hidekiが裸で登場したMV
――今回のアルバムはリード曲が『才僕』になります。アートワークやMVなどは、先程おっしゃっていた“固定概念をぶち破る”という点とはリンクしているのでしょうか?haderu:ビジュアル系バンドのダークな世界の作り方みたいなものは、jealkbが10年やってきた中で、そういう時代もありました。だけどそこから離れたいけど、ビジュアル系バンドではいたいという所でjealkbらしくMVも撮るようになり、今回からはhidekiさんも裸で登場するんです。(笑)
ビジュアル系バンドのカレンダーでカッコいい裸を映している人もいると思うんですが、それよりかは面白い裸を見せています。
――見させて頂きましたが、結構体はがっしりされていますよね!
haderu:確かにね。ダラしないボディーではない。
hideki:でも裸のカッコいい使い方ではないですよね(笑)
haderu:jealkbらしいMVがやっと出来たなと思います。
hideki:撮影の二日前に「裸で良いですか?」って言われたんですよ。
――じゃあ鍛えている暇もなく…?
hideki:ないですよ。ご飯を抜くとかも出来ないし。「全身の毛を剃ってもらっていいですか?」も二日前だし。「嫌だ!」って言ってもどうしようもないので、「嫌だ!」って言えない中全身剃って。ちょっとだけ筋トレをして。
haderu:筋トレしたんかい!
全員:(笑)
hideki:やっぱりしちゃいますね。
――MV私も見ましたが、全身の毛を剃る意味ありました!?
haderu:オイルを塗るからね。
hideki:俺もMVの仕上がりを見たときに、「全身に毛があってもいいだろ!」って思いました。でも剃った方が機械っぽくなるんでしょうね。
――なるほど。撮影で大変だったことや、印象に残っていることはありますか?
ediee:今回、撮影はスムーズに行きました。hidekiが大変だったんじゃないかな。(笑)
haderu:hideki以外は朝からやって15時ぐらいには終わって、hidekiは残って夜の22時ぐらいまでやっていたよね。
hideki:僕だけ、15時間ぐらい撮っていたんじゃないかな…。残ってくれると思ったら、みんなガンガン帰っちゃうから…。
haderu:俺は真っ先に気付かれないように帰りました(笑)。
hideki:本当に寂しいですよ。
――裸1人で撮影しているのは辛いですよね(笑)。
hideki:はい。昔っからのスタッフではないので…。最近出会ったスタッフと裸の僕ですから…。大分しんどかったですけど、良いものを作れるって信じてやったら結果良いものになったので、凄く嬉しいです。やった甲斐があります。
haderu:今後MVを撮るときは、hidekiだけが長いのが続くんだと思います(笑)。
――気が早いですが、hidekiさんの裸以外にも次作のイメージってあったりするんですか?
haderu:MVでhidekiをどうやって使おうか?から入っていくと思います。裸は前提です(笑)。
hideki:早めに言って欲しいです。何かあれば鍛えたいので (笑)。
『才僕』は脳みそが会議している歌詞…?
――『才僕』のタイトルと歌詞についてお伺いしたいのですが、歌詞はhaderuさん?ediee:前半は僕ですね。
haderu:仮歌を「ふんふんふーん♪」って出来なくて、なぜか適当に歌詞を入れてくるんですよ。
――この歌詞、確かに仮歌のままっぽいですよね。
ediee:はい。
haderu:俺が「それいいじゃん」って言って、その後を継いだんですよ。でも歌詞は適当ではないんだよね、ちゃんと意味があるっていう。
ediee:このタイトルは、僕の才能みたいな感じなんですけど、人それぞれ才能ってあるじゃないですか?それって脳みそとかが会議しながらやってんだろうな〜みたいな所から思い付いて。
全員:(笑)
haderu:頭ぶっ飛んでる人なんですよ。edieeさんは(笑)
elsa:歌詞に出てくる「主脳人」もわざと漢字が違うんだよね。普通は「首脳人」だもんね。
ediee:みんな才能っていうものがあるんじゃないかと思ったし、身が咲いたりする事もあるんじゃないかと思う。だから「花散り身が咲く」という歌詞もありますし。才能はあるけどサイボーグみたいな感じで!
