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大森靖子とミスiDという名の『イミテーションガール』

自身もアイドル好きのシンガーソングライター大森靖子の楽曲『イミテーションガール』。彼女が審査員として参加したミスiD。そのミスiDのメンバーがコーラスを担当しMVに参加しています。

大森靖子とミスiDという名の『イミテーションガール』


自身もアイドル好きのシンガーソングライター大森靖子の楽曲『イミテーションガール』。彼女が審査員として参加したミスiD。そのミスiDのメンバーがコーラスを担当しMVに参加しています。

ミスiDは個性的な女の子を集めるアイドルコンテスト。もともとは講談社のミスマガジンが母体になっています。

サーティーワンアイスクリームのCMに出演しているモデルの玉城ティナもミスiD2013のグランプリ獲得者。他には映画「ワンダフルワールドエンド」で橋本愛と共演した蒼波純は2014年度のグランプリ。

『イミテーションガール』のMVでひときわおかしい動きをしている自称「総合エンターテイメント施設」水野しずは2015年度グランプリ。まだ全国的知名度は低いですが着実に人材を輩出してきているミスコンです。

この曲はそんなミスiDの魅力をよく引き出しています。ミスiDのメンバーが互いのシャツに画を描いていく光景。ミスiDはアート色の強い面々が多いので「画を描く」という行為が非常にマッチしていて、ミスiDのイメージそのものを表現しています。

イミテーションガール


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からまってる一人で からまわってるひどいね
このまま消えちゃうのは 嫌
≪イミテーションガール 歌詞より抜粋≫
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この歌詞が象徴しています。

だいたいアイドルコンテストに応募するような人は自意識過剰な目立ちたがり屋。その中でも「からまわり」しがちで「このまま消えたくない」と思ってる人が集まるのがミスiDというイメージがあります。

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似合わない街にいこう 睨まれて帰りたいな
ぼくの世界をつくろう ぼくだけのぼくのへや
≪イミテーションガール 歌詞より抜粋≫
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ここも良いですね。「街」が「似合わない」ような女子。「睨まれ」るような女子。でも「ぼくだけの」世界を作れるような女子。それがミスiD。審査員をやる大森靖子もそういう人です。

意味不明テンションで突っ走れ!


自身もアイドル好きを公言する大森靖子。激情系と言われるだけあり激しい感情をぶつけるスタイル。過激な言動も多いので賛否がはっきり分かれるタイプです。

『イミテーション』というタイトルも「意味不明テンション」という歌詞も大森靖子そのものであるし、ミスiDそのものであると言えます。

いわゆる可愛らしい「ガール」ではない、「イミテーションガール」かもしれなけど、「意味不明テンション」で突っ走れ!という、アイドルに限らず不器用に生きる女子への応援歌になっているのです。

TEXT:改訂木魚 (じゃぶけん東京本部)

超歌手。新少女世代語彙力担当。 型破りというより型などいらん、なぜなら"超"歌手だから。 アイドルじゃないのにアイドルフェスにでたり、フジロックのステージにアイドルをあげて一緒に歌ったり、自殺防止イベント、花見、そのへん、寺、映画をつくり映画館を巡るなど、だいたいどっかでギタ···

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