複雑で純粋な乙女心をポップに歌った、九州出身の今一番キテるバンドMOSHIMO。同級生のVo&Gt.岩淵紗貴、Gt.一瀬貴之、Ba.宮原颯に、Dr.本多響平を加え、昨年2015年に結成。
今年5月に九州地区で限定リリースされたデビューシングル『猫かぶる』がタワーレコード、TSUTAYA、HMVが垣根を越えて大PUSHするレコメンドアイテム「よか音」に選出。
その反響を受けて翌月6月に同タイトルを全国でリリースするなど、とにかく勢いのあるバンド、それがMOSHIMOさんです!
そんな注目のバンドMOSHIMOに独占インタビュー!
デビューシングル『猫かぶる』も収録されたミニアルバム『命短き恋せよ乙女』を今年9月21日にリリースするも反響の波はとどまることを知らない。そんな『命短し恋せよ乙女』についてUtaTen独占インタビューを敢行したので是非!ご覧ください!!
MOSHIMO結成まで
──初めに、MOSHIMOの皆さんの結成までの経緯を教えてください。
Vo&Gt.岩淵紗貴(以下、岩淵):元々、私とギターの一瀬がCHEESE CAKEというバンドを組んでいて、その頃福岡に住んでいたんですけど、全国でライブをしたりだとか、CDをリリースしたりして活動していたんです。
去年の4月にメンバー2人が別の道に進みたいということでメンバーチェンジをすることになりまして、新メンバーとして、ベースの宮原颯くんと、ドラムに本多響平を入れてMOSHIMOって形で再スタートしたのが今のバンドです。
──Ba.宮原さんとDr.本多さんが加入した理由は?
岩淵:颯くんと一瀬とは同級生なんですけど、颯くんは別のバンドで音楽をしていたんですよ。で、就職活動とかしよっかなって思っていた時にね?
Ba.宮原颯(以下、宮原):(岩淵から)電話がかかってきて、僕はその時就活をしているって話をしたら、「最後にもう一回やらない?」ってバンド誘われて、もうバンドをやるつもりはなかったんですけど、CHEESE CAKEは大好きなバンドだったので、「このバンドなら」という感じで始まりました。
岩淵:で、それからドラムを探していて、知り合いのバンドの紹介で東京の専門学校に通っていた彼(本多)と出会って、一緒にセッションした中で一番良かったので、一緒に音楽しないかって事でお願いして今の形になっています。
──本多さんは3人に会った最初の印象とかって覚えていますか?
Dr.本多響平(以下、本多):印象ですか!僕はCHEESE CAKEを元々知っていたので、まさかそのバンドに自分が入るなんてなって、最初は実感がなかったですね。
意外と、入ってみたらすぐ溶け込めました。
メンバーの音楽ルーツ
──それでは続いて、皆さんが音楽を始めたきっかけについて聞かせてください!まず宮原さんからお願いします。
宮原:僕は実家がミュージックバーをやっていて、小さい時からお母さんが歌を歌っていたので。元々僕もボーカルとして音楽活動をしていたんですけど、今回このバンドに入る時に、ベースやってみるって(笑)。
──えっ!ベース始められたのはMOSHIMOに入るタイミングでですか!?
宮原:そうなんです。2人(岩淵・一瀬)ともドラムのオーディションなんか始めたけど、ベース始めたばっかりなのに人のこと見定めるなんてって(笑)。
あ、音楽を始めたきっかけですよね(笑)。親がやっていたのがきっかけで、歌をやっていました。合唱コンクールとかもすごい好きで、高校生の時にバンドを始めました。
──ずっとボーカルやられていたのでは、やっぱり歌いたいと思わないですか?
宮原:歌いたい時もありますね!
──じゃあ今後あるかもしれないですね!?
岩淵:ないですね!
全員:(笑)
宮原:気が変われば歌う日が来るんじゃないですかね!(笑)
岩淵:私めっちゃ悪いやつみたいじゃん!
一瀬:こだわり?
岩淵:こだわりっていうか、このバンドで私がしっかり軸になって進めないと、みんなが個人でやりたいことも進めなくなっちゃうだろうし、まずはこれをきちんと成り立たせるっていう大事な目の前の課題があるので。
宮原:最終兵器って事か(笑)
全員:(笑)
──どうして宮原さんをベースとして指名されたんですか?
岩淵:単純に仲が良かったんです。お互いボーカルやっていたのもあって、それぞれのバンドの悩みを話したりとか、夜中散歩しながら曲作ろうぜっていうこともあったので。
私は気分の浮き沈みが激しいんで、そういうパーソナルなところでとても支えになってくれるので、一緒に音楽をやれるなら楽しいだろうなって。
意外にもすぐ「OK、しっかり練習するから」っていう返事をくれたので安心して一緒にできています。
──就活をされていたところだったのに即決だったんですね!
