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【歌詞コラム】Plastic Treeが辿り着いた遠い国

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2018年3月発表のアルバム「doorAdore」の最初の1曲「遠国」。しずかな鼓動のようなイントロと、色気のある演奏、吐息のような有村竜太郎(Vo)の歌声が特徴的な曲だ。

公開日:2018年7月2日 更新日:2018年7月2日

Column

辻瞼


この記事の目次
  1. ・Plastic Treeの遠国
  2. ・Plastic Treeのバンドとしての在り方、未来が示された1曲
  3. ・Plastic Tree 最新情報
  4. ・最新リリース情報
  5. ・配信情報
  6. ・ゲーム情報
  7. ・Plastic Tree Profile
MVではアーティスト写真と同じ真っ黒な衣装を着て砂丘で歌うメンバーが映し出されている。

メインのアーティスト写真では真っ白な衣装だが、これは赤外線で撮影されたもの。赤外線の写真を撮るには、早朝を狙わなければならないらしい。

アーティスト写真を撮る段階ではMV撮影は予定していなかった。しかし、早朝から遠出をして、砂丘というシチュエーションが揃い、「せっかくだから」というその場のノリで撮影されたという。

そのせいか、MV自体は凝ったつくりのものではなく、遠景を演出しつつ衣装のままのメンバーが実演する、というものだ。

しかし「その場のノリ」というにはあまりに儚く、またゆらゆらとした危うげな色気がただよい、さすがに20周年を迎えたバンドだな、という印象。

早速、Plastic Tree遠国の歌詞を少し覗いてみよう。

Plastic Treeの遠国


たとえばそれは輪舞曲 ふたりぐるぐる廻れど
繋いだ指ほどいて 次の人探す
たとえば難破船で ひとり嵐を漂う
波音だけがきっと 結末を知るの


儚く色気のあるのは、歌詞もまた同様だ。モノクロームの危うげな色気が、ここでも遺憾なく発揮されている。

今回、アルバムの発表に際し、メンバーがひとり1曲ずつ請け負ってセルフライナーノーツを書いている。

「遠国」という曲について、有村は「曲をはじめて聴いたときに一枚のデッサンのような絵が見えて。そしてバンドで音を積み上げたり、それに言葉をつけていったりすると、空や風や光や湿度やらを感じとれるような具体的な風景画となり。」と語っている。

「遠国」の歌詞は一見すると恋愛について歌っているかのような印象だが、曲全体を聴くと、タイトルに表れているように、どこか遠い国で鳴っている美しい音色のようなイメージがわいてくる。

それは、たしかに「風景画」という表し方が一番しっくりとくるようだ。はじめ「デッサン」だったこの楽曲が、バンドとして音を重ねていくごとに、だんだんと加筆されて1枚の「風景画」として完成された。

その風景の一端は、前述したMVの中に、砂丘として表れている。歌詞の言葉やギター、ベース、ドラムの音色を聴いていると、まるで異国のおとぎ話を聴いているような、そんな風にも受け取れないだろうか。

「風景画」とはいいつつも、歌詞はしかし、やっぱり色気を感じさせると思う。その色気はあの真っ黒な衣装と相まって凄みを増している。

時には夢の中をただよっているような歌声が、艶やかなギターのノイズと重なり、幻想的な曲にしあがっている。

有村は続けて「あまりにも自然で理想的な曲の生まれ方」とも書いている。前作「剥製」というアルバムを発表した際は、メンバーの口から「バンドの最終形態」という言葉が多く語られた。

その「最終形態」から「ドア」を開いた結果のひとつが「遠国」であり、Plastic Treeとして、ひとつの到達点でもあるのだろう。

Plastic Treeのバンドとしての在り方、未来が示された1曲

「doorAdore」というタイトルは、メンバーの言葉を借りれば「バンドの次の扉 (door) を連想させる」、「バンドの音楽への敬慕 (Adore) を体現した」アルバムだ。

決して完成した曲だけに満足せず、次へのビジョンが明確に生まれている。

それはバンドにとっては結果論なのかもしれないが、それでも「最終形態」「理想的」「バンドの音楽への敬慕」という言葉の数々は、ただ場数を踏んだだけのバンドからは生まれないと思う。

