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【インタビュー】超実力派ユニットNormCoreが歌う「一人之下 羅天大醮篇」オープニングテーマ『傷だらけの僕ら』は強さと弱さを纏ったシンフォニックロック (1/2)

4月18日に2ndシングル『傷だらけの僕ら』をリリースしたNormCoreにインタビュー。テレビアニメ「一人之下 羅天大醮篇」のオープニングテーマのために書き下ろされた同楽曲はUMI☆KUUNとしてソロ活動もしているヴォーカルFümiが作詞作曲。歌詞の世界観や言葉のチョイスまでたくさん語っていただいたインタビューをぜひご覧ください!

NormCoreプロフィール

──UtaTenに初登場ということで、プロフィールについてもお聞きしたいのですがNormCoreさんは同じ音楽大学の出身で、皆さん同級生なんでしょうか?

Fümi:僕が学年が上で、他の二人は後輩です。


──同じ期間に在学はしていたんですか?

Fümi:そうですね。


──ユニットとしてのプロジェクトが始まったきっかけを伺いたいです。

Fümi:ソロで活動しているUMI☆KUUNとは別の形で、音大でクラシックを学んできたキャリアを活かしたことをやってみたいと思って、同じ音大時代の後輩2人を誘ってこの3人でしか出来ない事を探りながらもやってみようか?っていう所でスタートしたのが、このNormCoreプロジェクトです。


──1stシングルにもタイアップがついていますが、タイアップありきでテーマ性が元々ありながら曲を制作されるというのは、どういった感覚ですか?

Fümi:僕は結構やりやすいですね。元々アニオタなので、こういうストーリーでこういう感じの映像ですって言われた方が逆に作りやすかったりします。


──歌詞の方向性も皆さんで話し合われて決めているんでしょうか?

Fümi:一応曲は全部、僕が作詞作曲をしているので。詞に関しては曲を作ってから歌詞を考えるタイプなんです。そこで出てきた感情とかを自分の経験とかとリンクさせつつ、作っていきました。


──去年のクリスマスあたりに今作がアニメのオープニングに決定と発表されていたと思いますが、それから4カ月が経って待望のリリースとなりました。制作期間はどのくらいだったのでしょうか?

Fümi:曲自体は3、4日で作るんです。歌詞はアニメサイドのご意向もあるので、その部分をキャッチボールしていると1カ月ぐらいかかったかなと思います。


──アニメの映像を見て書かれているんですよね。

Fümi:そうです。今回のアニメが第二期という感じでしたので、一期の映像も見つつですね。


──タイトルはいつのタイミングでつけられたんでしょうか。

Fümi:これはレコーディングが終わったあとにつけました。


「一人之下 羅天大醮篇」オープニングテーマ



──「傷だらけの僕ら」というタイトルですが、アニメの主人公たちが傷だらけであるというイメージを受け取ってのタイトルなんでしょうか?

Fümi:そうですね。特に主人公とヒロインの心がそんな感じがしたんです。闇が深いといいますか。


──闇を抱えていそうな人って魅力的に見えちゃうところってありますよね。

Fümi:そうですね(笑)。引き寄せられるというのはあると思います。


──この曲の1番は自分の事を歌っているので鼓舞するような楽曲なのかな?と思いきや、2番目になって二人目の登場人物の存在に気づかされますよね。どちらかというとアニメのヒロインにフォーカスをあてた楽曲でもあるんですか?

Fümi:そうですね。ヒロインの子が不老不死だったりするんですけど、僕不老不死の女性に出会ったことがないので、どういう性格の子なのかわからないんですけど(笑)その子を中心に色んなストーリーが動いていくので、ある意味その子を中心に置きながらも考えたということです。



──歌詞ももちろんですけど、歌い方に関してもアニメの世界観に寄せたこだわりを感じました。

Fümi:今回のアニメはバトル系だったので、力強さというところは意識しましたね!


──歌い始めの「君は」には優しさも感じました!

Fümi:そうですね、ずっと力強くてもっていうところはあったので、狙って意識したところに気付いていただけるのは嬉しいです。


──「I finally get this chance」で1オクターブ上がって行くところとかは本当に驚きましたけど、曲を作っていく中でこのようにされようと決めたのでしょうか?

Fümi:まさにその通りで、レコーディングしていく時にディレクターさんと相談しなが色んなバージョンを録ってみて、冷静に聴き比べて決めていきました。


──カラオケで一般の人が歌うことを一切考えていない超絶技巧といいますか(笑)。

Fümi:いや、是非挑戦していただきたいです!


