NICO Touches the Wallsのライブ定番曲「THE BUNGY」。
アップテンポでノリやすい楽曲です。「ガラスも溶けそうな灼熱の部屋の中」で始まるこの曲は、まさに熱い夏にぴったり。今年の夏は特に熱いのでハマります。
「某ワイドショー 端から端まで暗い話題だよ 夢がNO NO NO」の歌詞。
「ワイド」「端から端」「暗い」「話題」「あ」と「い」の音と「ショー」「だよ」「NO」の「お」の音でリズムを作っています。この曲はこうしたリズミカルな言葉を組み合わせて作られています。
「期待して最下位の占いなんかも 見慣れたもんさ」ここでは「期待」「最下位」「占い」「見」と「い」の音でリズムを作っています。
ここはリズムがいいのと同時に日常におけるちょっとしたテンションの下がる出来事を的確に表現している歌詞。ワイドショーや情報番組で占いコーナーがある日常を歌詞にしています。
この「占いコーナー」は今でこそ当たり前になってますが、一昔前は存在しませんでした。だからこれまでPOPSの歌詞にされたこともほとんどありません。この曲は情報番組における占いコーナーが根付いたことを表しています。
そして何よりこの曲は「駆け出してみろ」と歌う応援歌でもあります。
「今だ 逆風掻き分けて 昨日の迷いを解いたら さっさと飛べよ」サビで「飛べ」という単語が出てきます。
タイトルの「THE BUNGY」。
ニュージーランドのバンジージャンプのつづりです。サビの歌詞から、バンジージャンプするような気持ちで、さえない日常から一歩踏み出せという歌であることが分かります。
「今だ 追い風絡ませて 心の羽を開いたら さっさと飛べよ
天と地の狭間で UP&DOWN 繰り返して 明日を探すんだよ
その目だけは閉じるなよ」 この後半のサビの歌詞が、よりバンジージャンプらしさが出ています。
「天と地の狭間でUP&DOWN繰り返して」と歌うように、いざ飛んでみても上下に揺れるようなことばかり。でもそれでも目を閉じないで飛び続けよう、挑戦し続けようという応援歌。
「期待して最下位の占い」という「日常における期待したけれど芳しくない結果」が出たとしても、バンジージャンプのように挑戦して良いものに変えていこう。そんなメッセージが込められています。
「壁に触れることで日常から新しい世界を創造していく」グループ名を持つ、このバンドらしいメッセージですね。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)
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