自他共に認める適当配信?
──毎日配信するコツみたいなのをひとつ教えてください。ALAMARY:よく「1日どれぐらいやってるの?」「ネタ尽きちゃわない?」って聞かれます。日にもよりますが、1時間~3時間くらい。今回のUtaTenみたいなイベントがあると5時間くらい配信しています。その時その時に来てくれる人に何か届けて、頑張れって思ってくれたら声援もいただけるので、席を外したり、暗闇でいわゆる付けっぱなしの配信は絶対しないようにしています。
とはいえ、自他共に認める適当な配信です(笑)。
──適当って(笑)。
ALAMARY:急に歌い出したりとか、最近心動かされた言葉を紹介したりだとか、コメント拾って雑談したりとか。「ちょっとアイス食べたくなったから、みんなもアイス用意して再集合ねー!」みたいな感じです。
30秒くらいで戻って来て食べながら、再開みたいな(笑)。
──リスナーに、いろんなコメントで突っ込まれたりしませんか、それ(笑)。
ALAMARY:(笑)しますね。
応援してくれたファンの方へメッセージ
──そんなリスナーさんのおかげもあって、こうやってインタビューさせて頂いてるんですけど、応援してくれたファンの方へメッセージがあれば、お聞かせ願えますか。ALAMARY:はい。日本のメディアに登場するチャンスをいただけてとても嬉しいです。最近、中華圏では、Baiduミュージックの今ホットな日本人女性アーティストランキングで5位(ちなみに、1位が中島美嘉、2位宇多田ヒカル、3位YUI、4位初音ミク)に自分がランクインしていたんです!これには本当に驚きましたし、素直にうれしかったです。中国の各メディアでインタビューして頂いたり、テレビ局にドキュメンタリー撮って頂いたりが最近続いていました。だから日本でも頑張りたいなと、もがいていたんです。その中で、日本の音楽メディアのUtaTenに取り上げて頂けるチャンスというか、そういうステージを用意してくださったのは、ファンの一人一人の力が合わさった結果ですし、皆さんに本当に感謝しています。
──ファンの方も同じように日本でもっとALAMARYさんを押し出したいっていうのに共感してくれたからなんですね。これからご自身がこのStager Liveを使って、していきたいことがあれば教えてください。
ALAMARY:一度夏にChinaJoyというアジア最大規模の、日本でいうコミケのようなイベント中継をしに上海に行きました。イベントが終わって北京の観光地に移動したのですが、そのとき、外からでも見えるガラス張りのオープンなライブハウスでライブをしているアーティストがたくさんいることを目の当たりにしました。
そこで、ライブ配信のスクリーンをバックにパフォーマンスをやってたんです!ライブに来れない人でも、配信を見ながらコメントをするし、そういった人たちとコミュニケーションしながらMCをしている姿はとても興味深かったですし、自分も同じ使い方をしてみたいと思いました。
──どうしても配信っていうニコ動の功罪かもしれませんけど、家でこじんまりやるっていう、ちょっとオタクっぽいっていうか、そういう見られ方をされる時もあると思うんですよ。ただ今のお話を聞いてると、そういったいろんな使い方のパイオニアみたいな感じになってますね。
ALAMARY:なれていたら嬉しいです(笑)。
──それを見て他の配信者さんが、困った時にはALAMARYさんみたいなことをすればいいんだなみたいなヒントを与えられる存在ですね。逆に配信をしていて困ったことはありますか?
ALAMARY:はい。もうどうしてもこれは配信する上で不可避なことだと思うのですが、冷やかしやアンチもいっぱい来るんです。私のファンの方はすごくありがたいことに、常識人で性格が大人な方が多くて、マナーや挨拶を守ってくれますし、私とファンの方1対1のコミュニケーションではなくて、ファン同士もみんな名前も覚えて、初見の方もコミュニティに馴染めるように温かく迎え入れてくれます。みんな仲間で、私も含めてのコミュニケーションが成り立っているんです。そこで最近感動したことがありました。
──どんなことがあったんですか?
ALAMARY:結構しつこい感じで絡んでくる方がいました。私が「配信来ないで!」と言ってしまいそうになった時に、「おまえ、次のライブ来い!」みたいな感じで、ファンの方がコメントしてくれて、アンチの人がまた調子に乗って私の悪口を言っても、「だから次のライブ来いって!」の一点張りで(笑)。その人を攻撃するわけでもなく、「ちょっと試しにさ、ALAMARYのこと嫌いかもしんないけどさ、とりあえず来てみてよ」みたいなことを言ってくれたんです。
──その絡んでくる人は、嫌いだけどALAMARYさんが気になるんですよ、やっぱり。
ALAMARY:そうみたいでした。だから、「嫌い嫌いも好きのうちって言うじゃん」みたいな感じの雰囲気でみんな言い始めたら、『確かに気になりはする…』と返答が。「こいつ、ツンデレかよー!」と、みんなで和んじゃいました(笑)。
──ツンデレ野郎だったんですよね。
ALAMARY:ということもあったので、険悪なムードになった時とかに、リスナーさんがムードメーカーになってくれたことにすごく感動しました。