──次、Ryowookさんのアルバムの中で一番好きな曲のフレーズは?
すごく個人的なアレなんですけど。前回、VIEというミニアルバムも発売させてもらいまして、そのアルバムはどちらかというとネガティブな、バラードだったり暗い感じの曲調が多かったんです。今回のVELLE.Jというアルバムは、どっちかというとポジティブな曲で明るい楽曲がほとんど収録されているんです。
その陰と陽の差がすごくて、VELLE.J、今回のアルバムすごくいいなと思ったのと、ネガティブから次にポジティブな発想を自分自身できたのも、自分の中でまた曲作りの中でも変わってくるかなという、一つの成長。自分でもやっとポジティブな歌詞書けるんやって思って。全部いいんですけど、特にウィーアーのラップの部分で「だったら今日どこでもドア」というフレーズをKazuya君が考えてくれたんです。そのフレーズ、すごくないですか?
──前後の歌詞も気になりますね。
どこでもドアからサビにいくんですけど。そこがかっこいい。
メチャクチャかっこいい。誰でも聞いたことあるこのフレーズを、そんなかっこよくできるんや。
ほんと誰が作ったとかはどうでもいいですけど。
俺、俺、俺、俺、そこは俺。
──歌詞気になりますね。最後にKOUKIさん、お願いします。
既存の曲とかもなんですけど。新曲4曲、ラップやらせていただいてるんですけど。どれもやっぱそれぞれ、1曲1曲違った味のあるラップというか。タイちゃん考えてくれたラップ、Kazuya君考えてくれたラップとか。自分も一応1曲ラップ書かせていただいたんですけど、みんなにいろいろ聞いたりして書かせていただいたんですけど、それぞれに合ったラップが歌えたというか、表現できてるんじゃないかと思います。
もちろんそのさっきRyowook君が言った「どこでもドア」とかも、すごい面白いフレーズになってる。まさかそこで入れてくれるんやと思ってたりとか。タイちゃんの曲も最初聞いたとき、メチャかっこいいと思って、それを歌えることにすごくうれしかったし。自分でも作詞してそれを歌えてるというのがすごくうれしかったんで、とりあえず全部ありがとうございます。
全員:(笑)
──ありがとうございます。こういうしゃべり方をされると、絶対に歌詞ページ見たくなりますね。
歌詞カード一緒に見ながら読んでもらったら。
アルバム名も『VELLE.J』その理由
──ありがとうございます。さて、今回はアルバムのタイトルがVELLE.Jという、アーティスト名がそのままタイトルになりました。今回、アルバム名になったきっかけというか、意味を教えていただきたいなと思います。よくぞ聞いてくれました。先ほども、この僕たちが深く関わらせていただいているBRUSH UP KANSAI。僕たち1年前、結構悔しい敗退をしまして、そこで実行委員長のウェルカムマンさんに「なんで僕たち負けたんですかね?」って聞いたら、『正直に言うんですけど。VELLE.Jは何がしたいか分からない。結局何を目指しているのかとかが分からない』ってずっと言われていて。
今回優勝させてもらったBRUSH UP KANSAIの予選で、僕たち2位だったんですけど。その2位の時に、一年越しにウェルカムマンさんに同じことを言われて「あ、俺ら変わってないんかな?」と思ったんです最初。変わってないんかなと思ったんですけど、逆の発想したときに、一年越しに同じことを言われるというのは、それがVELLE.Jの強みじゃないのかなという発想になって。じゃあ今敷かれたレールに行くんじゃなくて、VELLE.Jというジャンルというか、VELLE.Jというレールに乗っちゃって、自分たちが信じたものに乗って進んで行こうという意味も込めて、『これがVELLE.Jなんやぞ』というアルバムにしたんです。
──なるほど。アルバム通して聞くと、VELLE.Jとは何かが見えてくるんですね。
そうですね。アルバムの帯にも書かせてもらうんですけど、「ジャンルという枠を超えた」というのを目指して、本当にいろんなジャンルをVELLE.Jにしたい。VELLE.Jらしくしていきたいなと思ってます。
──今回、ジャケ写にもこだわりとかあるんでしょうか?ジャケ写にもVELLE.Jらしさを出したとか。
衣装が真っ黒なんですよ。背景とかもわりと黒めで。黒っていうたら何色にも染まらないじゃないですか。何色にも染まらないのでこれがVELLE.Jで。逆にいうと、黒を全部VELLE.Jにしちゃったら、何が残るんだと。何にも染まらないという意味も込めたジャケットにもなってて。
という後付けなんです。
(笑)
ほんとは、かっこええからという考えなんですけど。
全員:(笑)
ジャケットの着てる衣装も、僕が簡単なんですけどペイントさせてもらって。前回のワンマンで衣装として使ったものなんですけど。一応手作りの衣装がジャケットになってるよというのも注目してもらったら嬉しいかな。
──衣装とかもご自分で。
基本的に僕が担当してます。
──作詞作曲も衣装とかもやってて、逆にやってないことってあるんですか。
振り付けもやってますし、多分僕らもう割と(全部)やってます。
遠征とかなら運転もしますね。
新幹線なんか要らない。
わりと自分たちでこだわってやっているので。逆にいうと個性がすごく強いんじゃないかなと。
あまり言ってないですけど。結構セルフプロデュースグループです。
ミュージックビデオも撮影しました
──ミュージックビデオとかも新しく制作されてますか?よくぞ聞いていただきました。
Just be myselfも新しくアルバムに入ってる曲でもらったんですけれど、もともとWhy?…という曲はミニアルバムの1曲目だったんです。その曲も改めて撮影させてもらいました。
──そのミュージックビデオの見どころもぜひ。
Why?…のミュージックビデオは、すごい斬新ですね。どちかというより、今まであるMVというよりも、作品として見てもらう方がいいかもしれない。
TAICHI・YUSUKE:アートみたいな。
映像として見てもらえたら。
何か自分たちで言っていいのか分からないですけど。もともと僕たちのLove MeだったりSPIDERだったりのミュージックビデオ撮ってくれた方の好意でというか。「私がWhy?…のミュージックビデオ撮りたい」と、向こうから言って来てくださって。もう完全に向こうにお任せして、演出も全部してくださったという状態で。僕らも分からずというか、何も聞かされず入って「そこでそんなことするんや!」とか、すごい斬新。
──ちなみにどのへんが斬新でした?
血のりとか使いました。
僕ら今年ハロウィンしてないんで。
全員:(笑)
──ちょっと遅ればせながらの仮装?
そのMVを撮った後にライブだったんですけど、TAICHIそのまま行きました。
(笑)
顔に血のりつけたんですけど、それをうまいことハートにして、そのままライブに出るっていう。
初めて血のり使ったんで取るのが惜しくて、残しときたいなと思って。今の段階ではまだ完成はしてないんで、完成も楽しみですね。
──自分たちでもまだ完成形はまだ見てない?
見てないです。はい、Just be myselfのMVの見どころを。
Just be myselfのMVは、わりとかっこよさとか葛藤をそれぞれの視点で捉えて、仕事での葛藤、学校とかの葛藤とか、生活習慣の葛藤とか。逆にいうとこういったアーティストの活動をしている人とかの葛藤とか、いろんな人の視点でとらえて、そういうのを一人一人5人のメンバーがそれぞれのシーンで感情込めて撮りました。
ダンスシーンとかもあるんですけど、そういった一人一人切り抜いたところのシーンを見てから、5人がそろったところを見ていただいたら凄く世界感が伝わるのかなと思います。
──はい、ありがとうございます。公開が楽しみですね。