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【ライブレポート】 THE ORAL CIGARETTES、背負い続けた対バンツアー終幕 「これからも俺らと一緒に歩いて欲しい」 (2/2)



これからも俺らと一緒に歩いて欲しいです。


後半のMCでは、山中がぼくりりの為に電子レンジを購入するはずだったが、ぼくりりの母が購入した為、買わなくて済んだという話題へ。山中は(ぼくりりが)弟みたいに可愛いから何か買ってあげたいと思い「何を欲しいの?」とぼくりりに、問いかけたそう。それに対し、ぼくりりは「もらえるもん、全部もらいます!」という返しがあったようだ。そんなユーモア溢れる関係性を語り、会場を笑いに包んだ。この日は、滅多にMCをしない鈴木がマイクを取り語りだすという場面も。だがあまりの尺の長さに、メンバーから「(長いから)次いこうか!(笑)」と突っ込まれていた。

行き過ぎた発明や文化についての皮肉を綴ったアップチューン『CATCH ME』が披露されると、「あなたたちと向かい合って、隣り合っていきたい」というMCから送られた『トナリアウ』へ。10曲目には、ライブ当日の6月13日にリリースされた4th Album『Kisses and Kills』に収録されている『容姿端麗な嘘』を、アダルトなピンク色の閃光の中で、色っぽく華麗に演奏した。


そして、『カンタンナコト』、『狂乱 Hey Kids!!』といったお馴染みのキラーチューンが畳み掛けられ、ラストは、彼らのシングル曲で一番新しいナンバー『BLACK MEMORY』が放たれた。


アンコールでは、「まさやん(中西雅哉)ショッピングのコーナー」と題されたグッズ紹介を挟み、メンバーが再び登場。山中は「ReI project」の内容に触れながらこう語る。「俺らが死ぬまで『ReI project』に終わりはありません。俺らが出来なくなってしまっても、誰かにバトンを渡して、ロックというモノで繋いで行けたら良いと思います。これからも俺らと一緒に歩いて欲しいです。伝えたい想いはたくさんあります。でもやっぱり音にして、ありのままの自分で伝えていきたい」。

純真な瞳と、迷いのない声でオーディエンスにそう呼びかけると、フィナーレはぼくりりを招き『ReI』を大合唱。水色のテープが宙を煌びやかに舞う中歌うその光景は、ぼくりりとオーラルが作り出す、“最幸”な景色となっていた。人間生きていると自然災害や、事件など、様々な困難にいつ巡り合ってしまうかわからない。それは紛れもない事実だが、THE ORAL CIGARETTESが考える「天災を背負った上で、どうやって未来を支えていくか?」という問いは、音楽という力で互いが手を取り合い、支え合う未来に変えていく事だろう。THE ORAL CIGARETTESは、そんな希望の光を与えてくれるバンドだ。



TEXT:橋本美波
PHOTO:AZUSA TAKADA

セットリスト

ぼくのりりっくのぼうよみ
01. sub/objective
02. Be Noble
03. Butterfly came to an end
04. playin'
05. Black Bird
06. 在り処
07. liar
08. For the Babel
09. 罠

THE ORAL CIGARETTES
01. ReI
02. エイミー
03. 5150
04. 気づけよBaby
05. Mr.ファントム
06. マナーモード
07. エンドロール
08. CATCH ME
09. トナリアウ
10. 容姿端麗な嘘
11. カンタンナコト
12. 狂乱 Hey Kids!!
13. BLACK MEMORY
<アンコール>
14. ReI

2010年奈良にて結成。人間の闇の部分に目を背けずに音と言葉を巧みに操る唯一無二のロックバンド。 メンバーのキャラクターが映えるライブパフォーマンスを武器に全国の野外フェスに軒並み出演。 2017年6月には初の日本武道館公演、2018年2月には地元関西にて大阪城ホール公演を開催し両日と···

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