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phatmans after schoolの『ツキヨミ』は究極のラブソング!

2010年に結成された札幌出身のロックバンド「phatmans after school」。誰もが抱える苦しみや葛藤をロマンティックに歌いあげた数々の楽曲でたくさんのリスナーを魅了してきた。そんな中でも代表曲と言えるのが2013年に発売された『ツキヨミ』だ。キャッチーで聴きやすい曲調でありながら、結ばれない恋愛を永遠に交わる事のない「月と太陽」に重ねモチーフにして描いた一曲。ただ切ないだけでなく、心温まるストーリーが描かれた究極のラブソングだ。

それでも君しかいない


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Hello, hello
愛しい人
時計の針を逆さまに
夢に泣いて今日もまた
僕は生きる
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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この物語の幕開けになんともふさわしい印象的なサビの歌いだしだ。サビの最初「Hello hello」で引き込まれるように『ツキヨミ』の世界観につれていかれる。

それだけでなく、もう二度と会えない恋人に毎回心の中で「Hello hello」と問いかけているようにも感じる。何度聴いても飽きないメロディーに、愛しい人への想いが溢れていた。

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おしゃべりがすき 聞くのはきらい
食べることがすき 作るのはきらい
そんなわがままが通じるのは
世界で僕だけと知っていたかい

ひどく傷ついて帰ることもある
誰にも言えずに一人で泣く
そんな僕のこと救えるのは
世界で君だけと知っていたかい
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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身近な人にも重ねて考えられる歌詞だ。君のわがままを受け入れることができるのは、世界で僕しかいない。

同じように、誰にも言えず一人で泣いている僕を救えるのは君しかいない。もう結ばれることはないが“それでも君しかいない”というストレートな想いが描かれている。

せめて夢の中で会いたい


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この涙は 誰のものだ
僕のためか 君のためか
カラカラになってそれからまた
誰かといたいと思えるの
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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誰のために泣いているのか分からないくらい、からからになるまで泣いていた。それでも一緒にいたいと思ってしまうのだ。

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Hello, hello
愛しい人
もしも勇者になれたなら
世界を救って 英雄になって
君になにができただろう

Hello, hello
愛しい人
君の声を聞かせてよ
夢の中でもう一度 笑いあえたら
君のための僕になる
瞼の裏側で
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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もしも勇者になれたなら君のことを救うことができたかもしれない。それでも「僕」は「僕」でしかなくて、もう会うことはできないのだ。

せめて夢のなかで良いからもう一度会いたい。会えたら君のための僕になってずっと一緒にいたい。なんとも切ない表現だ。

迷いながら、それでも生きる


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泣きつかれて
途方にくれて
どうすればいいの なんて なんで
忘れられず 今でもまだ
迷っては生きている
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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この楽曲は切ない恋を描いているのに悲しい歌に聞こえない。その理由の1つとして「それでも生きる」という主人公の強い気持ちが表れているからだ。

どうしようもない状況でも迷いながら“生きる”ことしかできないのだ。

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Hello, hello
愛しい人
君のもとへいかせてよ
死にたいのに死ねないのは
どうしてなんだろう
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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本当は苦しくて死にたいのに死ねなかった。もう君に会えないのは分かっているのに、夢の中で探してしまう。

死んだらそこで終わってしまうが、生きていたら何かが変わるかもしれない。絶望の中でも希望を持っていたかったから、死ねなかったのだ。

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Hello, 昨日
もういいよ
魔法使いにはなれないよ
いきたい 行きたい 逝きたい イキタイ
生きたい
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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胸が締め付けられる、この楽曲の一番の聴き所だ。「ツキヨミ」という月の神様でも、結局魔法使いにも勇者にもなれないことが分かってしまった。

そして「イキタイ」という言葉にたくさんの意味が込められている。会いに行きたいとも思っていて、会えないなら死にたい(逝きたい)とも思った。

それでもやっぱり君のいない世界でも生きたいと思ったのだ。

愛しい人への究極の愛のカタチ


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Hello, hello
愛しい人
昨日までの夢のこと
魔法がとけたこの世界で
僕は君を探したよ

Hello, hello
愛しい人
君の声を聞かせてよ
夢の中でもう一度 巡り会えたら
僕の涙を渡すから
瞼の裏側で

君の心1つだけ
連れていくよ
≪ツキヨミ 歌詞より抜粋≫
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ツキヨミとは“月の神様”を意味している。ツキヨミ(月読)は太陽の神様と対照的に謎が多くあまり知られていない。

しかし夜にだけ現れる月は、どこか寂しそうでありながらも、美しく輝き暗闇を照らしている。月が太陽の光に照らされて輝いているように、もう会えない君を思う事が生きる力になっているのだ。

これからも精一杯生きて、魔法がとけた世界でも君のことを探す。愛しい人への究極の愛のカタチなのだろう。

TEXT 松原 千紘

2010年結成、札幌出身の3人組バンド。 作詞作曲を行うヨシダタクミが作り出す卓越したメロディーやグルーヴ、若者が抱える葛藤や大人への憂いを表明した歌詞は、新世代の世界観を代弁している。ギターロックをベースに、自由なバンドサウンドで全国の会場を沸かしている。2016年のワンマンツアー···

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