ピアニストがシンガーソングライターになった理由
――松尾優さんは、シンガーソングライター兼ピアニストなんですよね。活動されてどれくらいになりましたか?松尾優:ピアノ自体は4才の頃からクラシックをずっとやっていました。ただ人前で歌を歌ってライブをする様になったのは19才、大学1回生からです。なので本格的に音楽活動を始めて今年で8年目くらいになります。
――ピアニストから、シンガーソングライターになったキッカケを教えてください。
松尾優:中学3年生の頃から歌詞とまでは行かないけど、詩やポエムの様なものをちょっとずつ書き溜めていたんですね。それに曲をつけてみようって自分でやってたりしていたんです。
そうしたら、ある日友達が「私の曲作ってー」って言ってきた事があって(笑) それを作ったら友達がとても喜んでくれて。それで曲と詩を組み合わせることって、ただ詩を朗読するよりも音に乗せた方が人の心に響きやすいんだなって言う事に気付いたんです。そこからですかね。
――就職しようとかは思いませんでした?
松尾優:はい。なんとなく小学生くらいの時から就職しないだろうなって思ってて(笑)OLさんになって同じ時間に起きて、同じ会社に行って同じ仕事して…っていうのが自分には出来ないだろうなって思ってました。
ピアノとエレクトーンの指導グレードって言うのがヤマハにあるんですけど、それを高校卒業までに取ってたので最悪ヤマハの先生は出来るって思って就活しませんでした。実際、芸能活動をする一方でヤマハの先生として教えています。
――そして現在は色々な所でライブをしている松尾さんですが、思い出のエピソードとかありますか?
松尾優:ここ最近では文化博物館のホールリサイタルに出させていただいた時が印象的でした。今までお客さんと私に反応のギャップがあって、自分では上手く歌えたステージだと思っていてもお客さんから「この前の方が上手く歌えてたよ」って言われてたり、逆に今日ちょっと何か微妙だなって思ったステージで「今日はすごい良かったわ」って言われたり。お客さんと自分の感想がマッチしない場面が多々ありました。
でも文化博物館のホールリサイタルでは、初めてお客さんとカチッとマッチした瞬間を身体全身で感じたんですよ。何だこの感覚は!って…たぶんプロの方は毎回この気持ち良い感覚を感じているのかなって。私もそうならなきゃなって衝撃的でした。
松尾優 ホールリサイタル PIANO SONGS Vol.2
――その、京都文化博物館では、2017年11月3日に別館ホールでリサイタルを開催されますね。松尾優:普段は一人で演奏することが多いんですけど、今回はバイオリンとチェロの方、あとパーカッションの方がいらっしゃいます。そうすると割とクラシカルな演奏になるんですけど、私が元々クラシック出身なのでとても相性が良いと好評いただいてます。
こんなにたくさんの人の前でワンマンライブをする事はそんなに無いのでそれに向かって頑張っています。
――どんな曲を演奏しますか?
松尾優:基本的にはオリジナルソングばっかりです。フリーライブだとカバーもやるんですけど、自分のコンサートの時はオリジナルが多いです。あとは歌だけではなくピアノだけの演奏をしたりします。
――シンガーソングライターとしての一面とピアニストという一面も両方見れるということですね。
松尾優:ゲストで来るのは小原さんという方はどんな方ですか?
小原さんはクラシック界で有名なピアニストの方です。小原さんのことを知っている方からは私のコンサートのゲストで来ていただく事を話すと「すごい豪華やな!」って(笑)実は私が小学2年生の時に小原さんのコンサートにゲストで参加させていただいた事があるんです。その時初めて小原さんにお会いして、そして17年後の去年になんとまたコンサートに呼んでいただいて再会&共演出来るご縁があったので今度は私のコンサートにお呼びしようと思いました。