彼らが歌う「ミラクル」ってなんだと思いますか?ミラクルって何?と考えだすとはっきりした答えってなかなか思いつきませんね!
サンボマスター ミラクルをキミとおこしたいんです
『始めるよ準備はいいかい?やらかすぜそいつが可能性』
『悲しむより踊りまくって奇跡の日々を始めようぜ』
いきなりワクワク感あふれるフレーズですね!
この『可能性』が『奇跡の日々』とつながります。ふんわりと「ミラクル」が伝わってきます。でもこれだけじゃ「ミラクルが何か」はまだちょっと分かりません。
『苦しい夜ならたくさん』
『細胞 螺旋の奥からかわってしまいたい』
『悲しみ捨てちまいたい』
『窓の外幸せな風景を膝を抱えて眺めてた』
この歌の主人公「僕」の悩みが心に陰を落としているのが伺えます。彼が悩みを抱えていると推測出来るのが『苦しい』『悲しみ』というフレーズ。
僕自身を『細胞』『螺旋の奥』に表現していて『窓の外』『膝を抱えて』が無気力さと孤独、閉塞感を感じさせます。
悩みからいつまでも抜け出せない自分に嫌気がさしている。そんな状況と自分を「変えたい」と思っているのに無気力で何も変えられない現実。この「変えたい」という心情。この心情がミラクルが何かを知る鍵になるんです!
『あなたに出会って全てがかわってしまったの』
このフレーズ。
「出逢い」を意味しているのはわかるのですが、一体誰と出会ったのでしょうか。
『キミから新しい希望が香ってきたんだよ』
『キミの話す愛ってやつの意味を僕に教えてよ』
『そいつを歌って踊ってみたいな』
「あなた」に関わるフレーズを見て行くと恋に出会ったと言っても変ではないし、友達や尊敬出来る人に出会ったようにも取れますね。
共通して言えるのは「今の自分が前向きに変わるきっかけ」になった人と出会ったという事です。そして同時に「あなた」と出会った事で独りで悩んでいた僕の心が新しい希望の香りに誘われて『歌って踊ってみたいな』と前向きに変化していく様子も見えてきます。
この「悩んでいた今の自分が前向きに変わるきっかけとの出会い」。
これこそがサンボマスターが歌う「ミラクル」なんです!
自分から見れば「ミラクル」
この歌の主人公「僕」は悩んでいましたよね。けれど「あなた」に出会ったことで『キミにだけに起こせる奇跡があって 僕にだけ起こせる奇跡がある』と思えるまで前向きな気持ちになっているんです!
それって悩んでいた頃の自分から見れば「ミラクル」ですよね!
『心の声が自由を望んでる キミとなら 奇跡は起こるぜ きっと!』
もしも、何かに悩みすぎて身動きがとれなくなってしまったら「ミラクル」との出会いを求めてサンボマスターの「ミラクルをキミとおこしたいんです」を聞いてみてくださいね!
曲の始めからすでにワクワク感たっぷりの歌詞とリズムで悩みから自由になって踊りだしたくなっちゃいますから!もしかしたら、この曲との出会いもミラクルになるかもしれませんよ!
TEXT:後藤 かなこ