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Reolが歌うHALのための「サイサキ」

もともとはニコニコ動画の歌い手として登場した「れをる」。名義をReolとし、本格的にソロとして活動を開始した。シングル「サイサキ」は、専門学校HALのCMタイアップ曲として書き下ろされた曲だ。

2018年7月17日

Column

辻瞼


この記事の目次
  1. ・Reolが表現する「サイサキ」と「幸先」
  2. ・専門学校HALで学ぶためのエッセンス
  3. ・「他人同士」だからこそ「関わりたい」
  4. ・Reol 最新情報
  5. ・リリース情報
  6. ・配信情報
  7. ・Reol Profile


Reolが表現する「サイサキ」と「幸先」

未だ見ない幸先へと
僕は只今あるき出したところ


「幸先」と漢字ではなく「サイサキ」というカタカナで表記している点に、どことなく前向きさよりも生みの苦しみやもがきを感じるのは、私だけだろうか。しかし、タイトルでは「サイサキ」なのに、歌詞の中では「幸先」になっている。

何故、歌詞では漢字なのか。タイトルと歌詞で表記を変えることで、何かReolの意識が働いているように思う。あえて「幸い」の「先端」と表記したことで、Reolの言う「サイサキ」へと強く誘おうとする意思を感じる。

漢字に直すことで、言葉に説得力が生まれるように思う。見た目では「サイサキ」のほうがかっこいいかもしれないが、意味を強く押し出したいなら「幸先」の方がよさそうだ。

専門学校HALで学ぶためのエッセンス

至るまでの途上 超高層ビル
見上げすぎて首が痛いな


「至るまでの途上 超高層ビル」という歌詞からは、そのまま専門学校のビルを思わせる。自分が目指すものへ「至るまで」の途中に、この「超高層ビル」がある。近未来的で、都会的。ボーカロイドのイメージとも重なる点だ。

タイアップが決まった時のHALのキャッチコピーは「生まれ変われ、強いジブンに。」。ReolはHALとのタイアップが決まってから曲の構想を練った。

専門学校HALは新宿、大阪、名古屋にそれぞれビルを持っている。どれも特徴的な形状をしていて、一度見たら忘れがたい外見だ。「超」は少し大げさかもしれないが、「高層ビル」が当てはまるのは新宿校だろう。

そこに通う生徒たちは高みへと「至る」ことを目指していく「途上」の「高層ビル」に集う。

歌詞の終わりにははっきりと「東京」の文字が現れる。「未だ見ない」「幸い」の「先端」への「途上」、「僕」はまだ「超高層ビル」を「見上げ」ることしかできない。もがきながら、苦しみながら進むしかない。明確にHALを意識した、HALのための曲と言える。

もちろん曲として聴いたときに、HALとのタイアップを知らなくても楽しめる楽曲だが、専門学校で学ぶためのエッセンスが見事なまでに詰め込まれているのだ。

Reolは「サイサキ」について、ツイッター上(@RRReol 2018/05/15 23:38)で「わたしとあなたの背中を押す楽曲になってくれますように、よろしくね」と呟いている。

メディアへのコメントでは「『生まれ変われ、強いジブンに。』というテーマはわたし自身の音楽にも大きくシンクロする至上命題ですので、別段悩みすぎることもなく一気に書きあがりました。自分のキャリアにとっても初となるタイアップ、これ以上ないほどベストマッチな作品に携わらせていただけたことを、とても光栄に思います」と語っている。

「他人同士」だからこそ「関わりたい」

見ず知らずの他人同士だから
あなたと関わり合いたい


ここでは、HALに入学して、これから友だちを作ろうとする心情が歌われている。でも友だち、という言葉に、Reol自身は違和感を持っているのではないだろうか? HALはクリエイティブを専門とした学校だ。

入学する生徒はやりたいことにあふれているに違いない。そこでは周りの生徒たちは友だち以前にライバルにもなりうる。歌詞には「友だち」という単語は一度も出てこない。あくまで「僕」以外は「他人」なのだ。

