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SANABAGUN.「そこに俺たちの夢がある!」【UtaTenインタビュー】~前編~

バブルとゆとりが融合して生まれた異端児!8人組 生HIP HOPバンドSANABAGUN.インタビュー 前編!



「そこに俺たちの夢がある!」バブルとゆとりが融合して生まれた異端児!!8人組 生HIP HOPバンドSANABAGUN.。生意気なのに憎めない彼らの魅力を解剖!!

10月21日メジャーデビューを迎えたSANABAGUN.という謎の集団
メンバー全員がバブル崩壊の時期である平成初期生まれなのに、バブリーな雰囲気を纏う彼ら。自信に満ち溢れた表情の裏に隠されていたのは…自信と夢だった。
生意気なのに本気でぶつかってくるから憎めない、そして生粋の音楽人間達であるSANABAGUN.が奏でる作品にいつの間にかハマっている自分がいる。
そんなSANABAGUN.にUtaTen独占取材!今回インタビューに答えてくれたのはVo.高岩遼とMC.岩間俊樹、そこにディレクター大熊さん(以下、大熊D)も加わって頂きました。いったいどんな人達なの!?是非確かめちゃってください!


─これがSANABAGUN.だ!


■メジャーデビューを迎えた今の気持ちを教えてください。
岩間俊樹:1月1日から契約させてもらっていてどんどん新しい_作品も作り始めていて(今回のアルバムの)楽曲も僕らからしたらタイムリーではなくなっているので、メジャーデビューの手前思うのは「ようやく世にSANABAGUN.を知ってもらえる物が出るな」ってことです。

高岩遼:俺らは東北の田舎者で夢追って東京ぶち壊しにいこうよって上京してきた身なんで、ひとつやっとスタートラインに立てたかなってところはありますかね。
メジャーデビューってデビューじゃないし、お金があるのは俺らじゃなくて会社なわけで。
全然、全然なんで、こっからかな。


■SANABAGUN.のみなさんの出会いについて教えてください。
高岩遼:じゃあまず俺と俊樹(岩間俊樹)の出会いを、俊樹さん。

岩間俊樹:僕が青森の三沢って米軍基地とかあるので結構ヒップホップさかんな場所出身で、中学校時代からリリックを書き始めてて。高校三年間だけ遼(高岩遼)の地元の岩手県の宮古ってとこに行ってて、そこで俺ラップしたいんで秋祭りでラップしてたら遼がたまたま当時はダンサーとして祭りに入ってくるっていう。そこが出会いのきっかけですね。


■偶然同じステージに立たれていたんですか!?
岩間俊樹:そうそう。

高岩遼:俺、田舎なんでヒップホップ好きな人この街に俺しかいないってゴリゴリやってたのに別の高校でラップしてる奴がいるみたいな。文化祭で体育館からラップ聞こえてきたって話聞いて、なんだよそんな奴いんのかよって話をしていたら祭りで会うっていう。
「おうよろしくーっ」つって。それが彼との出会いです。

■そこからSANABAGUN.結成に至るまでの経緯は?
高岩遼:町田で僕がクラブで歌っていた時から一緒のサックスの谷本大河と、僕の大学の同期のピアニストの高校のダチの群馬の不良ってことで現れたトランペットの髙橋紘一、その知り合いで洗足学園のジャズ科に通ってたドラムの澤村一平を誘ってっていうのが初期のメンバーなんです。
彼(岩間俊樹)とはお互いのライブは見に行ってたんですけど、どうもやっぱりヒップホップやるにはラップだなって話で。バッツリヒップホップをラブしてる彼を誘った翌年2013年の2・3月にSANABAGUN.というバンドを作った次第です。


■SANABAGUN.の名前の由来は?
高岩遼:サナバビッチって言葉の古い別名で「SON OF A GUN」っていう言葉があるんですよ。
ならず者とかロクでもない奴みたいな意味があって、現地では親しみを込めた挨拶として「サナバガ~ン!」って使い方もあるみたいなんですけど。
話によると18世紀くらいに奴隷が買われて船で運ばれる時に娼婦達も一緒に乗せるわけですけどどこでその娼婦達とヤるのかと、どこでこの女を押し倒してやるかっていったら大砲の下だったらしいんですよ。その大砲の下でヤって出てきた子供達はならずものだっつーことで「SON OF A GUN」。…そんな言葉がありまして、そこからです。ならず者、まんま俺らだね。ただ、バッチリ病院生まれだし、母ちゃんは娼婦じゃないよと。お世話になってます。(笑)


■生HIP HOPバンドとはあまり馴染みのない言葉ですが、このようなスタイルで始めたきっかけはなんでしょう?

