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タイトル『決戦は金曜日』ドリカムはいつでも「決戦」している

吉田美和と中村正人の二人で構成されているバンドDREAMS COME TRUE。彼らの代表曲の一つである「決戦は金曜日」は、ドリカムらしさが詰まった素敵な曲です。そんな魅力的な楽曲の歌詞の意味を紐解いてゆきます。

ドリカムの代表曲『決戦は金曜日』


『決戦は金曜日』はドリカムことDREAMS COME TRUEの代表曲の一つ。ドリカムのカッコ良さを表現した曲です。

歌詞は、金曜日の夜におそらく恋人に会いに行くその気持ちの高まりを「決戦」という言葉で表現しています。「決戦」というからには告白であったり、プロポーズであったり何かを「決める」行動なのかもしれません。

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ふくれた地下鉄が 核心へ乗り込む
戦闘の準備は ぬかりない 退がらない その手を離さない
≪決戦は金曜日 歌詞より抜粋≫
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中村正人が言うように、曲のアレンジはEarth, Wind&Fireの『Let's Groove』を参考にしています。ブラスサウンドが表現するテンションの高まりが素敵。

ふくれた自分の思いを、人がたくさん乗ってふくれている地下鉄で表現しています。
まさに緊張感や昂揚感が漂う瞬間。

これから戦いに挑む!?


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あなたのこと どんどん 好きになってくる
あなたといる時の 自分が一番好き
≪決戦は金曜日 歌詞より抜粋≫
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とあるように、この曲は恋愛の歌としてとらえられる傾向があります。

「この夜が だんだん待ち遠しくなる」と冒頭で歌っています。待ち遠しくなる金曜日の夜というシチュエーションもあり、恋愛感情をなぞらえるのはもっともでしょう。

しかし、この曲はタイトルに「決戦」とあるように「これから戦いに行く」衝動そのものをも表現しているのです。

意味が深い「決戦」の意味

決戦とは、文字通り誰かとケンカしに行くのかもしれない、何か問題に決着をつけるのかもしれない、テストに合格することであったり、コンテストで入賞することであったり、誰かに認めてもらうことだったり、誰かと決別することだったりする可能性もあるのです。

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-ダイジョウブ- 3回手の平に なぞって飲み込む
≪決戦は金曜日 歌詞より抜粋≫
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この表現は、緊張感そのものを歌にしています。恋愛だけにとどまらない「衝動」「緊張感」そのものの表現。

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近づいてく 近づいてく 押し出される
近づいてく 近づいてく 決戦の金曜日
≪決戦は金曜日 歌詞より抜粋≫
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ラストはこういった形で締めくくられます。ここも「衝動」と「緊張感」の表現されてますね。。つまり、この曲は「衝動」と「緊張感」に彩られた曲なのです。

たくさんの苦難を乗り越えてきた強さ


90年代にアルバムを300万枚売上げ、何十万人も動員するライブを実施。現在でも紅白に出演するほどの人気を保つドリカムは、ずっと安定した活動をしているように見えます。

しかしドリカムは決して安泰に進んできたわけではないバンドです。

一度海外進出を図り全米デビューした頃、かなり強引な移籍をして日本のテレビにも出れずラジオ局に曲をかけてもらえない状態になりました。中村正人いわく「一度は干されたバンド」。だからこそ戦いの曲がハマるのでしょう。

今もたくさんの人の前で歌うドリカム。多くの人を納得させるパフォーマンスを継続すること、それは常に「決戦」の連続なのです。

TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)

ベーシストでありコンポーザー、アレンジャーの中村正人と、ヴォーカリストでありコンポーザー、パフォーマーである吉田美和の二人からなるDREAMS COME TRUEは、二人であることを核に、楽曲のクリエイトにおいては時代に合わせた形を柔軟に模索してきた。 特に、デビュー30周年を迎えた2019年以···

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