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名曲「スタンド・バイ・ミー」そばにいてほしいのは神様?

ベン・E・キングの名曲「スタンド・バイ・ミー」(1961年)。「愛する人よ、そばにいて(darling stand by me)」というサビはあまりにも有名ですが、この「愛する人」とは一体誰を指しているのでしょうか。
曲だけを聴けば、恋人か家族かなという気もします。

主題歌になった映画『スタンド・バイ・ミー』を観れば、友達のことに思えてなりません。

もとはベン・E・キングが自身の新妻のために作ったというエピソードもあります。

しかしさらに深く辿ってみれば、それはそもそも「神様」のそばを望む歌だったようなのです。

ベン・E・キング「スタンド・バイ・ミー」には元ネタがあった

スタンド・バイ・ミー」制作時のこと。ベン・E・キングは、1900年代初頭に書かれた黒人霊歌「Stand by Me」という曲を録音するつもりでした。

しかし世俗のR&B歌手である彼にふさわしいシングル曲とするべく、結果的にはそのメロディも歌詞もほとんど書き改められました。

それが黒人霊歌「Stand by Me」が「スタンド・バイ・ミー」の元ネタといわれる所以です。

そんな元ネタ「Stand by Me 」の歌詞冒頭部分を見てみましょう。かなり違うことが分かります。

元ネタとの共通点

When the storms of life are raging, stand by me.
When the world is tossing me, like a ship upon the sea,
Thou who rulest wind and water, stand by me.


人生の風雪に揉まれるとき、そばにいてほしい
海上の船のごとく、世界が私を翻弄するとき
風と海を治める主よ、そばにいてほしい


のちの「スタンド・バイ・ミー」との共通点は、最初の「〜なとき(when~)」という言い回しと、「そばにいてほしい(stand by me)」というフレーズだけといっても良いでしょう。

言ってしまえば「〜なとき、そばにいてほしい」というコンセプトを元に、全く新しいポップソングに仕立て上げたのが「スタンド・バイ・ミー」なのです。

それではその仕上りを「スタンド・バイ・ミー」の1番で見てみましょう。

黒人霊歌を信仰問わず誰でも楽しめるポップソングに



When the night has come
And the land is dark
And the moon is the only light we'll see
No I won't be afraid oh I won't be afraid
Just as long as you stand
stand by me
So Darling darling stand by me


夜が訪れ
大地は暗く
月だけが僕らに見える明かりとなったとき
僕は恐れたりしない 恐れたりするもんか
君がそばにいてくれる限り
だから愛する人よ、そばにいて


元ネタでは状況の様子が「人生の風雪」といったような、いかめしく抽象的な感じでしたが、それがぐっと素朴で身近な風景に変わっていることが分かりますね。

しかしなんといっても一番の変更は「そばにいてほしい」と思う対象を、主から愛する人へと変えたことでしょう。

その変更によって、「スタンド・バイ・ミー」は信仰に関わらず、だれでも楽しめるポップソングとなったのです。

そして大きくかけ離れながらも、「どんなときでも(誰にせよ)誰かがそばにいれば心強い」という価値あるテーマを、元ネタからきちんと継承しています。

だから「スタンド・バイ・ミー」は単なるポップソング以上の気品を備えているのかも知れません。

TEXT:quenjiro

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