大道芸からスタートした姉妹ユニット
チャラン・ポ・ランタンがサーカスを歌う曲『サーカス・サーカス』。チャラン・ポ・ランタンは姉妹デュオです。作詞作曲は姉の小春が担当。ボーカルは妹のもも。
もともと小春がアコーディオン奏者としてソロで活動していたのが最初。彼女はアコーディオンで東京都のヘブンアーティストの資格を持っています。
ヘブンアーティストとは東京都が実施する審査会で合格した「東京都公認の大道芸アーティスト」。東京都が指定する公園などで音楽やパフォーマンスができます。音楽部門でこのヘブンアーティストの資格を持っているのは100組いません。それほど実力を認められているということなんですね。
あのTwitterの社長にもお呼ばれ!?
小春が歌つきの曲を作り妹のももに歌ってもらい、そのまま妹を強引に巻き込むかたちでチャラン・ポ・ランタンが結成されます。以来、姉妹は路上、公園、銭湯、寄席、フェス会場など様々な場所でライブを実施。なんとイギリスの貴族の誕生会に呼ばれたり、ツイッターの会長の前で演奏したことまであります。
2014年にはまさかのエイベックスからメジャーデビュー。NHKみんなのうたに起用され、さらには映画「飛べないコトリとメリーゴーランド」に出演し主題歌も担当する等、破竹の勢いで活動を続けています。
インディーズ時代の名曲
この『サーカス・サーカス』はインディーズ期の曲。MVでは東京キネマ倶楽部のライブの模様が映し出されます。サーカス隊のパフォーマンスを加えた独自の世界観。大道芸からスタートしているだけあり、サーカスの雰囲気が似合うユニットです。サーカス・サーカス
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サーカス・サーカス 白塗りの 誰かが近づいてきて
私に弾いてくれたの 初めての曲を
サーカス・サーカス ジョングル―ル 光と喝采をあびて
私に教えてくれた 知らない世界を
サーカス・サーカス 白塗りの 誰かが夢に消えてく
私に残してくれた 終わらない夢を
≪サーカス・サーカス 歌詞より抜粋≫
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という歌詞。ジョングルールはフランス語で大道芸人の意味。このデュオそのものをサーカスにたとえています。観客はこのユニットを通して「知らない世界」を体感するのです。
サーカスのように盛り上げる!
ライブでは独自でデザインした派手な衣装で登場し、ボーカルの妹がどんどん客席におりて行き観客と絡み、アコーディオンの姉は「もう聴きたくないって人はね!音もMCもないグッズも売ってるんで!タイツとかね。よかったらファッションとして買ってもらえれば!」と歯に衣着せぬトーク。
まさにサーカスのような賑わいです。どんなアウェー空間でも盛り上げてしまう2人は、常に「サーカス・サーカス」しているのです。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)
もも(唄/ 平成生まれの妹)と小春(アコーディオン/ 昭和生まれの姉)による姉妹ユニット。 2009年に結成、2014年にエイベックスよりメジャーデビュー。 バルカン音楽、シャンソンなどをベースに、あらゆるジャンルの音楽を取り入れた無国籍のサウンドや、サーカス風の独特な世界観で日本のみな···