宮原:いやや、「本当に大丈夫!?」とは聞きましたよ!割とイッチー(一瀬)も「大丈夫、大丈夫!」みたいな感じだったんで(笑)。
一瀬:僕とポチ(岩淵)が変わっているんで、知らない人を入れてやっていくっていうよりは、友達として培ってきたのもがある人とやった方がいいんじゃないかっていうところで。
宮原:何より、CHEESE CAKEの曲が好きだったんで。このバンドじゃなかったらボーカル以外はしなかったですね。
──では話を戻して、続いて岩淵さんが音楽を始めたきっかけについて教えていただけますか?
岩淵:私が音楽を始めたのは高校生でした。元々ずっと競泳をしていたんですけど、水泳をやめた時に何もすることがなくて、ギターを始めようかなって思っていた時に(一瀬が)もう先にギターを始めていたんで、「どうせなら一緒にバンドしようよ」ってなったのがきっかけです。
──その当時はメジャーデビューを目指していたり、今のようになっていることはイメージされていました?
岩淵:正直、考えていなかったです。本当に趣味の範囲だったんで、途中でやめちゃうんだろうなって思っていました。
CHEESE CAKEからMOSHIMOに変わるときも、なんだかんだ人との関わりの中の流れで続けていられたんですけど、やっぱり私の中で色々中途半端にしてきたことがあったんで、音楽で成功してやろうっていう思いでMOSHIMOは始めました。
──CHEESE CAKEとMOSHIMOは、音楽性には違いが?
岩淵:曲を作る時の向き合い方は変わってないです。そこは変わっていないんですけど、言いたいことを素直に言えるようにはなりました。
昔は“この子こんなこと思ってるんだ”って思われるのが嫌だったんで、歌っていても自分の意見を言うのが苦手だったです。
──では続いて一瀬さん、音楽を始めたきっかけについて教えてください。
一瀬:中学校を卒業してCHEESE CAKEのドラムだった子と一緒にアコースティックギターを買ったのがきっかけになりました。
──ギターを選んだ理由は?
一瀬:単純にかっこいいなって。同級生で弾ける人がいたんですけど、それがすごい羨ましくて。
──一瀬さんがMOSHIMOになってCHEESE CAKEとの違いを感じるところは?
一瀬:さっきポチが言ったメンタリティー的な部分もそうなんですけど、音楽的な部分でも、やりたいことができるようになったと思います。
具体的に言うと、毒っ気のある歌詞だったりとか、重いサウンドを使ったりとか、本当にやりたいことをやるっていう決意でMOSHIMOは始めたので。
──では続いて本多さん、音楽を始めたきっかけを教えてください。
本多:僕も父親が音楽をやっていて、物心ついた頃にビートルズの初来米のVHSを見て“ドラムめちゃくちゃかっこいいな”って。
リンゴスターがニコニコしながら叩いているドラムがすごいかっこよくて、気付いたら小さいプラスチックのドラムのおもちゃを箸で叩いていたんです。
それで親が「そんなに好きなら習う?」って保育園の卒園くらいに教室に通わせてもらったのがきっかけです。
──今は学生さんですか?
本多:一昨年に専門学校を卒業して、MOSHIMOに加入しました。
岩淵:MOSHIMOになってから1年間は九州で活動していたんですよ。今年の6月末くらいにみんなで上京してきました。
──東京に出てくることは大きな覚悟ではなかったですか?
岩淵:そうですね、結構最初は母がいないと不安だなっていう思いもあったんですけど、もっと早くこっちに来ておけばいろんな人と出会って良い音楽が作れていたんじゃないかなっていう後悔がちょっとありました!
上京してきてからは初めてのことがたくさんで楽しいので、本当に来て良かったと思っています。
一瀬:8年ぐらい福岡で活動していたんで、ようやくこっちに来れたっていう思いと、東京っていい意味でお客さんの色眼鏡がないのでライブでも反応をダイレクトに感じやすいなっていうことは思いますね。
岩淵:ある意味シビアに見てくれているような。
──みなさんがそれまでに聴いてきた音楽やルーツは近かった?
岩淵:みんなバラバラだと思います。私は父と母の影響もあってスピッツが好きだったんです。
洋楽でハマったのはWeezerっていうバンドで、すごい弱そうなおじさん4人が集まって必死にやっているような独特の雰囲気とグルーヴとサウンドが好きで、私の“希望”でした。
宮原:僕はCHAGE and ASKAが好きだったんですけど、小学校の時に初めてライブに行って、自分の中ですごい衝撃を受けて、それも音楽を始めたきっかけになったかもしれないです。
一瀬:僕はBUMP OF CHICKENとかASIAN KUNG-FU GENERATIONとかチャットモンチーとか、Green Day、Weezer、Oasisなどが好きで、バンドの方向性にも影響していたり今もインスプレーションを受けたりしています。
本多:僕はMr.Bigっていう全員テクニカルな変態バンドが好きです(笑)。ジャンルはハードロックなんですけど、すごい歌モノもやるんです。
おいしいところをテクニックでもっていくようなところがもう…、ピックで弾くところを全部タッピングで弾ききるところとか、両足でダブルバス踏むときも2個打ちしたりとか、とにかく変態なんです!