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【歌詞コラム】初音ミクが迷い込んだ『砂の惑星』ってどんな惑星?

ハチとは初音ミクの作詞作曲者(ボーカロイドプロデューサー、ボカロPなどと呼ばれる)だ。最近は米津玄師と呼んだほうが通じやすいかもしれない。 元々ハチとしてネット上で名を馳せていたが、米津玄師として活動するごとに、新しいファンが続々と増えている。しかし新しいファンは「米津玄師」は知っていても「ハチ」は知らないという。

2017年9月5日

Column

辻瞼


この記事の目次
  1. ・実は、ボカロPだった
  2. ・ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」
  3. ・砂の惑星│初音ミク の歌詞
  4. ・砂の惑星が新たなきっかけになればいい
  5. ・MVを見るとわかる「砂の惑星」の正体
  6. ・遊び心にニヤける
  7. ・ハチ feat.初音ミク Profile
  8. ・米津玄師 最新情報
  9. ・リリース情報
  10. ・ライブ情報
  11. ・米津玄師 Profile

実は、ボカロPだった

むしろ、ボカロP出身だと聞いたファンの反応は「なんかショック……」という声も少なくない。
以前ハチは、米津玄師としてのツイッターアカウントで、「自分はボーカロイドに育てられたから、ボーカロイドを否定しないでほしい」という旨のツイートを、3~4回に分けて投稿して話題になった。

ボーカロイドという畑への一般からの偏見や、米津玄師がどれだけ世の中に浸透したのかをよく表しているエピソードだ。

今回発表された『砂の惑星』は、おそらくはそのジレンマから端を発している一曲だ。米津玄師ではなく、あえてハチ名義で発表されている。
あくまでここでは「ボーカロイドプロデューサー」にすぎない役回りであると自ら申告しているのだろう。

ハチ MV「砂の惑星 feat.初音ミク」



『砂の惑星』の発表のきっかけは、初音ミクの10周年記念も兼ねているようだ。歌い始めにはこうつづられている。

砂の惑星│初音ミク の歌詞



砂の惑星が新たなきっかけになればいい

何もない砂場飛び交う雷鳴
しょうもない音で掠れた生命
今後千年草も生えない 砂の惑星さ


現在のボーカロイド市場の状況を「何もない砂場」と表しているように受け取れる。確かにここ数年、特にヒットするような曲もなく、全盛期はすぎたように思う。「歌い手」という言葉も減ってきたし、「初音ミク」という単語にも真新しさはなくなった。

さらに「しょうもない音」とまで表現している。「育てられた」とまで呟いていたボーカロイド市場に、まるでケンカを売っているかのようだ。

「ハチ」としては、ここで今のボーカロイドユーザーたちに火がつけばいいのではと考えたようだ。『砂の惑星』がきっかけになり、再び盛り上がるのではとの思いかららしい。

けれど実際には、楽曲自体は話題になったものの、ボーカロイドそのものを動かすほどの力はなかったようだ。

けれどネット上で話題となったことで、かつてほどの盛り上がりを見せないボーカロイドの世界を新たに彩る名曲に仕上がっている。ハチらしく物語性の深い歌詞と激しい言葉遊びは、米津玄師としての顔しかしらないファンでも、楽しめるのではないだろうか。

MVを見るとわかる「砂の惑星」の正体

そういや今日は僕らのハッピーバースディ
思い思いの飾り付けしようぜ
甘ったるいだけのケーキ囲んで
歌を歌おうぜ


2番の歌詞に入る。ここでは明らかに初音ミクの10周年のお祝いをしている。

この『砂の惑星』の本当の正体は、発表されたMVを最後まで見ると明らかになる。まだ動画を見ていない人には是非見てほしい。ハチのボーカロイドに対する思いが、よく表れている一節だろう。

終盤へと続く歌詞では、ハチ名義でのヒットナンバー、『マトリョシカ』と『パンダヒーロー』の印象的な歌詞を部分的に引用している。この2曲は彼が「ハチ」として有名になるきっかけとなり、それが回りまわって「米津玄師」としての活動までつながっている。この2曲への思い入れは、浅いものではないだろう。

遊び心にニヤける

そんな曲をここにきて引用するという行動の真意をあまり深読みしても、かえって白けてしまうだろう。ここではハチとしての活動へひとつの区切りをつけているのかもしれない、という程度にとどめておきたい。

昔からのファンにとってはちょっとニヤリと笑えてしまう、嬉しい遊び心でもある。

その後の歌詞には「古今未曾有の想い出は電子音」という1節がある。

いままでのハチ名義での楽曲を「未曾有の想い出」と表しているのだ。いや、ハチとしての楽曲にとどまらず、あらゆるボーカロイドの楽曲のことを示しているのだろう。「電子音」への愛情が見え隠れする1節に思える。

米津玄師として、様々なアーティストともコラボし、ますます活躍する彼が、あえて「ハチ」という名前で昔のようにボーカロイドの楽曲を作ったこと。『砂の惑星』は私たちにボーカロイドのこれから歩んでいく道を暗示しているかのようだ。

初音ミク の他の特集を見る

ハチ feat.初音ミク Profile

ハチ名義でボカロシーンを席巻し、2012年本名の米津玄師としての活動を開始。

その独特なサウンドメイクをした楽曲の強さと、リアルな言葉の数々は圧倒的で、今の音楽シーンにはない新鮮さを鮮烈に刻み話題に。2015年リリースの3rdアルバム「Bremen」ではオリコン週間チャート1位、iTunes週間チャート1位、BillboardJapan週間チャート1位という三冠を達成、2015年度レコード大賞優秀アルバム賞受賞した。

