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ナンセンスの追求こそ戦争。米米CLUBの『KOME KOME WAR』

米米CLUBは、石井竜也ことカールスモーキー石井を中心とした大所帯バンドです。

公開日:2016年10月9日 更新日:2017年5月30日




米米CLUBは、石井竜也ことカールスモーキー石井を中心とした大所帯バンドです。石井とジェームス小野田のボーカルに、ギター、ベース、ドラムのバンドとダンサー、コーラスがつき、さらにホーンセクションも加わる構成。一番多い時は20人以上いました。

『浪漫飛行』『君がいるだけで』などが90年代初頭に大ヒットし、知名度を上げました。このバンドはそもそもトム・トム・クラブのパロディという冗談から始まっています。曲の最中に突然コントが始まったり、観客を席替えしたり、様々なアイデアで観客を楽しませるバンドでした。それゆえ、名曲も多いですがバカバカしい曲も非常に多いグループなのです。

そんなバカバカしい曲の代表作ともいえるのが『KOME KOME WAR』。1988年発売のシングル。オリコンチャートベスト10入りを初めて果たした楽曲でもあります。ファンク色の強いノリのいい楽曲。



“オー グーテンターク アトランダムショー”

「オー グーテンターク」から始まる歌詞。ほとんどカタカナ表記の独特な歌詞です。それっぽい単語を並べて、なんとなく英語で歌っているように聴こえる曲。だから歌詞の意味はないとされている曲です。しかし、歌詞の選び方が面白いんですね。

まず冒頭の「グーテンターク」はドイツ語で「こんにちは」を表します。冒頭で、きちんと「こんにちは」と挨拶しているのです。「アトランダム」は成り行きまかせに、といった意味。自分たちのショーが「成り行きまかせのショー」であると言っているのです。いい加減な歌詞のようでいて、きちんと自分たちの方向性を冒頭で示しているんですね。

“デタラメトーク ブサイコ レイディオ”

「デタラメトーク ブサイコ レディオ」このあたりも何気なく聴いていると英語で何か言っているかのように聴こえる箇所です。しかし「デタラメトーク」とは、まさに出鱈目なトーク。石井竜也のトークそのものです。「ブサイコ」は不細工な子であり、不細工でサイコな人のこと。そんな人がやるラジオはきっと、出鱈目トークなのでしょう。これは、自分たちのグループが不恰好で出鱈目なことをやっているということの象徴なのです。

“コイキニシュール ユア エンジンゾーン
カンゲキサイティングワールド プリーズ ウェルカム”


このあたりも良いですね。「コイキニシュール」=小粋にシュール。まさにこの曲のことです。「ユア エンジンゾーン」君のエンジンがかかる箇所。こういう小粋でシュールな曲でこそ、エンジンがかかるよね、ということです。

「カンゲキサイティングワールド」も造語として面白いですね。感激+エキサイティング+ワールド。感激するようなエキサイティングな世界とは、まさに米米のライブのことです。

“KOME WAR KOME KOME WAR KO KOME WAR
KOME WAR KOME KOME WAR KO KOME WAR”


そして「コメコメウォー」を繰り返すサビ。一度聴いたら耳に残るフレーズです。米米CLUBの戦争とは何でしょうか。それはこういうバカなノリを続けることそのものだったのではないかと思います。非常にバカバカしい曲ですが、歌詞にあるとおり「セメテ」攻めて、バカバカしいことを真剣にやらなければ面白くならないんですね。そういう意味では、本当に戦っている曲なのです。

このナンセンスさこそ米米CLUBの真骨頂。『君がいるだけで』の大ヒットで、こういうノリを出しにくくなり一度は解散する米米。その後、復活しますがこういうグループを続けるということは、それだけ楽しくもあり、また過酷でもあるんですね。

TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

'82年結成。'85年、CBSソニーレコードより、シングル「I・CAN・BE」とアルバム「シャリ・シャリズム」でメジャーデビュー。 '89年「KOME KOME WAR」、'90年「FUNK FUJIYAMA」でMTV VIDEO MUSIC AWARDを2年連続受賞。さらに「浪漫飛行」、「君がいるだけで」などを含め多くのヒット曲をリリース···

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