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【インタビュー】阪本奨悟が初挑戦や剥き出しの言葉が詰め込まれたアルバム『FLUFFY HOPE』を語る (1/2)

俳優としても活躍するシンガーソングライター阪本奨悟が1stアルバムとなる『FLUFFY HOPE』を7月25日リリース。新曲を中心に、曲に込められた想いや、阪本奨悟のパーソナルな部分についても伺った。

舞台『刀剣乱舞』出演

──1st Albumリリースおめでとうございます!早速ですが、タイトルの『FLUFFY HOPE』はどういう意味なのでしょうか!?

阪本奨悟:柔らかさをイメージしたのですが、僕は“FLUFFY ”=“綿毛のような”という意味合いで使っています。10曲収録しているのですがこの楽曲たちが綿毛みたいに、沢山の人の所に届いていって、そこでまた想いが芽生えて、その人からまた違う誰かにどんどん広がっていってほしいという気持ちを込めて、『FLUFFY HOPE』というタイトルを付けました。


──直訳すると、“FLUFFY”が綿毛?

阪本奨悟:そうですね!HOPEを付ける事で、希望の綿毛になるよっていう意味合いにしています。


──なるほど!たんぽぽが咲き終わり、綿毛が飛び交う時期なのでぴったりなタイトルですね。

阪本奨悟:そうですね、今の季節に合うといいなと。


──最近は再び舞台でも活躍され、現在音楽と俳優という二足のわらじで活動されていると思いますが、今の感覚としてはいかがでしょう?

阪本奨悟:これまでも役者の単発の仕事はあったんですけど、先日のミュージカル「刀剣乱舞」では、これほどに缶詰状態で稽古に臨んで、本番をやっていったのは初めての体験でした。その期間に同時進行でこのアルバムを制作していきましたので、2本同時で進めていくのも初めてだなと感じています。


──稽古期間にアルバム制作…なぜそんなにスケジュールを詰め込んだんですか(笑)!

阪本奨悟:それは僕も思いながらやっていました(笑)、どうしてだろう?って。


──音楽をやりながらの舞台での活動は、以前と比べて舞台に望む気持ちは変わられましたか?

阪本奨悟:はい、そういう感覚はずっとありました。一から音楽と向き合っている時間がしっかりあったので、その分音楽で作曲、作詞をしてっていうのを繰り返していて歌の表現とかどういった事を伝えたいのかとか、以前より考えるようになりました。
舞台をやるにあたって、それが役者のお仕事でも今まで以上に幅が広がって表現が出来ているんじゃないかなって感じています。


──シンガーソングライターとして活躍されている中で、舞台で多くの共演者の方と共に作品を作られていると思います。そこに関してはいかがでしょうか?

阪本奨悟:舞台になると何カ月もそのメンバーと一緒なので、キャストとの距離が近い現場は久しぶりでした。それこそテニミュをやっていたのが、10年前なので、距離感が近いのは純粋に嬉しかったです。


──共演された方と互いにアドバイスをし合ったりすることも?

阪本奨悟:ありました。僕ダンスを久々にやったんですが、なかなか振り付けが覚えられなくて。なので、先輩に「ちょっと教えてください!」って話しかけて鏡前で練習しました。殺陣をやるのが人生初だったので、そこも色々苦労しました。前から『刀剣乱舞』に出演している方とも共演をさせて頂いたのですが、その方は相当慣れていらっしゃっていて、綺麗な殺陣をされていまして。何回も教えて頂きました。


──殺陣ってとても大変そうですね。

阪本奨悟:大変です。足が痛くなります。戦うので腕も手も使うんですよ。普段使わない所に圧力がかかるので、めちゃくちゃダメージがきていました(笑)。


──多忙な時期を乗り越えられたところかと思いますが、乗り切った今の心境はどうですか?

阪本奨悟:一番は解放感があります(笑)。呪縛が解かれたような感覚です。シングルを発表させてもらう度に、自分が納得のいく作品出来たという思いは持っていたのですが、少し反省点なども残っていたんです。もうちょっとこういう表現が出来たんじゃないか?なんでこの歌詞にしちゃったんだろう…悔しいなとかもあるんです。
割と今回の楽曲では、トータルバランス的にも納得のいくアルバムになったと思っています。今まで以上に、沢山のプロデューサーさんたちからアドバイスを頂きながら制作した楽曲ですのでバラエティー豊かな作品でもありますし、曲によって色も違うなと思います。


──『刀剣乱舞』から阪本さんを知って頂いた方には、ぜひ音楽も聴いて頂きたいですね。

阪本奨悟:そうですね。舞台の歌い方とは全然違いますし、ソロのアーティストとしてではなく素の自分なので、別の歌にはなっていると思います。ぜひ見て頂きたいです。


──やはり、舞台の歌い方とミュージシャンとしての歌い方は違うのですか!

阪本奨悟:違いますね。ミュージカルだと役ありきで、この役だったらどんな風に歌うんだろうな?って思うので、考え方から根本的に違うと思っています。セリフから歌になっていってたり、セリフじゃ表現できないからミュージカルになりますし。歌っているテンションも違います。


──舞台で普段と違った自分を出す分、今作では等身大の自分を出したいという想いはありましたか?

阪本奨悟:ありました。その分、今回のアルバムではより複雑な表現を省いて、よりストレートに作っていきました。


──シングルの『恋と嘘』は小説家のような書き方をされていたと思いますが、今作は割とストレートに書かれていると思いました。曲順もどの辺りに重点を置かれたのでしょうか?