2016年はユニバーサル・スタジオ・ジャパン15周年企画 “やり過ぎ” コラボ、ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」公式イメージソング、佐藤健・有村架純らが主演の映画「何者」の主題歌を中田ヤスタカ×米津玄師として初のコラボレーション作品として発表したりと、多岐にわたる才能を披露した。同年9月に発売したシングル「LOSER / ナンバーナイン」はオリコン週間シングルランキング自身最高の2位を記録。

2017年2月には羽海野チカ原作のTVアニメ「3月のライオン」エンディングテーマを務め、自身初のアニメタイアップとなったシングル「orion」は、iTunesチャートを始め、各配信ダウンロードサイトで軒並み1位を獲得し、配信11冠という快挙を達成した。米津玄師の勢いはまだまだ止まらない。

米津玄師 最新情報

リリース情報


●2018年3月14日(水)
米津玄師 SINGLE『Lemon』

★レモン盤(初回限定)
価格:2,000円(税別)
品番:SRCL-9745~9746
内容:CD+レターセット

★映像盤(初回限定)
価格:1,900円(税別)
品番:SRCL-9747~9748
内容:CD+DVD

★通常盤
価格:1,200円(税別)
品番:SRCL-9749
内容:CD only

【Digital 配信】
▷iTunes
▷レコチョク
▷mora

【収録内容】
[CD]※全形態共通
01. Lemon
02. クランベリーとパンケーキ
03. Paper Flower

[DVD]※映像盤(初回限定)のみに収録
「LIVE I 米津玄師 2018 LIVE / Fogbound 2018.01.10 日本武道館」
・砂の惑星
・春雷
・LOSER
・ゴーゴー幽霊船
・爱丽丝
・ピースサイン
・打上花火
・灰色と青 (+菅田将暉)

[Music Video]
・春雷
・灰色と青 (+菅田将暉)

ライブ情報

●米津玄師 追加公演情報
★台北公演
「米津玄師 2019巡演台北站 / 當脊椎化作蛋白石」
日程:2019年3月30日(土)
時間:開場 18時 / 開演 19時
会場:台湾大学綜合体育館1F
(台北市大安区羅斯福路4段1号)
チケット:台湾ドル3,000元(全席立見)

米津玄師 Profile

【米津玄師 プロフィール】

ハチ名義でボカロシーンを席巻し、2012年本名の米津玄師としての活動を開始。その独特なサウンドメイクをした楽曲の強さと、リアルな言葉の数々は圧倒的で、今の音楽シーンにはない新鮮さを鮮烈に刻み話題に。

2015年リリースの3rdアルバム『Bremen』ではオリコン週間アルバムランキング1位、iTunes週間チャート1位、Billboard Japan週間チャート1位という三冠を達成、2015年度レコード大賞優秀アルバム賞受賞した。

2016年はユニバーサル・スタジオ・ジャパン15周年企画 “やり過ぎ” コラボ、ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」公式イメージソング、佐藤健・有村架純らが主演の映画「何者」の主題歌を中田ヤスタカ×米津玄師として初のコラボレーション作品として発表したりと、多岐にわたる才能を披露した。

同年9月に発売したシングル『LOSER / ナンバーナイン』はオリコン週間シングルランキング自身最高の2位を記録。

2017年2月には羽海野チカ原作のTVアニメ「3月のライオン」エンディングテーマを務め、自身初のアニメタイアップとなったシングル『orion』は、iTunesチャートを始め、各配信ダウンロードサイトで軒並み1位を獲得し、配信11冠という快挙を達成した。

6月に発売したTV アニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマとして書き下ろした『ピースサイン』がオリコン週間シングルランキング2位を獲得。iTunesチャートでもシングル・バンドルと1位を獲得。

8月には、初音ミク10周年「マジカルミライ2017」テーマソングとして、ハチ名義の『砂の惑星』を発表し、ニコニコ動画でボカロ最速ミリオンの記録を樹立。

また、映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」主題歌をプロデュースし、『打上花火』DAOKO×米津玄師として発表した。

11月には4枚目のアルバム『BOOTLEG』を発表し、オリコン週間アルバムランキング1位、iTunes週間チャート1位、Billboard Japan週間チャート1位を始めウィークリー1位の23冠という快挙を達成。

2018年1月からはTBS金曜ドラマ「アンナチュラル」の主題歌として『Lemon』を書き下ろし“ミリオン”セールスを記録。「第96回ドラマアカデミー賞」にて【最優秀ドラマソング賞】を受賞。日本レコード協会にて「史上最速」の100万DL認定。

2018年上半期チャートを席巻と、音楽史に残る記録を残している。8月には「<NHK>2020応援ソング」として、小学生ユニットFoorinがうたう『パプリカ』を発表。

また『Lemon』『アイネクライネ』『LOSER』『ピースサイン』という新作旧作が立て続けにYouTubeでの再生回数1億を超え、昨年発表し1億再生突破している『打上花火』含め、5作品が1億越えを達成。

10/31発売となった『Flamingo / TEENAGE RIOT』の表題曲の1つ『Flamingo』Music VideoはYouTube公開から3時間で100万再生突破、オリコン週間シングルランキングで1位を獲得。

また、『Lemon』は、2018年各主要年間チャートを総なめにし、MVが3億再生を突破、配信200万DLを突破と、群を抜いた記録を作り続けている。公式YouTubeチャンネル登録者数は320万人を突破している。

2019年1月19日より全国で自身初のアリーナツアー「米津玄師 2019 TOUR / 脊椎がオパールになる頃」をスタート。そして初の海外公演を上海、台北で追加公演として実施する。

▷米津玄師 オフィシャルHP

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