高岩遼:僕はジャズのボーカリストなんですけれども、ソロで高岩遼ヒップホップサイド名義でやってた頃、ジャズとヒップホップを合わせたような何かやろうっていうことで椎名純平さんのオープニングアクトを務めさせていただいて、そっからなんとなく根源みたいなのが生まれ始めた感じですね。
今の日本だとジャズはちょっと高貴でシガーをくゆらせるみたいな局面で用いられるようなイメージがあるけど、ジャズはブラックミュージックの時系列で言えばブルースやゴスペルが生まれたスピリチュアルがあってそれがアメリカの南部からどんどん北に行くに連れて都会的になって、俺の思う本来の罵声感のある汚くてストリートな姿ではなくなっていっただけ。
そういう中でリズムアンドブルースとかロックンロールが生まれていったからヒップホップってジャズの孫くらいの存在だと思うんですよ。それがやっと5年前くらいから黒人のミュージシャンによってクロスオーバーされてるものが出てきて。
俺らも決して真似事じゃなくてルーツとなったそういう音楽と日本人のアイデンティティーとかオリジナリティーっていう文化も混ぜて発信していきたいなっていうところでやってます。

岩間俊樹:まぁ簡単に言うと彼は元々ずっとヒップホップが好きでB-BOYだったけどジャズもすごい好きで専門的にずっと学んでて、他にもブラックミュージックR&Bもルーツとしてきたそういう人がバンドやりたいって集まったところにゴテゴテのジャパニーズヒップホップやってた僕が入ってきてみんなのテイストが上手く交じり合ったのが今のSANABAGUN.です。


■「もう実家帰りなよ」ではみなさんマイクを持っていらっしゃいましたが今後そういったスタイルは見れないですか?
岩間俊樹:全然やるんじゃないっすかね。っていうのはあれは路上限定で売ってるやつなんですけど、じゃあ俺らが普段できないことをやろうぜみたいなことで6人でラップするってみたいな。

高岩遼:8人。

岩間俊樹:6人じゃないっすね俺ら。

高岩遼:8人だよね俺らは。

岩間俊樹:そうですね(笑)

高岩遼:誰削った~!?ねぇ、誰削ったんだよ(笑)

大熊D:ちゃんと起きて~、朝早いからって~(笑)

岩間俊樹:はい、8人でラップするっていうので、もしかしたら作品にどっかで出てくるかもしれないよね?

高岩遼:うん。ていうか俺は8MCのアルバムを出したいんですよ!

岩間俊樹:PVのあの感じのヒップホップっていうのが僕らが中学校の時に流行ってたヒップホップのテイストなんですよ。いまそういうラップってすごい少なくて、日本でもアングラとかバイリンガルのおしゃれなのとか気だるいのが流行ってるからカチカチしたラップっていうのがなくて。
でも俺らそこに惚れ込んでやってきたやつなんで、今そのテイストを出せる日本のCREWって誰なんだって言ったらたぶん俺らしかいないと思うから今後もやっていきたいです。

高岩遼:んでdisられたいっすね。

岩間俊樹:ほんとのラッパーとかからdisられたいです。(笑)


■みなさんのルーツはヒップホップだったりジャズだったり色々ですけど、お二人が影響を受けた曲はありますか?
岩間俊樹:僕は、昔ZEEBRAとかのサイドキックやってたUBGのOJ&STっていう二人組のONE LIFEって曲がめっちゃヒップホップ過ぎてすげぇ好きです。
すごいヒップホップが盛り上がってきてた時期で、島とジェット機買ってやるぜみたいなヒップホップドリームがあった。今はある程度底が見えちゃってるとこがあるし、個人的にはSANABAGUN.としてそこをもう一回奮起させたいなって思ってます。
20代でエスカレード乗って女の子迎えに行くみたいなのやりたいし。

