キッズダンサーグループTEMPURA KIDZとラップユニットCharisma.comのコラボ作「ミイラキラー」。
TEMPURA KIDZは元々きゃりーぱみゅぱみゅのバックダンサーをつとめていました。そのため、かなり独特でコミカルな振付が特徴。キレの良さを活かしてこの曲のMVでも力強く踊っています。
対するCharisma.comは、「いつか」と「ゴンチ」からなる現役のOLラップユニット。OLとして気になったことを詞にしてラップします。
いつかが書いたこの曲は、本音を隠す人をミイラにたとえた歌。
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悪魔の妥協に肩かしてる バレないように本当は隠してる
人間だものマジカル睡眠 適度な運動に愛想笑い
包帯ほどいて本音あらわに 蛍光に光る新たなbrain
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このフレーズが特に分かりやすくメッセージが出ています。本音を隠し妥協して愛想笑いする人はミイラであると言っています。そんなミイラの包帯をとる「ミイラキラー」になるという歌なんですね。
この曲のMVは、懐かしの歌番組にTEMPURA KIDZがゲストとして紹介されるストーリー。80年代風の映像で、TEMPURA KIDZのメンバーは演技したりダンスしたり忙しく活躍。
後半、ミイラに噛まれた人がミイラになる展開があります。「ミイラ取りがミイラになる」ということわざの暗示。しかしTEMPURA KIDZ とCharisma.comは最後までミイラになりません。ミイラにならずにミイラキラーとして戦う!という宣言の歌でもあるんですね。
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どんどんぴしゃり 誤魔化せはしない
生意気ズキズキうずくJOY to ME
簡単に後には引けない しゃかりき
ミイラキラータリラタリ
ミイラキラータリラタリ
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こちらがサビ。「ミイラキラータリラタリ」というフレーズが特徴的ですね。ミイラっぽい振付になります。
ここでは、たとえミイラのように本心を隠していても「誤魔化せはしない」と言っています。「生意気」な心は「ズキズキ」とうずいてくる。そのほうがJOY=楽しいということなんですね。
これは社会人であるCharisma.comから、まだ10代で若いTEMPURA KIDZにあてたメッセージでもあります。「簡単に後には引かない」で戦ってほしいというメッセージが込められているんですね。
大人になるにつれどうしても本音で話せないことも増えてきて、人はミイラのようになっていく。でもダンスという強い武器を持つTEMPURA KIDZには、常に「粗びき次々かかる挑戦ビート」に打ち勝っていく「ミイラキラー」でいてほしいという思いが込められています。
さらにこの曲のMVはプロレスラーの中邑真輔と一緒に踊るバージョンも存在します。一緒に「イヤァオ!」をやっているあたり、中邑真輔のような闘志を持ってほしいという思いが込められていることが分かります。
TEMPURA KIDZはまだ始まったばかり。「ミイラキラー」として「しゃかりき」できるグループになって欲しいですね。
TEXT:改訂木魚(じゃぶけん東京本部)
ミイラ取りでもミイラになるな!Charisma.comからTEMPURA KIDZへのエールを感じるコラボ作「ミイラキラー」
キッズダンサーグループTEMPURA KIDZとラップユニットCharisma.comのコラボ作「ミイラキラー」
公開日:2015年9月23日