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【歌詞コラム】『RIDE ON TIME』から見る山下達郎の音楽の姿勢

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いつまでも理想を追い続け色褪せない音楽を作り続ける山下達郎。心地よい楽曲群を作りあげる彼は「一人アカペラ」と呼ばれる。繊細に声を重ね作りあげる彼のコーラスに魅せられた人が続出している。まるで人間の声ではないようなハーモニーを聴かせてくれる。

公開日:2017年9月11日 更新日:2019年7月4日


この記事の目次
  1. ・山下達郎流に見事にアレンジ
  2. ・RIDE ON TIME
  3. ・プロでも出せない心地よさ
  4. ・日本の音楽を語る上で欠かせない山下達郎
  5. ・山下達郎 Profile

山下達郎流に見事にアレンジ


実は、このコーラスは従来あった曲を山下達郎流に見事にアレンジしているのだ。彼は、一流のミュージシャンであるが、その前に超一流のリスナーなのである。CDやLP、レコードを合わせるとなんと6万枚ほど音源を所有しているという。

その数字を見るだけで音楽に造詣が深いと伺い知れる。また、山下達郎は洗練されていて都会的なイメージを持つシティ・ポップの先導者である。

1980年に発表された『RIDE ON TIME』はシティ・ポップの始まりとさえ言われている。

この時代、人々はフォークからフュージョンやR&B、ジャズなどを取り込んだ都会的な音楽に耳を傾けるようになった。同曲は山下達郎の名を世間に知らしめた曲でもある。近年も素晴らしい楽曲を発表している山下達郎だが、この頃からすでに彼の音楽は完璧に近いものといえる。

音楽に限らず言えることであるが、完璧すぎるものというのはどこか近寄りがたい。それなのに、隙のない彼の音楽がなぜ聴衆に愛され続けるのか。今回は山下達郎の代表曲『RIDE ON TIME』から、人々を惹きつけてやまない理由を見ていこう。

RIDE ON TIME


----------------
青い水平線を
いま駆け抜けてく
とぎすまされた
時の流れ感じて

Ah ときめきへと
動き出す世界は
忘れかけてた
遠い夢の訪れ
≪RIDE ON TIME 歌詞より抜粋≫
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山下達郎の楽曲の中でもRIDE ON TIMEは非常に疾走感があり、ピアノやドラムさえも跳ねている。これは、日本の音楽の礎ともなったフォークにはない感覚だ。

新しい道を切り開くためには、作り上げられたブームや文化に一石を投じなければならない。山下達郎は複雑で難しい人間の関係性を歌うフォークとは違い、疎外されていることを前提とした、それでいて輝かしい雰囲気を放つ同曲を作り上げた。

その雰囲気は「青い水平線をいま駆け抜けてく」といった歌詞からも十分に伝わる。

----------------
Ride on time
さまよう想いなら
やさしく受け止めて
そっと包んで

Oh Ride on time
心に火を点けて
あふれる喜びに
拡がれ Ride on time
≪RIDE ON TIME 歌詞より抜粋≫
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プロでも出せない心地よさ


山下達郎の曲の心地よさは様々な条件が重なり合って、作られているものだが特にリズム感が秀逸だ。リズムに対して走らずによれずにベストなタイミングでボーカルを落とす。

その心地よさはプロのアーティストといえども中々だせない。彼はコンマ何秒の世界を熟知しているはずだ。どれだけのボーカリストの声を耳にしてきたか定かではないが、その圧倒的な量が山下達郎のグルーブを作ったはずだ。

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僕の輝く未来
さあ回り始めて
虚ろな日々
全て愛に溶け込む

Ah 何という朝
今すぐ君のもと
届けに行こう
燃える心迷わず
≪RIDE ON TIME 歌詞より抜粋≫
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日本の音楽を語る上で欠かせない山下達郎


日本の音楽を語る上で欠かせない山下達郎は、まず誰よりもリスナーだったのだ。

彼の音楽は彼が耳にした音が元になっている。彼はあるインタビューで「どれだけ熱い気持ちを持っていようと音楽表現を続けていくなら、継続的な訓練と学習が必要」と発言をしている。

自分が耳にした音楽を訓練により自分のものにした。彼がその訓練と学習を徹底的にこなしてきたのも、音楽に対する愛がとんでもなく深かったためだろう。

完成された楽曲からその姿は想像できないが、楽曲制作では最後の1秒まであがき続けているという。そう、洗練された音楽の裏には、泥くさくて人間らしい気持ちがたっぷりと詰まっているのだ。

TEXT 笹谷創

山下達郎は、1953年2月4日東京都豊島区生まれのシンガーソングライター。妻は同じくシンガーソングライターの竹内まりやである。1973年4月、音楽グループ「シュガー・ベイブ」の一員として活動を始める。1976年4月にグループは解散し、同年8月、「CIRCUS TOWN」で、ソロデビューを果たした。1980年6···

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山下達郎 Profile

山下達郎(やましたたつろう)

1953年2月4日生まれ、東京都豊島区池袋出身

1975年、シュガー・ベイブとしてシングル「DOWN TOWN」、アルバム『SONGS』でデビュー。

1976年、アルバム『CIRCUS TOWN』でソロ・デビュー。1980年発表の「RIDE ON TIME」が大ヒット。

アルバム『MELODIES』(1983年)に収められた「クリスマス・イブ」が、1989年にオリコン週間シングルランキングで1位を記録。30年以上にわたってランクイン、日本で唯一のクリスマス・スタンダード・ナンバーとなる。

1984年以降、竹内まりや全作品のアレンジ及びプロデュースを手懸け、また、CMタイアップ楽曲の制作や、他アーティストへの楽曲提供など、幅広い活動を続けている。

2015年「平成26年度(第65回)芸術選奨文部科学大臣賞(大衆芸能部門)」に選出。

2016年には1987年から続く「クリスマス・イブ」30年連続オリコン週間シングルランキング100位入りという記録が、ギネス世界記録に認定された。2017年に、自身のレギュラーラジオ番組「サンデー・ソングブック」が25周年を迎え、ますます精力的に活動を続けている。最新シングルは2018年にリリースされた「ミライのテーマ/うたのきしゃ」。

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