「強さ」とは?女性だから歌える部分をアプローチしたい
--3月7日にシングル「絆∞Infinity」をリリースされたMay J.さんに、お越し戴きました。今回大阪でのキャンペーンということなんですが、May J.さんのお父様が関西のご出身なんですね。
May J.:はい、そうですね。父が、京都で育っています。
--May J.さんにとって、関西の地域はどういうイメージをお持ちですか?
May J.:人が好きです。やっぱり面白い人が多いので(笑)。私はすごい小さい時からシャイなんですけど、父の友達とかはみんなダジャレを言ったりとかして仲良くしようとしてくれる感じがいいなって、小さい時から思ってました。
--笑いを取ったりしてくるんですよね。
May J.:そう、笑いを取って(笑)。
--そういう土地柄なんですよね、関西って。ライブやキャンペーンで関西に来られた時には、May J.さんも何か関西っぽく応えようとか思われますか?
May J.:全然言えないんですけど、MCでありがとうを言う時に、関西弁のイントネーションで、ありがとうって、自然になることはありますね。関西弁の人と一緒にいると、やっぱ移るんですよね。
イントネーションは、音楽をやってるからなのか、真似したくなっちゃうものがあるんです。まあ、怒られちゃうと思うんですけどね、真似したらね。(笑)。
--ああ、「エセ関西弁はあかんねん!」っていうのですね。
May J.:そうそう(笑)。
--僕も関西人ですけど、そんなMay J.さんに怒る人はいないですよ。むしろ、すごい思ってもらっているなと嬉しくなります。
May J.:そうだと嬉しいです。
--それでは今回の楽曲のお話しを聞かせてください。タイトルが「絆∞Infinity」、映画「劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!」の主題歌ですが、どういった経緯でこの楽曲を歌うことになられたんでしょうか。
May J.:ウルトラマンジードのスタッフさんからお話をいただきました。
--そうなのですね。私もウルトラマン観て育ってきた世代なんですが、どうしても男性の力強いボーカルを想像してしまうんですよ。実はウルトラマンの映画主題歌で、女性のシンガーが担当されるのは過去数名なんですよ。今回、May J.さんは女性のシンガーとして、意識された部分はございますか?
May J.:そうですね。ヒーローものっていうと、力強い歌声を見せないといけないなっていう、プレッシャーっていうのは最初あったんです。
でも楽曲を作っていく中で、作詞の森雪之丞さんとお会いしていろんなお話をしたんです。私の話をしていたときに、強さってなんだろうと考えたんですね。
そうしたら、自分の弱いところをちゃんと認めて、それを踏まえて、前に進んで行く人っていうのは本当の強さなんじゃないかっていう話になって。ああ、なるほど。なんか今の自分にすごくぴったりだと思ったんです。
--森雪之丞さんと話してくなかで、イメージを固めていったんですね。
May J.:この劇場版ウルトラマンジードの台本読んだ時も感じました。主人公のウルトラマンジードのリクっていう男の子は、1人でなんでも頑張ってしまうところがあるんです。人に頼らずに。そして失敗しちゃうんですよね。失敗したあとなかなか立ち直れない時に、仲間がみんな君しかできないんだよって声をかけるんです。そうやって仲間から勇気をもらってまた立ち上がるんですね。なんかリクとすごいリンクしてるところがあるなと思って。
そうしたら、「あっ、弱さも見せていいんじゃないかな」って気づいたんです。男性がヒーローものを歌うイメージだと、サビはガツンって地声でバーンって歌う感じのところを、あえてもうファルセットで優しく歌っています。
--今回、曲調もそういった優しい感じで、ストリングスも綺麗に入ってきますね。でも、男の子が聴いて勇気が出るとか、そういうところは歌詞ですごく描いている。そこにMay J.さんの気持ちが入ったんですね。
May J.:はい。試写で映画を観終わったあとは、リクを支えていた女の子がいるんですけれども、リクだけじゃなくてその子の気持ちも歌ってるんだ。とか、いろいろ気づくことがあって。今まで男性だったらできなかったアプローチっていうのを、女性だからこそ今回できたんじゃないかなって思います。
--それは、ぜひ映画観てからもう1回聴いてほしいですね。
May J.:うん、うん。そうですね。