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DAOKOが身を委ねる蒼い仮想世界

DAOKOは1997年生まれ、2018年1月の時点でハタチの女性シンガー、およびヒップホップMCだ。動画投稿サイトへの投稿がきっかけとなり、m-flowに認められるなどして、2015年にメジャーデビューしたばかり。まだまだこれからが気になる、大注目のアーティストと言えるだろう。

2018年2月12日

Column

辻瞼


この記事の目次
  1. ・DAOKO「さみしいかみさま」
  2. ・「仮想の世界」と「ヒビカセ」
  3. ・DAOKO Profile
今回取り上げる楽曲「さみしいかみさま」は、DAOKOの最新アルバム『THANK YOU BLUE』を飾る一曲だ。

得意のウィスパーボイスで独自の虚ろでありつつ美しい世界を表現している。

「さみしいかみさま あたしのこといってんの」という歌詞から、歌詞の主人公が、誰かに自分を「さみしいかみさまだ」と言われているのだ、とわかる。

と同時に、ここでいう「あたし」は歌詞の主人公だけに止まらず、DAOKO自身のことも指しているに違いない。

歌詞の主人公になりきったDAOKOは、「さみしいかみさま」と言ってきた相手に「さみしくなんかない さみしいとか考えない」と畳み掛ける。

DAOKO「さみしいかみさま」

触れたら崩壊 仮想の世界
何度も創りなおして
ずっと待ってた 身体甘くして
月の裏側から


歌詞の内容から推し量る限り、DAOKOの描く仮想世界はいつだって夜だ。

都会の夜を見下ろしながら、アイフォン越しにDAOKOの世界を覗いているような、背徳感にも似た感情が生まれる。

SNSから発信したり、YouTubeを再生したりしながら、私たちは「仮想の世界」とコンタクトを取ろうと必死になる。

仮想世界の住人は「ずっと待ってた」と私たちを迎え入れてくれるだろう。

「仮想の世界」と「ヒビカセ」

この「仮想の世界」から連想するのは、同じく動画再生サイトから活動を開始したアーティスト・れをるの楽曲「ヒビカセ」だ。

「ヒビカセ」は初音ミクをテーマにやはりパソコン越しの「仮想の世界」を歌っている。是非聴き比べて遊んでみて欲しい。

「ずっと待ってた 身体甘くして」「どれくらいの愛情をこの世界に向けてんの?」など、「さみしいかみさま」の歌詞とも通じるものがないだろうか。

ある意味で、初音ミクも「さみしいかみさま」の1人と呼べると私は思うのだ。

バーチャルの世界だからこその孤独感や虚しさが、楽曲のそこここにはびこっていて、けれど私たちは彼女たちに直接触れることすらできないでいる。

自分たち自身も「仮想の世界」の住人だ、と気づくまで、そう時間はかからない。

「触れたら崩壊」するくらい脆く儚い世界なのに、私たちはどうしたってこの世界を見捨てることができないのだ。背景はずっと夜、月が私たちを見下ろしている。

『THANK YOU BLUE』のタイトル通り、DAOKOのイメージカラーは「蒼」だ。「青」と書くよりは、「蒼」と書きたい。

その方が、なんだかずっと深い「あお」という気がしないだろうか。

深くてしかもビビットな「蒼」い仮想世界は、時には海のように、時には空のように、そして時には夜のように優しく包み込んでくれる。

真っ蒼な夜の「仮想の世界」から、「さみしいかみさま」が私たちを見ている。

どれくらい近づけるかわからないけれど、いつか出会う時まで「ずっと待って」いて欲しい。そんなことを想うのだ。

Text:辻瞼

DAOKO Profile

1997 年生まれ、東京都出身。ラップシンガー。
15 歳の時にニコニコ動画へ投稿した楽曲で注目を集め、2012 年に1st Album『HYPER GIRL- 向こう側の女の子-』を発売。
2013 年16 歳にしてm-flo + daokoによる楽曲『IRONY』が、映画「鷹の爪~ 美しきエリエール消臭プラス~」の主題歌に起用。2014 年には中島哲也監督の目に止まり、映画「渇き。」の挿入歌に『Fog』が抜擢。同年、庵野秀明率いるスタジオカラーによる短編映像シリーズ「日本アニメ(ーター)見本市」の第3弾作品『ME! ME! ME!』の音楽をTeddyLoidと担当。
2015 年3 月には女子高生にして1st アルバム『DAOKO』にてメジャーデビューを果たす。同年10 月、Double A Side 1st シングル「ShibuyaK/さみしいかみさま」を発売。日本アニメ(ーター)見本市にて公開された、吉崎響×DAOKO 企画による、スタジオカラーアニメーションミュージックビデオ「GIRL」と、児玉裕一監督によるブラインドしていた彼女の全容を明らかにした「ShibuyaK」の2 本の映像を公開。
2016 年4 月、新世代クリエイター「PALOW×吉崎響×TeddyLoid×DAOKO」にて学校法人・専門学校HAL 2016 年度新CM を担当。さらに、“Reebok CLASSIC Furylite WEB Movie”にDAOKO が出演。9月Cygames TVCMタイアップソングに「もしも僕らがGAME の主役で」が決定し、Triple A Side 2nd Single「もしも僕らがGAME の主役で/ダイスキ withTeddyLoid/BANG!」が発売。
2017 年2 月、制作統括・音響監督を庵野秀明さんが務めるスタジオカラーが制作する初のテレビアニメーションNHKBSプレミアムアニメ「龍の歯医者」挿入歌『かくれんぼ』にDAOKO が起用。3 月にはLINE LIVE による“タテ型"MV「Portrait Film Project」第2 弾アーティストにDAOKO が決定し、川村元気氏×関和亮監督が仕掛ける新たな映像表現プロジェクトは20 歳になるDAOKO の新たな幕開けとなった。4 月、TV アニメ「神撃のバハムート VIRGIN SOUL」のエンディングテーマに『拝啓グッバイさようなら』が決定。7 月同アニメのエンディングテーマとして作詞作曲をDAOKO が担当し、編曲には江島啓一(サカナクション)が手掛けた新曲『Cinderella step』が決定。そして8月18日(金)映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』主題歌『打上花火』をDAOKO×米津玄師にて、挿入歌『Forever Friends』をDAOKOにて決定。
『打上花火』は、3 週連続 iTunes ソング・ランキング 1 位を獲得!『打上花火』は、アニメーションMVが1億回視聴を越え、勢いはとまらない中、4週連続iTunesソング・ランキング1位を獲得!さらにサブスクリプション音楽配信サービスでも軒並み1位を獲得し14冠という快挙を成し遂げる。 DAOKO 4thシングル「ステップアップLOVE」が10月18日に発売決定。「ステップアップ LOVE」は、作詞をDAOKO、岡村靖幸、作曲・編曲&プロデュースを岡村靖幸が手掛け、TVアニメ「血界戦線 & BEYOND」のエンディング・テーマ曲に起用される事も決定。さらに、12月には セカンド・アルバム『THANK YOU BLUE』を発売。
◯RADIO レギュラー
J-WAVE「SONAR MUSIC」毎週月~木曜日 23:30~25:00 放送。※毎週火曜日担当:DAOKO
◯オフィシャル HP http://daoko.jp

永遠に続く映画のエンドロールのような光…

【歌う動画トップテン:2/19付】バレ…