辻瞼の記事一覧

【歌詞コラム】椎名林檎の『労働者』に見る素直な感情とパンクの心

椎名林檎はシングル『幸福論』でデビューしたミュージシャンだ。東京事変というバンドを経て、紅白歌合戦にも毎年のように出場している。少なくとも20代の青少年で彼女の歌を聴いたことのない人はいないのではないだろうか。

【歌詞コラム】“完結”するチャットモンチーが見せた、たった1つの桃源郷

チャットモンチーが完結を発表した。チャットモンチーは2000年に結成された女の子のみで構成されたロックバンドだ。2011年にドラムの高橋が脱退するまでは3人編成だった。ドラムが抜けたあとも、「チャットモンチーのドラマーに代わりはいない」として、あえて新メンバーを募らず、二人体制で活動を続けた。そのチャットモンチーが、2018年7月をもって、活動を「完結」する、と発表したのだ。

【歌詞コラム】大森靖子が解き放った流星

2017年9月、大森靖子のニューアルバム『MUTEKI』が発売された。今回とりあげる楽曲『流星ヘブン』は、『MUTEKI』収録のアコースティック調バンドサウンドで構成されている。テーマは「創造的自殺」。ほぼ一発取りのアルバム曲の中でも、痛みや悲鳴のようなものが美しく優しく表現されている。

【歌詞コラム】「運命は必然では無く偶然だ」と言い切ったYUKIの本心とは?

YUKIはかつて一世を風靡したバンド、JUDY AND MARYの元ボーカルである。『そばかす』という曲なら聴き覚えがあるかもしれない。バンド解散後、ソロになった彼女は、2017年3月頃にアルバム『まばたき』を発表したばかりだ。YUKIがソロになってから3枚目のアルバム『joy』に収録された『JOY』という曲がある。タイトルを区別するために、曲名は大文字だ。明るく踊れるアップテンポな曲だが、今回は特に歌詞について掘り下げてみよう。

【歌詞コラム】SuGが描いた「東京のシド&ナンシー」

SuGとは、2017年9月2日の武道館公演をもって、無期限活動休止になったヴィジュアル系ロックバンドだ。ボーカルの武瑠が中心人物だったが、無期限活動休止発表以降、公の場での発言は特になく、表舞台からも降りると宣言している。今回とりあげる楽曲『桜雨』は、作詞作曲からMVのディティールに至るまで、武瑠が徹底して作りこんだ意欲作だ。

【歌詞コラム】続け!女王蜂の歩む修羅の道

女王蜂は4人組のロックバンドだ。2009年に神戸で結成され、2011年にデビューした。ボーカルのアヴちゃんを筆頭に、年齢、国籍、性別は非公開。映画『モテキ』のテーマソングに楽曲『デスコ』が抜擢されるなどして注目を集めた。今回は女王蜂5thフルアルバム『Q』の中から、『しゅらしゅしゅしゅ』をひもといてみたい。タイトルだけ見ると、全部ひらがなでかわいらしい印象かもしれない。「しゅしゅしゅ」なんて発音してみるとちょっとマヌケている。しかし、実際に聴いてみれば、そんな印象は拭い去られ、あっという間にトリコになること請け合いだ。