「遠国」は、まさにそのようなバンドの在り方や、今のバンドの状態を、特に顕著に体現した、到達点であり次への道しるべなのだ。

そして私はそこに、一握の砂に混じった確実な色気を感じる。曲を聴いた人が、どのような感覚を砂の中から見つけ出すのか。

夢、幻惑、切なさ、暗さ、光、それらが全て合わさったとき、「遠国」は「風景画」として完成するのだろう。

TEXT:辻瞼

Plastic Tree(プラスティックトゥリー)とは1993年に結成し1997年にデビューした日本の4人組ヴィジュアル系ロックバンドである。ボーカル・ギターの有村良太朗とベースの長谷川正が中心となり結成し1994年にギターのナカヤマアキラが2009年に佐藤ケンケンが5代目のドラム担当メンバーとして加入し···

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Plastic Tree 最新情報

最新リリース情報

●2018年7月25日発売
New Single『インサイドアウト』
※PlayStation(R)Vitaゲーム「Collar×Malice -Unlimited-」主題歌
※『灯火』:PlayStation(R)Vitaゲーム「Collar×Malice -Unlimited-」EDテーマ


★初回限定盤A
価格:1,800円(税抜)
品番:VIZL-1409
内容:CD+DVD
[CD]通常盤と同内容
[DVD]『インサイドアウト』MV


★初回限定盤B
価格:1,800円(税抜)
品番:VIZL-1410
内容:CD+ブックレット
[CD]通常盤と同内容
※豪華フォトブックレット付属


★Collar×Malice盤
価格:1,200円(税抜)
品番:VICL-37412
内容:CD
[CD]通常盤と同内容
※ゲームジャケット仕様


★通常盤
価格:1,200円(税抜)
品番:VICL-37413
内容:CD

【CD 収録曲】
01. インサイドアウト
02. 灯火
03. インサイドアウト(Instrumental)
04. 灯火(Instrumental)

配信情報

iTunes Store、レコチョク、moraなど主要サイトにて、7月25日より配信。Plastic Treeの旧作品はiTunes Store、レコチョク、mora主要サイト他、LINE MUSIC、Apple Music、AWAなど定額制音楽ストリーミングサービスでも一部楽曲配信中!

▷iTunes Store 
▷レコチョク  
▷mora   
▷Apple Music  
▷LINE MUSIC  
▷AWA 

ゲーム情報

●「Collar×Malice -Unlimited-」
(読み:カラーマリス アンリミテッド)

発売予定:2018年7月26日
対応機種:PlayStation(R)Vita
ジャンル:ラブ×サスペンスAVG
CERO:審査予定

★通常版:6,804円(税込)
★限定版:8,964円(税込)
★DL版:6,264円(税込)
★ツインパック:11,448円(税込)

【スタッフ】
プロデューサー:島れいこ
ディレクター:吉田博明、尾河依
原画・キャラデザ:花邑まい
ちびキャラ原画:夏目ウタ
シナリオ:有野幸、小縞なお、砂原有季
音楽:MANYO

Plastic Tree Profile

1993年12月、有村 竜太朗と長谷川 正がPlastic Treeを結成。精力的なLIVE活動で着実にファンを獲得し、1997年6月『割れた窓』でメジャーデビュー。

作品は攻撃的なギターロックからポップなものまで多岐にわたり、ボーカル有村の特徴的な歌声とバンドの持つ独特な世界観で、唯一無二の存在として 確固たる地位を確立。その世界観は海を越え海外でも人気を集め、ワールドツアーを敢行するなど世界的にも評価の高いバンドである。

2012年にメジャーデビュー15 周年を迎え、レーベル移籍。その後もコンスタントにリリースを重ね、2015年には初の男子限定公演や主催イベントを開催。同年12月におよそ3年振りとなるニューアルバム『剥製』をリリースし、2016年3 月〜5月で春ツアー『剥製』を開催。

8月には3年連続で「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」出演するなど精力的にライブ活動を続ける中、8月17日にPlayStation Vita用ゲーム「Collar×Malice」オープニング主題歌『サイレントノイズ』をリリース。9月から全国ツアー「Black Silent/White Noise」を開催し、10月10日に東京国際フォーラムホールAでツアーファイナルを迎えた。

2017年にメジャーデビュー20周年を迎え、1月25日にシングル『念力』を、6月21日にはシングル『雨中遊泳』をリリース。7月29日には周年“樹念”で初のパシフィコ横浜公演を開催。

9月6日にはトリビュートアルバム『Plastic Tree Tribute〜Transparent Branches〜』を発売。2018年3月7日には自身14枚目となるオリジナルフルアルバム『doorAdore』をリリース

▷Official Site
▷Label Site

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