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【歌詞コラム】『大人になったら』この世の全てが解るのか?GLIM SPANKYの問い

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2016年夏の「ワンピース」映画主題歌に大抜擢されたGLIM SPANKY(グリムスパンキー)。ボーカル松尾レミとギターの亀本寛貴からなる2人組グループです。ボーカルの声の良さとブルージーなギターの音色が特徴。

公開日:2016年7月18日 更新日:2019年8月9日


この記事の目次 []
  1. ・大人になりきれない気持ち
  2. ・大人になったら
  3. ・こんなロックは知らない
  4. ・切なくとも、前向きにさせられる歌
  5. ・GLIM SPANKY 最新情報
  6. ・リリース情報
  7. ・GLIM SPANKY Profile

大人になりきれない気持ち


2016年夏の「ワンピース」映画主題歌に大抜擢されたGLIM SPANKY(グリムスパンキー)。ボーカル松尾レミとギターの亀本寛貴からなる2人組グループです。ボーカルの声の良さとブルージーなギターの音色が特徴。

2014年に出したシングル『焦燥』。GLIM SPANKYは、この曲で大人になることへの焦燥感を歌っています。2015年に発売されたアルバムの収録曲『大人になったら』は、さらにストレートに大人になりきれない気持ちを歌った曲。

この『大人になったら』の歌詞を見ていきましょう。

大人になったら


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煙草の匂いが私の髪にすがる 駅の冷たいホームさ
夢を見るやるせない若者達の瞳は眠らない

始発列車は今スカートを撫でてやってくる 寝惚けた街を抜け
『おはよう』なんて言う気分じゃないのさ
≪大人になったら 歌詞より抜粋≫
----------------

「駅の冷たいホーム」に「煙草の匂い」でスタートする歌詞。「夢を見るやるせない若者たちの瞳は眠らない」と続くように、冒頭からミュージシャンである若者たちの歌であることが分かります。

「始発列車」がやってくるけれど、”おはよう”なんて言う気分じゃない。夜を通して起きて、歌っていたことが分かります。この情景描写が分かりやすくて良いですね。

「煙草の匂いが私の髪にすがる」「始発列車はスカートを撫でてやってくる」という表現も良いですね。そういった周囲の現象が自分を通り過ぎていく感覚を歌詞にしています。

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ずっと 子供でいたいよ
猫被り 大人は知らない
この輝く世界がだんだん見えなくなっていくけど
いつか昔に強く思った憧れは決して消えない 消えやしない
≪大人になったら 歌詞より抜粋≫
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「ずっと子供でいたいよ」というこの曲の主題が登場。「輝く世界がだんだん見えなくなっていく」という表現から、いやがおうにも自分が大人になっていくことが分かります。

大人になっていくことへの焦燥。それでも「いつか昔に強く思った憧れは決して消えない」。音楽に対する憧れは消えない、という歌詞。

こんなロックは知らない


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こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が
上手に世間を渡っていくけど
聴こえているかい この世の全ては
大人になったら解るのかい
≪大人になったら 歌詞より抜粋≫
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サビの歌詞。「こんなロックは知らない 要らない 聴かない君が 上手に世間を渡っていくけど」まさにこういった曲を聴かない人にまで届けようとしている歌詞。こういう曲は、上手に世間を渡っていく人は必要としないのです。

「聴こえているかい この世の全ては大人になったら解るのかい」という歌詞が響きますね。この歌詞がなぜ響くかというと、松尾レミの声がむしろ子供っぽくはないから。

もう何十年もブルースを歌ってきたベテラン女性歌手のような声をしているからこそ、「大人になったら」という歌詞に味が出るんですね。

人は何歳になってもそう簡単に世の中と折り合いをつけられるわけではありません。立派な大人に見える人でも、この世の全ては分からないのです。

特に現代は、子供の精神のままの大人が非常に増えています。ましてや、音楽で生活していこうという人にとっては、世の中は上手に折り合いをつけられないことばかり。

切なくとも、前向きにさせられる歌


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レイバンとレコードを買ったあの店は消えてしまって
コンビニが眩しく光るだけ
知らないあの子が私の歌をそっと口ずさむ夜明け 優しい朝
≪大人になったら 歌詞より抜粋≫
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「レイバンとレコードを買ったあの店」が消えて代わりに「コンビニが眩しく光る」。この歌詞も良いですね。自分の焦燥を歌っていたのに対して、ここは現象としての「上手な世間の渡り方」が見えてくる箇所。

レイバンとレコードを一緒に置いているような店は、こだわりの店であったろうことが想像できます。きっとロックの名盤が並べてあり、それに伴うファッションアイテムもそろえていたのでしょう。

しかし、つぶれてコンビニになってしまった。このやるせなさ!

しかし終盤になってこの曲は、「知らないあの子が私の歌をそっと口ずさむ」という救いを見せます。やるせないことばかりであっても、自分の歌に共感してくる人がいたことを確認できた。前半の"おはよう"なんて気分じゃない朝から「優しい朝」に変わります。

この曲が切ないけれどそれでもたくましく前向きに感じられるのは、ボーカルのしゃがれた声とギターの力強い音、そしてこのちょっとした救いの歌詞があるからでしょう。

この表現力。根底にある優しさと力強さ。「ワンピース」映画に選ばれるのも納得ですね。

TEXT 改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

●GLIM SPANKY(グリム・スパンキー) 新しい時代を感じさせるサウンドを鳴らす、松尾レミ(Vo/Gt)&亀本寛貴(Gt)からなる男女ニ人組ロックユニット。 アートや文学やファッション等、カルチャーと共にロックはあることを提示している。 2014年に1stミニアルバム『焦燥』でメジャーデビュ···

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