──2番のサビ終わりでも同じように1オクターブ上に移動するような歌い方をされていますよね。

Fümi:はい、ここもレコーディングで「ここも行ってみていいですかね!?」って感じでやってみたんです。アニメの主人公たちも戦い頑張っているので、ボーカルも色々挑戦してみました。


──勢いも強さもある楽曲ですが、曲の終わり意外と静かだと感じました。このようにされた狙いというか、思いがありましたら聞かせてください。

Fümi:頑張った結果ってどうなるかわからないけど、でも頑張る。時には失敗もする。人生ってその繰り返しだと思うんです。なので常々やる気がみなぎっている様子だけではなく、その中にある切なさだったり葛藤だったり、あえて終わりを見せない感じを表現しました。


歌詞を読み解く

──歌詞に使われる言葉についてですが、やはりアニソンならではといったワードが多いですよね。これはやっぱりFümiさんご自身が多くアニソンに触れてきたからこそ書けた言葉たちなんでしょうか。

Fümi:そうかもしれないですね。1ユーザーとして、こういう言葉を使われたら嬉しいかなっていうことも考えながら言葉を選びました。アニメサイドの方とも、自分の想いを伝えた上で一緒にワードを選んでもらったりもしましたね。


──サビに「宴の中 その目逸らすなよ」とありますが、何を「宴」に例えていて、何で「宴」という言葉を選ばれたのか気になりました。

Fümi:深い質問ですね〜。宴ってすごくわかりやすく言うと飲み会とか打ち上げとかそういったものをイメージしますよね、このアニメもトーナメントで戦っていくっていうストーリーがあるんですけど、戦いに勝った時を「宴」と例えています。
戦いに勝った時の浮き足立つ感じとか調子に乗る感じ、そこに対して羽目外しすぎて大事なことを見失うなよっていうことを「宴の中 その目逸らすなよ」と歌っています。


──なるほど。

Fümi:2番の「宴の中 その足で立てよ」なんかは、戦い自体のことを「宴」というふうに言っていますね。よく悪役が戦い始める時に「さぁ、宴を始めようか」とかっていうじゃないですか(笑)。


──なるほどです!

Fümi:いろんな意味を込めてチョイスしました。


──サビ始まりに入ってくる四字熟語の部分についても伺いたいのですが、ここがとてもかっこよくて…歌詞と曲を作っていかれるどの段階でこのフレーズを入れこまれたのでしょうか?

Fümi:サビ前に4発分のメロディーを入れてからサビを始めたいなっていう思いがあって、変に文章にするより単語の方がインパクトになるかと思って入れました。


──『傷だらけの僕ら』の中で他に特にピックアップしたい歌詞はございますか?

Fümi:「戸惑いながらひとり武者震い」です!新しいことに挑戦する時って緊張もするし不安もあると思うんですけど、それと同じくらいドキドキとワクワクというか、期待することもあると思うんです。その感情って生きていく中ですごく大事だなって思っているので、それをここで表現したつもりなので、そういう思いで聴いて共感までしていただけたら嬉しいです。



──武者震いを経験したことがない私なんかは「戸惑い」と「武者震い」が共存することってあるんだな…と思ったりもしたのですが、これはご自身の体験から生まれたフレーズであるのでしょうか?

Fümi:そうですね、僕は個人的に行動するかしないかで迷ったら絶対行動したほうがいいって思うんです。なので何も考えず一歩踏み出すんですけど、踏み出して新しい土地に来た時に“やっぱヤベェな”って思う時もあるんです。どう考えてもやっぱやばい状況だけど、でも楽しいっ!っていうのが圧倒的に勝つ瞬間がたくさんあったので、結果こういう選択をしてきてよかったなって自分も思っています。


──最近そう言った体験をされたことは?

Fümi:このアニメの声優を今回させていただいたんです。主人公とトーナメントで戦う相手の役なんですけど、この声優のお話をいただいて「どのキャラがいいですか?」って聞かれた時に「めちゃくちゃ難しくてイケてるキャラでお願いします!」っていうことを言っちゃったんですね(笑)。言っちゃった〜って戸惑いながらもいざ現場に行って武者震いしたような経験がありましたね。緊張と脇汗しかないけど、やっぱ終わった後は選んで良かったなって思いました。


──そちらも要注目ですね!

Fümi:是非注目していただけたらと思います!

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ボーカルFümiが指揮を執る音楽プロジェクト“NormCore”(ノームコア)。 Fümi (ボーカル)、Tatsu (ヴァイオリン) 、Natsu (クラシックギター)の3人で構成されるシンフォニックロックユニット。メンバー全員が音楽大学卒業という華麗な経歴を持つ。 ボーカルFümiは、ソロではUMI☆KUUNとして活動をする···

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