「他人同士だからあなたと関わりたい」という歌詞からは、「これから仲良くなろう!」という前向きさよりも、「他人だからこそ話せることもあるよね」、というある種の達観のような、一歩先を行く感じを受けとれる。

「友だちだから」ではなく、「他人同士だから」という言葉を使うことで、馴れ合いではなくてもっと先を目指そうよ、という意思を感じるのだ。

それには少しの孤独もつきまとうかもしれない。それぞれの「サイサキ」を目指すために、私たちは「他人同士」だからこそ「関わりたい」と思って進もうとする。

実直さというよりも、愚直なまでの前向きさ、苦しみを知っているからこそ進めることを知っているのだろう。その苦しみこそ、強い自分に生まれ変わるための一歩だ。

ReolがReol自身の「サイサキ」を掲げて歌っている限り、私たちは「他人同士」としてお互いの「サイサキ」を見出しながら前へ進もう。例え今は苦しくても。歌詞はこうつづられて終わる。「怖いことなどない 何一つないよ」。

Txt:辻瞼

Reol 最新情報

リリース情報

●1stフルアルバム『事実上』
2018.10.10 Release

●配信シングル『SAIREN』
2018.7.18 Release
https://jvcmusic.lnk.to/reol_sairen
iTunes Storeほか主要配信サイト、LINE MUSIC、Apple Music、dヒッツほか定額制聴き放題サービスで好評配信中。

●配信シングル『サイサキ』
2018.5.16 Release
https://jvcmusic.lnk.to/reol_saisaki
iTunes Storeほか主要配信サイト、LINE MUSIC、Apple Music、dヒッツほか定額制聴き放題サービスで好評配信中。

●mini album『虚構集』
2018.3.14 Release
通常盤:CD  VICL-64954 ¥1,800(税抜)
初回限定盤:CD+ブックレット VIZL-1328 ¥2,500(税抜)
■初回限定盤特典(CD+book)
特典①『虚構集』オリジナル・コンセプトブック封入(全40P)
■通常盤(CD)
*プレイパス対応 初回限定盤・通常盤共通
<収録曲>
M1 エンド
M2 平面鏡
M3 ミッシング
M4 カルト
M5 あ可よろし

配信情報

iTunes Storeほか主要配信サイト、LINE MUSIC、Apple Music、dヒッツほか定額制聴き放題サービスで配信中
iTunes Store https://itunes.apple.com/jp/album/id1350400665?app=itunes&ls=1
レコチョク http://recochoku.jp/album/A1009605162/
mora http://mora.jp/package/43000005/VICL-64954/
Apple Music https://itunes.apple.com/jp/album/id1350400665
LINE MUSIC https://music.line.me/launch?target=album&item=mb00000000015f5182&cc=JP
Google Play Music https://play.google.com/music/m/Bb6hy5mkmpoagwymrivzdwi6ht4
Spotify http://open.spotify.com/album/1LTktMZYZun8v2115EGO8s
KKBOX https://kkbox.fm/Dl2NKy

Reol Profile

1993年11月9日生まれ。
シンガーソングライター。自身のアーティスト活動全般をセルフ・プロデュースするマルチ・クリエイター。
2012年頃よりインターネットを通じ音楽制作を始める。
2015年、れをる名義でアルバム『極彩色』をリリース。この年のオリコン新人アーティストランキングで4位に選ばれる。
2016年、3人組ユニットREOLとして活動を開始、アルバム『Σ』をリリース。2017年10月、ラスト・ライヴ「終楽章」をもって、REOLを解散。
2018年初頭、ソロ・アーティストReol名義によりCONNECTONEレーベルで活動を開始。3月14日にミニアルバム『虚構集』をリリース。

【オフィシャルサイト】
http://reol.jp
【twitter】
Reol本人アカウント: https://twitter.com/rrreol
Reolオフィシャルアカウント:https://twitter.com/rrreol_official

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