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【コラム】槇原敬之が描く”不安”の正体「不安の中に手を突っ込んで」

2010年6月30日に槇原敬之が発売した17枚目のアルバムに収録され、タイトルにもなっている「不安の中に手を突っ込んで」は、”不安”という存在を何が入っているのか分からない箱に例えたコミカルな楽曲だ。メロディーラインも明るく、思わず身体を揺らしたくなる。

2018年3月19日

Column

柚香


この記事の目次
  1. ・槇原敬之の「不安の中に手を突っ込んで」
  2. ・不安に打ち勝ち、自分の手で何か掴み出そう

槇原敬之の「不安の中に手を突っ込んで」



不安のない未来を誰も望むけど
乗り越えられたその分だけ
不安は僕らを強く賢くする
まるで神様の通信教育


軽やかなメロディーラインとは裏腹に、不安や困難の捉え方を考えさせられる歌詞だ。

不安は次々に生まれてくる。例えば、何かに挑戦する時には期待と共に不安が付き纏うし、自分の将来を想像して漠然と不安を感じることもある。

私達はどうしても、どうなるか分からない事や保証されていない事に対して不安を感じてしまう。

何が起こるか分からない人生において、ある意味、不安は欠かせない物なのだ。

しかし、不安はそんなに悪いものでもない。

色んな角度から物事を考えてみたり、あえて何もしなかったり、私達は不安を取り除こうと色々な方法を試してみる。

そして、結果として自分なりのやり方で不安を乗り越えられればそれは自分の自信に、乗り越えられなかったとしてもそれはそれで自分の経験へと変わっていく。

思いもよらない不安は、思いもよらない自分へと導いてくれる。

そう思うと、降りかかる困難も伴う不安も、より大きな自分になる為に神様から出された課題なのかもしれない。

神様の通信教育を修めた自分はどんな姿になっているのだろう?そう考えると何故だかワクワクしてくる。

不安に打ち勝ち、自分の手で何か掴み出そう

道ばたのあちこちで死んだ人が
転がっていた頃のこの国で
誰かが恐れずに不安から掴み出した
未来に僕らは今立っている


国籍も年齢も関係なく、不安から一歩出ることはとても怖いことだ。怖さを感じるからこそ、たった一歩でも躊躇ってしまう。

それでも何もしなければ、不安も絶望もそのままだった時代がある。

その時代が今この時まで続いていないのは、不安という壁を打ち破って一歩前に踏み出した人達と、ゼロからでも何かを始めた人達が居たからだ。

会ったこともない、顔も知らない誰かが混沌の中から取り出してくれた未来があったからこそ、今がある。

そんな埋もれて忘れてしまいそうな巡りや繋がりを、この曲は照らしてくれている。

立っている場所の重みと意味を感じる言葉が綴られているが、その意味を感じすぎたり、重みに見合う様な生き方をする必要はない。

自分達の今がそうである様に、これから掴む未来は巡っていつか誰かの土台になっていく。

だからこそ大切なのは、いま私たちが自分の手で何か掴み出すことだ。

臆病風に吹かれて、不安という得体の知れない箱から思わず手を引っ込めそうになったその時は、この曲に是非立ち寄ってみてほしい。

未来を取り出す怖さも、その意味も歌ってくれる「不安の中に手を突っ込んで」は、過去と未来の間に居る今の私たちの強い味方にきっとなってくれる。

TEXT:柚香

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