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【インタビュー】佐藤広大、1st Full Album「19BOX」に隠された仕掛けとは? (3/4)


大人な歌詞の『Slow&Easy』はどんな風に書いた?


--『Slow&Easy』は初音源化というような。

佐藤:そうです。これもアルバム収録曲で。これ『Remember』同様、今井大介さんと一緒に作った曲なんですけど、これは音楽的にいうと、また90年代前半のR&Bっていうか、細かくいうとクワイエット・ストームっていうジャンルなんです。
最近でいうとわかりやすいのは、ブルーノ・マーズの『Versace on The Floor』っていう曲もそういったジャンルに属してると思うんですが、そういうエレピとかがきらびやかになるスローな曲が欲しかったんで、テーマよりもサウンド重視で制作した楽曲です。


--サビのメロディーがとても気持ちがいいですよね。

佐藤:♪ゆれるキャンドル・ライト Lay Down♪そうですね。やっぱりそこは特に今井大介さんさすがだなと思いましたね。ボーカリストとしても活動されてる方で、メロディも作れる作家さんなんで、こういうはめ方うまいですよね。


--うんうん、すごい気持ちいい。そう思います!

佐藤:これは作詞以外全部今井大介さんにプロデュースしてもらったんで。もっと激しい曲にしたいのもあったんですけど、それよりもっとアダルトな曲にしたかったんで、ちょっとライトに収めましたね。


--それはどうして?

佐藤:いやー、今僕が急にエロ過ぎる曲いっても違うなーと。もうちょっと歳重ねてからかなという。でもこの曲は夜に聴いて欲しい楽曲になりましたね。


--90年代のJ-POPというか歌謡曲寄りな曲に使われていたような単語も出てきてるんじゃないかなって思います。

佐藤:そうなんですよね。なかなか現代で使わない、やっぱ90年代にはフォーカスしてる曲ですね。「祝福」っていう言葉に関しても僕の中では現代っぽくない。あと、「Nice'n SlowJam」っていうのは「Nice'n Slow」、僕の中でブラックミュージックのすごくエロい言葉で。例えばSkoop On Somebodyさんも『Nice'n Slow』っていうすごいいやらしい曲があるんですけど、そういうところのインスパイアもあるし、「night flight」とかは、例えばORIGINAL LOVEの『接吻』で♪night flightどこか♪みたいなところがあるんで、ちょっとエロい曲ってなんだろうってなった時にいろいろ連想して、。


--なるほど。わかる人にはわかるエロ要素。

佐藤:そうですね。たぶんR&B好きな30代40代の方がちょっと、おっ!ってなるようなものは散りばめてます。結構Skoop On Somebodyさん寄りな曲ですね。たぶん好きな人はほんとわかると思う


--改めてお話を伺っていくとこのアルバムはいろんな曲があり過ぎて、1枚にしちゃうのもったいない感じも(笑)。

佐藤:こういうことはやりたかったっすね!ほんと、こういうジュークボックス的な。『Slow&Easy』に関しては、すごくさらーっと聴ける聴きやすい曲かなと思ってます。夜のBGMにぜひっていう感じで。


--ちなみにこの歌詞を書くとき佐藤さんはどういう状況で?

佐藤:いや(笑)、僕ね、歌詞書く時はもっぱら家で一人で書く。僕、携帯で書くんですよ。パソコンを置きつつ、パソコンに箇条書きしたものをばーって入れて携帯でまとめるっていう。


--意外です。それこそ、この歌詞の世界観的な感じで書いてそうな気もしたんですけど(笑)。

佐藤:あ、電気ちょっと暗くして?


--そうそうそう。キャンドル焚いてブランデー片手に…みたいな(笑)。

佐藤:(笑)。僕、キャンドルもないしお酒も飲めないですからね。


--あ、そうなんですね!

佐藤:たぶん全然想像するより地味ですよ。


--でもこういう曲書けちゃうんですもんね(笑)。

佐藤:(笑)。いやー、まあそうっすね。頑張って、想像して書いてます。




前半から後半は”LOVE”から”LIKE”へ


--後半からのストーリーはどんな展開でしょうか?

佐藤:中盤から後半にかけては、メッセージ性を強く出していったという感じですね。
僕の強みというか、「佐藤広大」というアーティストをわかりやすく説明すると、ブラックミュージックをすごくリスペクトしているようなブラコン気質と、メッセージ性の二極性がポリシーというか、そこの二つで作られてるアーティストだと思うので、6曲目以降は “僕が伝えたかったことはこういうことです”っていうふうにシフトしていますね。

EXILE SHOKICHIが参加している友情ソング『Diamond Dust』や、僕のデビュー曲で思い入れの強い『スノーグローブ』。傷ついた女の子への応援ソング『DOWNTOWN』。最後にウルフルズの『笑えれば』カバーからの『イチゴイチエ』で締められたのは歌詞の世界観的によかったですね。


--おお、なるほど。最後は応援ソング的な感じで。

佐藤:そうですね、ほんとに。わりと前半は”LOVE”なんですけど、後半になるにつれて”LIFE”に変わるというか。


--確かに。前半と後半で曲の書き方も違う気がしますよね。

佐藤:そうですね。一応”LOVE”とかも歌ってきてるけど、やっぱり僕は最終的にはこういうことを伝え続けたいっていうので、『笑えれば』から『イチゴイチエ』の流れも美しいなと思ってます。
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北海道出身。シンガーソングライター。 大学在学時代にボーカルユニット「JACKPOT」、コーラスグループ「Symphony」のメンバーとして活躍し、2009 年より本格的にシンガーを目指す。 2016 年7 月にリリースしたシングルCD「My ONLY ONE feat. 宏実、YUTAKA(Full Of Harmony) は読売テレビ ・日···

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