プロセカ6周年アニバーサリーソングはキタニタツヤが担当!「月光」以来の楽曲提供
『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下、プロセカ)は、2020年9月30日に配信が始まったリズム&アドベンチャーゲームです。2026年9月30日に6周年を迎え、その記念のアニバーサリーソングとして「エメラルド」が追加されました。
作詞・作曲を手がけたのは、キタニタツヤ。
プロセカへの楽曲提供は、はるまきごはんと共作した「月光 feat. はるまきごはん」以来となります。
ゲーム内では、初音ミクが歌うバーチャル・シンガーver.のほか、星乃一歌、花里みのり、小豆沢こはね、天馬司、宵崎奏のアナザーボーカルver.も用意されました。
プロセカ公式YouTubeチャンネルでは、2DMVも公開されています。
プロセカ6周年記念曲、キタニタツヤ「エメラルド」を考察
ここからは、歌詞のフレーズを詳しく紐解いていきます。"あなた"は僕の言葉を歌に変えてくれた存在
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あなたは僕にとってまるで拡声器だったよ
この部屋で消えゆくはずの言葉、歌に変えてしまったんだ
あなたは僕の前で爆ぜたエメラルドだったよ
ここじゃない世界の方へ、僕の手を引いてくれたろ
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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この曲で繰り返し語りかけられる"あなた"。
プロセカの楽曲であること、キタニタツヤがボカロPとして活動を始めたことを踏まえると、初音ミクやボーカロイドの存在と読むことができそうです。
ひとりの部屋で誰にも届かずに消えるはずだった言葉を、歌にして響かせてくれた。
"拡声器"というたとえには、そんな意味が込められているのでしょう。
タイトルの"エメラルド"も、初音ミクを象徴する緑色を思わせます。
また、ここではない世界へ手を引いてくれたという描写は、プロセカに登場する「セカイ」とも重なります。
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物語の始まりのように胸が跳ねた、何もかも変えられる気がした
また僕を支えてよ
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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初めて"あなた"に出会ったときの、物語が始まるような高揚感。
何でもできると信じられたあの日の気持ちが描かれています。
ここではまだ、"あなた"に支えてほしいと願う姿が印象的です。
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あなたみたいにはまだうまく歌えないけど
あなたがいないところでも涙くらい自分で拭ける
幼い想像でも、拙い輪郭でも
この手で描けるようになったよ
あなたに導かれて辿り着けた未来だ
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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サビでは、"僕"の成長が描かれます。
"あなた"のようにはまだ歌えなくても、ひとりで涙を拭えるようになった。
未熟でも、自分の手で何かを描けるようになった。
その未来は、"あなた"に導かれてたどり着いた場所だと歌われています。
水鏡と春の風が教えてくれた"僕のかたち"

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あなたは僕にとってまるで水鏡だったよ
僕でさえ背を向けていた僕の何もかも映し出したんだ
あなたは僕の頬を撫ぜた春の風だったよ
少しだけ重く粘って、纏う僕のかたちを教えてくれたろ
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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2番では、"あなた"が水鏡と春の風にたとえられます。
水鏡は、自分でさえ目を背けていた自分自身を映し出すもの。
春の風は、身にまとうことで自分のかたちを教えてくれるものとして描かれています。
風は、体に当たってはじめて輪郭を感じさせるものです。
"あなた"に向き合うことで、本当の自分の姿に気づいていく。
プロセカの物語でも、キャラクターたちはセカイでバーチャル・シンガーと出会い、自分の本当の想いに向き合っていきます。
その構図と重なる表現だといえるでしょう。
砕け散ったかけらは、"僕"に似た誰かの歌
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暗闇を照らすように
高らかに、伸びやかに、詩の束が響いている
無数に砕け散るかけらのひとつひとつが
僕に似てる誰かの歌
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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暗闇を照らすように響く、たくさんの詩の束。
無数に砕けたかけらの一つひとつが、自分に似た誰かの歌だと歌われます。
これは、初音ミクを通して生まれてきた、数えきれない楽曲を表しているのではないでしょうか。
キタニタツヤもコメントで、何者でもない人たちが紡いできた無数の楽曲について触れています。
"エメラルド"が砕けたかけらは、名もない作り手たちの歌そのものなのかもしれません。
(キタニタツヤ コメント参照)
https://x.com/pj_sekai/status/2103079090265940474?a=hG0GKjAEPerxmjJPTB0&s=20
"導かれて"から"見送られて"へ

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あなたみたいにはまだうまく歌えないけど
あなたがいないところでも涙くらい自分で拭ける
幼い想像でも、拙い輪郭でも
この手で描けるようになったよ
僕だけの僕を
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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最後のサビは、1番と同じ言葉から始まります。
ただし、1番では"あなた"に導かれてたどり着いた未来でした。
ここでは、自分の手で"僕だけの僕"を描けるようになったと歌われています。
"あなた"の真似ではない、自分自身の表現を見つけたということでしょう。
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きっと今日の日も、明日も、明後日も
目の前の暗闇は少しずつしか照らせない
それでも僕は歩ける
これまでも、これからも
微かな風を背に受けながら
あなたに見送られて辿り着けた未来だ
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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目の前の暗闇は、これからも少しずつしか照らせない。
それでも、背中に受けたかすかな風を頼りに歩いていける。
注目したいのは、"導かれて"が"見送られて"に変わっている点です。
手を引いてもらう存在から、背中を押してもらう存在へ。
"あなた"との関係が、ひとり立ちを見守るものへと変化したことがわかります。
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物語の始まりのように胸が跳ねた、何もかも変えられる気がした
エメラルドのかけらとともに
≪エメラルド 歌詞より抜粋≫
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曲の最後には、物語の始まりのように胸が高鳴った、あの日の言葉がもう一度登場します。
1番では「支えてほしい」と願っていました。
それが最後には、エメラルドのかけらとともに歩いていく決意へと変わります。
"あなた"からもらったものは、もう自分の中にある。
そんな確信が感じられる締めくくりです。
キタニタツヤ「エメラルド」は、"あなた"から受け取ったかけらと共に歩む決意の歌
"あなた"に導かれ、やがて見送られて自分だけの表現にたどり着く。「エメラルド」には、初音ミクとともに歩んできたすべての作り手やファンへの感謝が込められているように感じられます。
6周年を迎えたプロセカのこれからを照らす1曲として、ぜひ歌詞をじっくり味わいながら聴いてみてください。
