水曜日のカンパネラは桃太郎といえばハドソンであることを思い出させてくれた

水曜日のカンパネラって？

水曜日のカンパネラをご存知でしょうか。

音楽ユニットのグループ名です。メンバーはボーカルのコムアイ、作詞作曲担当のケンモチヒデフミ、ディレクターのDir.F(ディレクターエフ)。

一応グループですが、ステージで歌うのはボーカルの女性コムアイのみです。このコムアイは、現在ヤフオクのCMで歌っている人。一度は目にしたことがあるかもしれません。

水曜日のカンパネラの曲は『千利休』『ナポレオン』『義経』『マルコ・ポーロ』など歴史上の人物がタイトルになっているものが多く存在します。

他にも『ディアブロ』『不二子』『シャア』『インカ』などユニークなものばかり。タイトルだけで、どんな曲か気になりますね。歌詞も独特でラップとエレクトロなアレンジで独特のユルい世界を作りだしています。

世間を衝撃させた話題曲『桃太郎』

そんな水曜日のカンパネラの曲の中でも『桃太郎』の歌詞は特にユニーク。

この『桃太郎』は、ファミコンで大人気だったシリーズ「桃太郎伝説」を元に、当時の80年代後半から90年代前半にかけてのテレビゲームカルチャーについて歌っています。

「PCエンジン」「ゲームボーイアドバンス」「魂の16連射」など、当時を知る人には懐かしい単語が並びます。

「桃太郎伝説」は、さくまあきらが手がけたハドソンの大ヒットシリーズのRPG。

最近、さくまあきらが「桃鉄シリーズの終了」をツイートし(現在権利を持つコナミ側はこれを否定)話題になった「桃鉄」こと「桃太郎電鉄」も、もともとは「桃太郎伝説」のパロディタイトルです。みんなでわいわい遊べる、テレビ画面でやるすごろくゲームとして大人気になりました。

水曜日のカンパネラの『桃太郎』は、そんな懐かしのテレビゲームカルチャーを思い出させてくれます。

桃太郎

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じーちゃん マウンテン芝をカット
ばーちゃん リバーでウォッシュ はっ!
僕おうちに篭もってゲーム PCエンジン by ハドソン
毎日遊べる夏休み イージーモードのエブリディ
高橋名人 バンゲリングベイ 天外魔境II
ファミコン一日一時間 でもPCエンジン3時間
メガドライブ ネオジオ ゲームボーイアドバンス 勉強・宿題そっちのけ
じーちゃん ばーちゃん もうかんかん 団子を投げつけ言いました
毎日ごろごろしてるような子は 鬼ヶ島にでも行きなさい!
≪桃太郎 歌詞より抜粋≫
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そしてこの曲のストーリーは、そんなテレビゲームに夢中だった太郎少年が鬼ヶ島に戦いに出る展開に進みます。

「ペットと一緒に鬼退治とか絶対正気じゃない」と歌われます。ゲームにまみれた少年時代から、鬼のような大人がいる現実という鬼ヶ島に向かうのです。

そんな哀愁も漂うこの歌をコムアイがユルく可愛いく歌うのが、この曲の良さです。ライブでは「きびだーん きびきびだーん」の歌詞に合わせて脱力感満載の振付を披露します。

アニメになっているMVも見所。インパクトのある絵柄で歌詞に沿った桃太郎のストーリーが繰り広げられます。

水曜日のカンパネラは今年のROCK IN JAPANにも出演します。今後の活躍がますます楽しみですね。

TEXT：改訂木魚(じゃぶけん東京本部)