『けものフレンズ』での活動が生かされている
──ソロデビューおめでとうございます!今回のニューシングルは尾崎さんの声優人生において大きな通過点となったであろう『けものフレンズ』での経験が活きたなという感触はありますか?尾崎由香:人前に出て歌わせてもらう事が多かったので、そういう度胸とか緊張はあまりなかったと思います。レコーディングも右も左もわからないっていう訳じゃなく、スムーズにいけたので、グループ活動をしていて良かったなっていう点でもあります。
──2016年に声優さんとしてアニメデビューされましたが、ソロデビューまですごいスピードだったんじゃないかと。
尾崎由香:『けものフレンズ』が初の30分アニメのデビュー作でもあったので、まさかこんなに沢山の方が愛して頂ける作品になるとは思っていなかったんです。凄く大チャンスを掴んだなという感じで、去年から1年間は目まぐるしい1年を過ごしていて。人生を24年間生きてきて、貴重な1年間だなって感じもします。
──ソロデビューを迎えて、周りの方からの反響はいかがですか?
尾崎由香:すごく喜んでくれています。両親も喜んで楽しみにしてくれています。CDを予約してくれているみたいです(笑)
私自身も、ソロで初めて出すシングルでもあるので、先ほど出来上がったCDを頂いたんですが、もう感動しちゃいました!
──CDには特典でアナザージャケットも入っているんですよね!
尾崎由香:そうなんです。全10種入っていてその中の3種類がランダムで封入されるんです。
──是非、全種類揃うまで集めていただいてね(笑)!
尾崎由香:(笑)
一番のハプニングは自転車に乗った事
──MVもジャケットもそうですけど、“夏の彼女”感がすごくありますね。尾崎由香:おお!嬉しいです!沖縄パワーありますよね。沖縄で撮影をしたんですが、雨だったんですよ…。実はめちゃくちゃ雨が降っている中撮影したシーンもありました。
──え!雨が降っていたんですか!
尾崎由香:そうなんです。初ミュージックビデオは凄く緊張したんですけど、沖縄パワーで早く終わったというか。順調に終わったなという感じでした。
──MVでは、かなりはっちゃけていらっしゃいましたよね!
尾崎由香:そうですね!沖縄パワーなのか凄く楽しくなってしまって、出だしから海に向かって、「沖縄~!」って叫んだりとかして自分のテンションを上げていました。
──あのテンションこそ尾崎さんの素のような?
尾崎由香:そうですね。全力で踊っていました!MVは凄く楽しくて素が出ていました。
──6パターンの衣装とシーンがありますね。今年の尾崎さんの私服のテーマに近いものや、好きな服装はありましたか?
尾崎由香:私的に好きなのは、夜のロングワンピースですね。ああいうのを着こなせる女性はいいなって思っちゃうので。ああいうワンピースを持っていないので、欲しいなって思いました。あのワンピースはぜひ買いたいです。
──確かにあの衣装もドキドキするほど可愛かったです!撮影を通して、印象に残った事やハプニングなどはありましたか?
尾崎由香:一番のハプニングは自転車に乗る事でした。実は私、自転車に乗れないんですよ(笑)自転車に乗れないんですっていう事を事前に伝えていたのに、沖縄の撮影現場に行くと自転車がありまして…(笑)。
もう自分の中で大ハプニングでもあったし、乗らなきゃダメなんだ…って(笑)。本当に苦戦しましたね。
──でもしっかり乗れてましたよね!1日で乗れるようになったんですか?!
尾崎由香:乗れました!数分で乗れました(笑)なんか怖いながらも「気持ちよく空を見てください」って言われて、自分の中で手一杯になりながら頑張った思い出のシーンです。
──細かい表情にも注目ですね!
尾崎由香:そうなんですよ。よく見ると自転車ヒョロヒョロなんですよ(笑)自分の頑張った所でもあるので、そこは一番見て欲しいなって思います。
声優なのでセリフは得意
──今回の『LET'S GO JUMP☆』はNHK Eテレ 「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」のオープニングテーマですね!同作品は尾崎さんの世代より前だと思いますが、アニメは尾崎さん世代だとリアルタムではないかと。少年アシベはご存知でしたか?尾崎由香:知ってます!キャラクターが有名なので、キーホルダーとかも見たこともありましたし。まさか、その有名なゴマちゃんの作品を歌えるなんて思っていなかったので、凄く光栄な事だと思いました。世界観にあった自分の歌が歌えたらいいなと思いつつ、わくわくもしていました。
──最初に『LET'S GO JUMP☆』を聴いたときの印象はいかがでしたか?