高岩遼:俺は…色々あるんですけど小学3年くらいの時に聴いたスティービーワンダーの「Signed,Sealed,Delivered,I’m Yours」って曲が歌をやるきっかけですかね。
母が車でこの曲を流しながら一人で号泣してて(気になったけど)英語読めるわけねぇから母にこれ全部カタカナで書いてよ!ってお願いしてそれを読んで歌ってました。
中学校入るくらいに今すげぇリスペクトしているレイチャールズの曲に出会って、ジャズとかブルースを漁るようになりましたね。
初めて聴いたヒップホップはウィルスミスってかフレッシュプリンスでした。


■それでは続いて曲作りについて教えてください。
高岩遼:リリックは彼(岩間俊樹)と俺が自分のパート書くみたいな。
歌詞のこだわりとかあります?

岩間俊樹:曲を作ってる時期とか、その曲ごとに韻をがちっと踏むとかフローを変えてみようとか、小説またいでみようとかこだわるとこが変わってくるんですよ。
今回の作品に関してはメジャー1発目ってことで今までより多くの人に聴いてもらえる環境なんで回りくどい表現はあまり使わずにわかりやすい言葉を使うようにしました。その中に耳に残るようなわけわかんないフレーズ入れたのと、韻にあまりこだわらなかったのが特徴ですかね。

高岩遼:そういう質問じゃなかったよね!?楽曲をどうやって作ってるかっていう。楽曲はみんなで作っています。ベーッシクになる曲を個々に持ち合って、みんなでイメージまとめながらセッションします。
スタジオに3時間入ってると2.3曲分は曲の原型できちゃいますね。

岩間俊樹:それを録音して帰って家でセコセコ歌詞書いてます。


ここまで読んだだけでも、SANABAGUN.の魅力をたくさんわかってもらえたと思いますが、もっともっと好きになれる事間違いなしな、
≪ 後編 ≫も併せて読んで、SANABAGUN.の良さを全部知っちゃってくださいね!!
※後編は10/22 00:00公開予定です。

INTERVIEW&TEXT:愛香

■『メジャー』リリースパーティー


【渋谷ジョーク】
12月11日 心斎橋CONPASS
12月16日 渋谷CLUB QUATTRO
OPEN18時45分 / START19時30分

<上記ライブに関しての問合せ先>
VINTAGE ROCK std.
http://www.vintage-rock.com
TEL:03-3770-6900

是非、会場に足をお運び頂き、彼らの「生」のライヴを体感頂きたい。

SANABAGUN.
『メジャー』2015.10.21release
1.SANABAGUN Theme 
2.カネー 
3.J・S・P 
4.デパ地下 
5.渋谷ジョーク 
6.居酒屋JAZZ 
7.在日日本人 
8.まさに今、この瞬間。 
9.人間
(CD)VICL-64403 ¥2037(税抜)

<人間 - MUSIC VIDEO>
【YouTube URL】SANABAGUN. – 人間


【GYAO! URL】SANABAGUN. 「人間」
http://gyao.yahoo.co.jp/player/00091/v10171/v0994000000000543033/

▽プロフィール
メンバー全員が平成生まれ
高岩遼(Mc)、岩間俊樹(Rap)、小杉隼太(Ba)、澤村一平(Dr)、隅垣元佐(Gt)、櫻打泰平(Key)、sSh7rgDNCe8髙橋紘一(Tp)、谷本大河(Sax)からなる8人組。
渋谷でストリートライブを行う、生Hip-Hopチーム。

夢が落ちている街、東京。
その東京ストリートからの成り上がりストーリー第一章!

▽SANABAGUN.オフィシャルサイト
http://sanabagun.jp/

岩間俊樹(MC)、高岩遼(Vo.)、隅垣元佐(Gt.)、澤村一平(Dr.)、谷本大河(Sax./Fl.)、髙橋紘一(Tp./Flh.)、大林亮三(Ba.) ストリートにジャズのエッセンスを散りばめ個性とセンスを重んじて突き進む平成生HIPHOPチーム。 楽器隊とボーカル、MCからなる7人組で、メンバー全員が平成生まれの20代で···

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