──…?
全員:(笑)
ediee:伝わらないですかね。
elsa:彼はそういう人なんです。
hideki:でも、僕とかから出てこないワードばっかりですけどね。何、このワード!っていう(笑)
ediee:意見言いたいけど言えないから、「喉仏様引っ込み思案」っていう歌詞にしたり。
haderu:感覚的に伝えていきたいんだよね?
――なるほど!面白いですね!
haderu:そうなんです。彼の世界観を引き継いで、俺は2番から歌詞をまとめています。
hideki:「Ahせかいてもっと働け」から歌詞書いてますよね?この辺から歌詞がまとまってきています。世界観はedieeに寄せていると思います。
haderu:こんな事が言いたいんだろうなーみたいな事を引き継いだつもりです。
――この歌詞を引き継ぐって、めっちゃ大変じゃないですか!?
haderu:やったことのない作り方だったんですけど、このアルバムで色々な事にチャレンジしたいなって思っていたので良かったです。
hideki:僕はこの感じ、好きですよ。言葉のリズムが全部いいじゃないですか。そういう部分が喋る人が作っている歌詞な気がします。言ったとき気持ち良いワードが多いなって。
elsa:韻の踏み方とかもedieeが踏んでいる所を、haderuが2番でちゃんと踏んでいるんですよ。例えば「椅子取りヒストリー」とか、そういう所を気持ちよくやってくれているんですよね。
dunch:ミュージックビデオで歌詞がバンバンって出てくるのが気持ちいいし、今回の作品と凄くあっているなと思いました。
――曲も早いし、文字も早いので追いつくのが大変です(笑)
dunch:それがちょうどいい感じの速さで。あんまり深く追えないぐらいが良いのかなって思います。
elsa:歌詞を追われても困るしね(笑)
haderu:捕まえられないうちに次の歌詞にいきたい(笑)
――歌詞は、脳みその人たちが会議をしている所を書いたとおっしゃっていましたが、なぜそのような情景からこの曲に入られたのでしょうか?
ediee:テレビとかを見てると、色んなニュース番組で意見があるじゃないですか?でもそれって結局まとまらないなって僕は思っていて。それが出てきてから脳みそが出てきました…。
全員:(笑)
hideki:(笑)一人でもまとまってないやん!
haderu:「世界分身だらけ」ってどういう歌詞の意味?
ediee:これは、僕に似ている奴もいっぱいいるんじゃないか?っていう自分の分身の事です。
――そのままの意味なんですね!
ediee:はい。俺みたいな奴、分身だらけだろ!っていう。
haderu:自分が主軸なんだね。
ediee:そうですね。でもみんな一緒だろみたいな感じです。色んな人がいますから。
ediee:素晴らしいですよ。よくわかんないけど(笑)
haderu:解釈は百万通りあるんだよね。
ediee:それでいいんです。
――曲とフレーズは一緒に出てきたんですか?
ediee:そうですね。曲が出来てからそこに当てはめていく感じです。「ららら~」ってメンバーに聴かせると僕の「ららら~」の声が面白くなってしまい、世界観が崩れちゃうので歌詞を入れました。その方が伝えやすくて。
haderu:こんだけぶっ飛んでいるんですけど、jealkbのライブのセットリストのラインナップは、edieeの曲がトリを取ることが多いんです。
――そのぶっ飛んでいる感がライブのラストソングに向いているんですね。
haderu:そうですね。
hideki:かと思えばさっきみたいに、全然セットリストに入ってこなくてイントロしかやらない曲も彼なんで。すごいふり幅の大きい魅力的な男です。
elsa:でも嫌いな人は大嫌いでしょうね(笑)
全員:(笑)
hideki:ただ好きな人はたまらないんだと思います。他がいないので。
haderu:少なくともメンバーからは愛されているんで(笑)
ediee:嬉しいです!(にっこり)