尾崎由香:凄く明るくて爽快感のある曲だと思っていて、ファーストシングルにぴったりな歌詞だと感じました。歌うのが楽しみといいますか、私もこの曲のようにソロ活動を頑張りたいという威力に繋がる所があると思いましたね。
「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」のゴマちゃんとアシベ君の関係性にも近いんじゃないかな?っていうのも想像しながら聴いて、レコーディングに挑んだりしました。
──自分の想いも詰め込みながら歌われたんですね。
尾崎由香:そうですね。自分の今の心境にも近いですし、作品的にも近い曲だなって思っていて。この曲はお気に入りの1曲になりました。
──「LET'S GO JUMP☆」のフレーズに入る時の開けるメロディーがとても良いですね!
尾崎由香:そうなんですよ!めっちゃ可愛いですし、歌っていて楽しくなっちゃいます。
──レコーディングはスムーズに行かれたんですか?
尾崎由香:そうですね。2回レコーディングをしたんですけど、「少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん」のオープニングを歌うために、1回レコーディングをしまして。そのときは緊張もありましたし、初のソロ曲でもあったので上手くいかなかったなって自分の中で後悔もありました。でも2回目は自分が出せたなというか、元気な自分の明るさや楽しさを勉強しなおして、気持ちの切り替えをして挑みました。
そのおかげですんなりレコーディングが終わりました。
──さすが、自分の感情を自分でコントロールされるんですね!
尾崎由香:それも結構難しくて…。歌うときって緊張は絶対にしてしまうので。レコーディングをするときに自分のスイッチが入るのが遅いタイプなんです。
1時間、2時間ぐらいかからないと良いテイクが録れなかったりもするし。1番目とかもよくやり直すので、早くスイッチが入れるようになりたいなって思います。今後の目標ですね。最初から100%を出せるようになりたいです。
──徐々に自分を高めていく感覚が楽しそうなレコーディングですね!
尾崎由香:そうですね。自分でも今のってるな!とかそういう感じがわかるので、それが最初から出せると良いなと思っています。
──「♪レッツゴー~」というセリフに近い部分の声が、個人的にすごく好きでした!
尾崎由香:本当ですか!声優なのでセリフは得意なんですよ(笑)セリフを録るのはすごく好きです。
──キャラクターありきじゃないセリフって、自分自身のキャラクターを込めていると思いますが、このセリフで意識した点はありますか?
尾崎由香:セリフは明るく楽しむ自分の感覚で思いっきりやったなという感じです。みんなが「♪レッツゴー~」って聴いて、テンションをあげてくれたら良いなっていう気持ちで挑んだりしましたね。
──声優としてはキャラクターを演じて、ソロアーティストとしては自分自身を出さなければいけないんですよね…。
尾崎由香:そうですね。ソロだと尾崎由香の歌声だったりを出さないといけないので、それは初めての挑戦でした、今まではキャラクターソングや、キャラクターの声で挑んでいたので。それはレコーディングをするまでに悩んだ部分でしたね。自分の声ってなんなんだろう?って思ったり。
──きっと悩みますよね。
尾崎由香:私じゃない?って思いつつ結構悩んだんですけど、先輩とか色んな方の意見を聞くことがあって。そのときに、「色々考えたら絡まっちゃうから自分が一番ベストなこの曲に対する想いをぶつけたら、それが尾崎由香なんじゃないか?」って言われて。声とか関係なしに、自分の気持ちを歌詞にぶつけるといいますか。
それがこの曲に出来る私のベストなのかなって思いつつ、挑むようにしています。
──なるほど、ありがとうございました。では、尾崎さんが『LET'S GO JUMP☆』の歌詞で一番お気に入りのフレーズを教えてください。
尾崎由香:2番目のサビの「手をたたいてPAN☆PAN かかと鳴らせBAN☆BAN」が凄く好きで。歌いながら踊っているんですけど、ファンの方が手を叩いたりかかとを鳴らしてほしいなっていつも思っていて。
ここは自分の中でテンションが上がりますし、レコーディングでも手をたたいたり、かかとをならす音をスタッフさんと私でやっているんです。レコーディングをしてても楽しかったし、ここの部分は好きですね。
──ライブで皆さんに是非やっていただきたいですね!