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楽しいメロディが癖になる三戸なつめの『8ビットボーイ』!でも、実は深い歌詞だった!?

モデルや歌手として活躍している三戸なつめ。彼女が歌う『8ビットボーイ』は楽しいメロディが癖になる作品です。でも、歌詞を読み解くと実は深い意味がありました!

"前髪"で注目された三戸なつめ


三戸なつめが歌唱する『8ビットボーイ』映画「ピクセル」日本語吹き替え版主題歌。

三戸なつめはもともとはモデル。切り過ぎている前髪がトレードマークです。2015年4月に中田ヤスタカ プロデュース曲『前髪切りすぎた』で歌手デビューしました。

映画の物語に見事にマッチ!

映画「ピクセル」はコンピューターゲームの姿の異星人が地球に攻めてくるSF映画。「パックマン」や「ドンキーコング」といったキャラクターが、3次元の世界で実体化して人を襲ってきます。

ピクセルとはコンピューターのゲーム画面を構成する最小単位。映画ではこのピクセルを3次元の立方体で表現。異星人に触れた人間がピクセルの立方体になってしまう映像表現が見どころとなっています。

この曲はそんな映画のラストエンドロールで流れる曲。映画の内容にとても合っています。

「8ビット」の「ビット」とはコンピューターの情報処理の単位。初期のテレビゲーム、ファミコンやPCエンジンは8ビットのCPUを搭載していた為、8ビットゲーム機と呼ばれます。

「8ビットボーイ」って何?

8ビットボーイとは、まさにそんな初期のテレビゲームやゲームセンターのゲームにハマった少年たちのこと。

それは映画『ピクセル』のおじさんになってしまった元ゲーム少年の主人公達のことであり、80年代に幼少期を過ごした作詞作曲の中田ヤスタカ自身のことでもあります。

夢中で増やしたプレイ回数

8ビットボーイ


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1UP 2UP 8ビットボーイ
ボクらのワクワク少年タイム
I love We love 8ビットボーイ
滑らかスプライト
1UP 2UP 8ビットボーイ
夢見る発明ワイヤーフレーム
≪8ビットボーイ 歌詞より抜粋≫
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「1UP 2UP 8ビットボーイ」という歌いだし。「1UP 2UP」とはゲームで何かしらのミッションをクリアし、残りのプレイ回数が1回、2回と増えていくことを表します。

8ビットボーイ達はより長くゲームをやるために「1UP 2UP」と残りのプレイ回数を増やすのに夢中になっていたのです。

「ボクらのワクワク少年タイム」とも歌うように、当時のゲームの登場というのは激しく少年の心をとらえたのです。

「滑らかスプライト」とは?


スプライトはもともと精霊、妖精、魂の意味。コンピューターでは画面にキャラクターを表示して滑らかに動かす技術を指します。モニターに魂が宿ったかのように衝撃だったわけですね。

では「夢見る発明 ワイヤーフレーム」とは何でしょうか。ワイヤーフレームは直訳すると針金の枠。これは針金のような線で枠を描いて立体的な表現をするコンピューターの描画表現方法のことです。

CGキャラクターを作成する際、枠線だけで表現されたメイキングを観たことがある人は多いと思います。昔のゲームでは立体のキャラクターが動くのはフレームだけでした。しかしフレーム状のキャラクターが動いているだけで、当時は「夢見る発明」だったのです。

ゲームも人生もリセットできない


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もうひとつの世界の中から生まれた
色んな素晴らしいチャレンジにハラハラしてる
そこのアイテムまで 届くギリギリかな
もう戻れないステージ
≪8ビットボーイ 歌詞より抜粋≫
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「もう戻れないステージ」という歌詞が出てきます。これは初期のゲームがステージをクリアしていくごとに前のステージにはもう戻れない仕様だったことを指しています。

そして、これは人生を象徴しているフレーズ。かつての8ビットボーイ達も今はもう大人になり「ワクワク少年タイム」という「ステージ」には「もう戻れない」のです。

だからこそ三戸なつめが歌うことに意味があるこの曲。それはなぜか。アーティストとして始まったばかりの三戸なつめはまだ「ワクワク」しているからです。歌詞にあるとおり「色んな素晴らしいチャレンジにハラハラしてる」のです。

三戸なつめの「ステージ」はまだ始まったばかり。その道が、三戸なつめにとっての「ワクワク」が続く「もうひとつの世界」でありますように。

TEXT:改訂木魚 (じゃぶけん東京本部)

1990年生まれ、奈良県出身。2010年に関西で読者モデルの活動を開始すると、瞬く間に人気に火がつき、ファッション誌などの表紙にも抜てきされる。 2015年には中田ヤスタカプロデュースにより『前髪切りすぎた』でアーティストデビューを果たす。短く切りそろえた前髪をトレードマークに、同世代···

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