Let it fiy
あなたが好きだよ、大好きだよ
くしゃくしゃに笑った顔も
譲れない想いは全部 Let it fly,let it fiy!
「あなたが好きだよ」って言えたなら
どんなふたりに会えるかな
涙へと変わるとしても Let it fly,let it fiy…
まるで夜明け前のような恋の、答えが出る少し手前。その溢れる想いを、ふるえるような気持ちで告げようとする女の子の恋を歌った1曲だ。
そして翌年の2018年8月。初のミニアルバム『Love,LIFE&LAUGHTER』をリリース。その中の1曲『Just a Love Song』。
Just a Love Song
darling あなたはきっと知らないでしょ?ah
助手席にあの日初めて座って
“このままどこまでも”
なんて考えていたの
見つめあい恋に落ち
同じ未来向いて愛になる
そんなふうに想えるよ I need you
大好きな人の隣で。もしも何か不安になったとしても「あなたとなら大丈夫」。と、相手からの想いを真っすぐ「信頼」して。微笑む気持ちで同じ未来を見つめている。
そんな愛の喜びを穏やかに歌っている。
『Let it Fly』が収録されているアルバム『Hello! My Name is Leola』から、ちょうど1年を経てリリースされたミニアルバム『Love,LIFE&LAUGHTER』に『Just a Love song』が入っているわけだが。
歌い手のLeola自身、この間にも様々な活動を行ってきている。そうした時間の中で経験した事、感じた事が確実に彼女の心の“成長”を促したと感じる。
その表れとして。恋が成長した先の“愛”を歌った『Just a Love song』が生まれたのはないだろうか。
愛というのは、様々な形で存在すると思う。その中で群を抜いて自分が成長させていかなければ得られない愛。というのが恋愛の愛の方だと思う。
では、愛の前に来る。恋の方はどういうものだろう。『Let it Fly』の中で恋がどんなものか、よく伝わる一節がある。
恋は「自分の想い」が全て
私の気持ちは私にしかきっと伝えられないから
言葉になんてならなくても
Let it fly,let it fly…Let it fly,let it fly!
届けと…
晴れ渡る空に向かって
駆け出す想いは止まらない
この鼓動の高鳴りはきっと夏のせいじゃない
誰かを好きだと想う気持ちを言葉にするのは、なかなか難しいもの。
かと言って、人に代弁してもらうのでは全く意味がないのだ。
だって、想いは伝えたら受け取った人の感情になるから。
想いがこもっていない、ただの伝言じゃ。伝えたい誰かの心に自分の想いは響かない。
だから自分で、下手でも良いから。ちゃんと自分全部で想いを伝えなければと決心するのだ。
夏色が濃い晴れ渡る空と同じ様な、自分の強い想いを重ねあわせて。
とにかく一秒でも早く想いを届けたい!と、彼の元へ走り出そうとしている。
この一節から見える“恋”とは。“自分の想いが全てを決めている”という事。
とても純粋で素直な恋の心模様だと思う。恋は“自分の想い”が大切で、それが全てなのだ。
オーディエンスと共に歩む道
−−−−−−−−−−二度と来ない瞬間(とき)逃さないで
後悔はしたくないの
Let it fly,let it fly…Let it fly,let it fly!
あなたに届けよう
だから今歌うよ
Let it Flyで歌われる“恋”をLeola自身に重ね合わせてみるとデビュー年にリリースした、この曲の恋と同じように。
“私の歌を聴いてほしい!”という、一途な想い歌にして。聴き手に届けたくて仕方がなかったはず。
“今、出逢えたのだから!私の歌も私の事も好きになってね!”って、夢中でステージに立ってきたのだと思う。
そうして彼女の想いに応えるように。強くなってゆくオーディエンスからの愛情。それはLeolaにとって大きな支えになっただろう。
そして“私を想ってくれている”という信頼は、いつしかLeolaの想いだけで夢中で走ってきた歌の道を。オーディエンスと“共に歩む”道へと変えていったのだ。
それは、恋が愛に成長した事と同じで『Just a Love song』で歌われる“愛の喜び”に繋がるのだ。
オーディエンスと育ててきた愛の形
Darlin’不思議なほどにあなたの事は I Know I Know
完璧なんかじゃないけど
それが愛しい You’re my best
すぐふざけちゃうとこも
そのくせやけに頑固な性格もIt’s You
大好きだよ
ここにいてね
見つめあい恋に落ち
同じ未来向いて愛になる
そんなふうに想えるよ
I need you
強がってみせる顔も
そのくせやけに涙もろい一面も
大好きだよ
ずっとみせて
Let it Flyは、相手の好きなところと自分がどれだけ相手を好きなのか。
その想いをどう遂げて行きたいか、自分自身の事が歌われている。
しかし、Just a Love songは相手のちょっと気になるところも。全て受け入れ、強さも弱さも愛おしく。その存在を必要としているよ、と。
自分と相手。二人の事を歌っている。
愛は恋から育つものだ。恋が自分の想いだけで動かしてゆくものなら。愛は相手を想い、その存在を受け入れてゆくものなのだろう。
愛の形は様々だけど。少なくとも今のLeolaが育てたオーディエンスとの愛はそうだ。
笑顔を引き出すLeolaの大きな愛、そして包容力
Just a Love songが収録されているLove,LIFE&LAUGHTER。このタイトルの単語の頭文字は、すべてLeolaのLからはじまる。その意味はLeolaのしあわせに必要不可欠なものを表しているそうだ。
Love=みんなに愛情を持っている。LIFE=人生について考えたいときにポジティブシンキングでありたい。LAUGHTER=笑顔でいたい、笑顔にさせたい。という意味合いがそれぞれにある。
こんなにも、自分を想ってくれる誰かを愛しながら。自分をもしっかりと明るく愛せるのがLeolaだ。
そんな彼女が恋した“歌う事”。それは、自分の大事な人がいつも笑ってくれるように。何か勇気が欲しい時には前向きな勇気を持てるように、自分が笑い。
そして、共に同じ未来へ向かって行ける人生である様に。どんな時も笑い合いたいという。
その名の通り“太陽”のように。大きく暖かい愛に成長したのだ。
時に人は、自分の直したい性格の一部分を。とことん嫌いになる事がある。そんな時にはLeolaのJust a Love songを聴いてみると良いと想う。
彼女の歌を聴く事で、彼女の想いに出逢い。彼女の歌に恋をする。
そうした先には、どんなあなたも『大好きだよ』『ここにいてね』と、そのままの自分が受け入れられ。愛される喜びを感じられるから。
そしてJust a Love songを締めくくるのは。彼女からのとびきりのメッセージ。
『それがあなたで良かった』『I Love you』。Leolaの大きな愛と包容力は、あなたの笑顔を引き出すから。
TEXT:後藤 かなこ