この曲はもともとシャ乱Qの曲「ラーメン大好き小池さんの唄」で、その誕生は1991年までさかのぼります。
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1991年NHKのBSヤングバトルでグランプリを受賞したシャ乱Q。その時の歌唱曲が「ラーメン大好き小池さんの唄」でした。
翌年メジャーデビューしたシャ乱Qはその後「シングルベッド」「ズルい女」などのヒットを重ね、紅白出場も果たします。
この曲は2000年に「新・ラーメン大好き小池さんの唄」としてアレンジ変更してシャ乱Qのセルフカバーとしてシングルリリースされました。
ダンス☆マンによるアレンジが良い味を出しています。
藤子不二雄の漫画、オバケのQ太郎でお馴染みのキャラクター、いつもラーメンを食べている小池さんを題材にした歌です。
一見バカバカしい歌詞ですがラーメンを女のように見立てた優れた歌詞。
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朝も昼も夜も夕方も
ずっと思うはお前のことばかり
四六時中頭の中は
しなやかな体 So ボディライン
適度に濡れたお前つかんで
くちびるにそっと近づける
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ここまで見ると大人なテーマの歌詞なのかと思います。
「そうさ小池さんはラーメン大好き人間なのだ」
しかしこうやってオチを入れてくる策士ぶり。つんくならではのセンスです。
ラップ調で進むメロディ。
エロスな歌詞と見せかけてラーメンの歌詞であるという遊び。ラーメンの歌に見せかけたエロとも言えます。
サビは
「小池さん 小池さん 好き好き」のみ。
であるからこそ、このメロディが強く印象に残ります。
中盤の
「ふた開けて 湯注ぐ ラーメン大好き小池さん」
のフレーズ。
ここでコールアンドレスポンスします。2回目のコールアンドレスポンスを微妙に早いリズムにしているのも特徴。
後半は「ドロンパ」「Oh次郎」「バケラタ」「Oh!BAQ」とオバQのキャラクターやフレーズを入れ込み、オバQリスペクトも忘れません。
ダンスナンバーの中に、藤子不二雄リスペクト、ラーメンへの愛情とエロスまで含めた挑戦的な曲なのです。
周知のとおりつんくはがん手術のため声帯を摘出しました。
しかし楽曲はこうして新たなグループのデビュー曲として生まれ変わり、歌い継がれます。
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こぶしファクトリーの「ラーメン大好き小泉さんの唄」もアレンジ、振付が良く好評。この挑戦的な曲は新たなグループの門出を祝うのです。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)