阪本奨悟:一曲目に『夏のビーナス』を入れさせて頂いたんですけど、これは最初からこだわっていた所で。リードトラックにもなりますし、リリースが夏真っ只中なので、セオリーにもなる楽曲をまず聴いて頂きたいなと思いました。そこからは、頭から順番に曲を聴いていったときに、バラエティー豊かに感じてもらえるようにとこれがライブのセットリストでもおかしくないような流れになって頂けたらと、曲順もギリギリまで考えていました。


──飽きさせない曲順だと思いました!

阪本奨悟:そこは意識した部分ではありますね。


夏のビーナス

──リード曲の『夏のビーナス』からお聞きしたいのですが、このタイトルを阪本さんが考えた事に驚きを感じました(笑)

阪本奨悟:(笑)テイストとしては古さや懐かしさを入れていまして。「ビーナス」という単語が懐かしさを感じさせるかなって思ってつけました。僕の過去の恋愛をこの曲では歌っていますので、そういったノスタルジックな感じも意図として受け取ってもらえると良いです。


──こういう草食系男子を連想させる楽曲は、実体験なのかな?と思っていました。

阪本奨悟:そうなんですよ。『鼻声』もそうですし、『恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~』もそうですし。それの延長上じゃないですけど、『夏のビーナス』はそれを継承してリードトラックにもなりました。


──草食系の要素を出しつつも、強めな願望も歌詞に表れていますね。

阪本奨悟:そうなんです。願望だけは強めに書いています(笑)


──「いっそりんご飴になれたらな…」という歌詞がありますが、そこに意識を置く所が可愛らしいですね!

阪本奨悟:(笑)そうですよー!りんご飴になって、僕を食べてくれー!って。割と変態です(笑)


──この曲は夏の歌を書こうと思って書き始めたのですか?

阪本奨悟:そうですね。元々夏の曲って書いていなかったなって思ったんです。冬の曲や春の曲は、書いていたりするんですけど、夏の曲は全然なくて。あと僕日焼けアレルギーなので、日焼けが出来なくて…。外で長時間遊べないので、夏の日差しには弱いんです。だから海も楽しめないし…。海は日焼けもあるし、泳げないしでなにをしに行ってるかわかんないという(笑)虫も苦手なので、夏と相性があまり良くないんです!


──本当ですね…。(笑)

阪本奨悟:ただ夏に憧れはあるので、その憧れから生まれた曲です!


──だからりんご飴の歌詞が出てくるんですね!りんご飴といえばお祭りですし。

阪本奨悟:まだ僕でも楽しめる夏の風物詩なので、書けたのかもしれないです。


──「桃色浴衣」という表現も可愛らしくて良いですね。

阪本奨悟:好きな人が着ているときゅんときますね(笑)気になっちゃいます。


──好きな浴衣の柄とかありますか?

阪本奨悟:黒はあまり好きじゃないんです。シックな感じは、好きな人でも「うーん」ってなっちゃうかもしれないです。桃色の浴衣って女の子らしいじゃないですか?そういうのが好きなのかもしれないです。


──好きな人と屋台に行くとしたら、間違いなくりんご飴屋さんですか?

阪本奨悟:でも僕、りんご飴は全然食べないです(笑)僕の妄想ではあるんですけど、女の子がりんご飴を持っていると可愛いなって思うんです。女の子らしくないですか?


──確かにりんご飴を持っている女の子は可愛いイメージ!

阪本奨悟:あざといのかもしれないですけど、男子ってりんご飴を持たないなって思っていて、割と女の子はりんご飴を持っている印象があるんです。りんご飴を持つと可愛い印象を持つんだろうなって気付いてから、これを歌詞にしたら良いかもと思ったんです。


──『夏のビーナス』の中でお気に入りのフレーズはありますか?

阪本奨悟:楽曲を作るにあたって主人公の男の子がどういう子か想像したりとか、ヒロインの女の子はどういう子かを想像していくんですけど、僕の中では『夏のビーナス』ってお転婆で元気な活発の女の子のイメージが凄くあったんです。なので、最初に「高めに結んだ髪も」って書いたのは、大人しいイメージではないし、「少し日焼けした笑顔も」って書くと外で遊んでいたっていうのも聴いた人に伝わるかなと思ったので、活発な部分を表現しました。主人公像はこだわっています。


──元気な女子が想像できます!少年的といいますか。

阪本奨悟:そうですね。無邪気なイメージはずっとありました。そういう子が女の子らしい服装だったり、りんご飴を持っていると惹かれちゃうんです。


──阪本さんの願望詰めこんだんですね!(笑)

阪本奨悟:願望を詰め込みました!(笑)


──今年は阪本さんの為に世の女性が『夏のビーナス』になってもらうしかないですね!

阪本奨悟:夏のビーナスがいっぱいいて欲しいです(笑)


──同曲を夏祭りで、歌って欲しいと思います!

阪本奨悟:夏祭りでぜひ歌いたいですね。夏祭りに映える曲だと思います。
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兵庫県西宮市出身のシンガーソングライター。過去にミュージカル「テニスの王子様」やNHK大河ドラマ「江~姫たち の戦国~」に出演し、役者としての将来を期待されるも、音楽への強い思いからその道を選び、東京を離れ、地元兵庫にて単身音楽 活動を開始。2年間の自主活動を経て、2014年シ···

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