夜」も愛すべきもので、やがてダイヤモンドのような価値に気付くはずです。
主人公はもっとこの星に輝かしい未来が訪れるように、自分自身を輝かせていこうとしています。
周りの輝きに気圧されて、自分の良さが見えないこともあるでしょう。
しかし、自分にしかわからない自分らしさがきっとあるはずです。
それをさらにきらめかせ、引き出したいと思うなら「遠慮せず輝きな!」と背中を押してくれています。
背伸びをしたり誰かの真似をしたりするのではなく、ありのままの自分でいることが大切です。
銀河から銀河へ、宇宙を股にかけて流れ星が流れるように、その輝きはきっと遠くにいる誰かの元まで届くでしょう。
だから燃え尽きるまで全力で自分らしさを貫こう、という真っ直ぐなメッセージが心に響きます。
『灰toダイヤモンド』は自分の輝きを肯定する楽曲
BEYOOOOONDSの『灰toダイヤモンド』は、悩みながらも自分らしく生きることの輝きを見せてくれる楽曲です。時には、灰のようにボロボロになった自分を無価値だと思うことがあったとしても、この歌詞を読むと、そこまで頑張れた自分を誇っていいのだと元気づけられるでしょう。
気分が暗く落ち込むときには、ぜひこの曲を聞いてもっと輝くための力をもらってください。
2018 年結成。グループ名の語源は、英語の Beyond(ビヨンド)。「~を超えて」「~の向こう側へ」という意味です。既成の枠組などを超えて、自由に未来へ大きくビヨーンと伸びていってほしい、という思いを込めています。形を変幻自在にビヨーンびよーんと変貌させるスライムのようなグループを目指し···
