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弱者の味方「ハンブレッダーズ」。スクールカーストの底辺から見た青春とは!?

大阪発の4人組バンド「ハンブレッダーズ」。アニメ「けいおん!」好きが高じてバンドを組んだという彼らが歌う歌詞の物語には、いわゆる”クラスの隅っこ”にいる人が感じる青春について描かれていたりします。独特ながらもなぜか共感してしまう楽曲は、大人の皆さんも必聴なんです!

ロックバンドっぽくないロックバンド!?ハンブレッダーズの魅力とは。


「俺たちについてこい!!」
そんなメッセージを、熱いサウンドに乗せて叫ぶ……。

ロックバンドといえば、上記のようなイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし、ハンブレッダーズは違います。

まず、サウンドがとてもキャッチー。老若男女問わず聴きやすい点が非常に魅力的です。

そして何より歌詞。「俺についてこい!」感は全くと言っていいほどありません。むしろ、彼らは「スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来ました」と自己紹介するほど。

一体どういうことなのでしょうか……。詳しくは次項でご説明いたします!

スクールカーストの底辺から見た青春


「スクールカースト」とは、学校のクラス内で学力以外の能力や容姿などで格付けされた序列のこと。

クラスの中心には、可愛い子やかっこいい子がいて、クラスの端っこには内気でオタクっぽい子がいる…そんな光景、皆さんも見覚えがありませんか?その状況のことです。

クラスの中心にいる子たちは友達や彼氏彼女と青春を謳歌しているものの、隅っこタイプは彼氏彼女どころか友達も少ない。

一般的なロックバンドは前者のような青春を歌いがちですか、ハンブレッダーズはなんと後者!

だから、歌うのはキラキラとした青春ではありません。どこか卑屈。でもまっすぐ。なぜか「あーわかるわかる」と共感してしまうような細かい描写にもご注目です。

光りすぎているメンバーの個性


「スクールカーストの最底辺」と言いつつも、彼らのスペックは意外と華々しいもの。メンバー全員が同志社大学出身と高学歴である上、ルックスもそこそこイケメンです。

ギターに至っては弾き方の癖が強く、個性も十分に発揮しています。

しかも、メンバー全員が仲良しなのが何より微笑ましい!SNS上でもコメントしあったりいじりあったりなど、仲の良さが伺えます。

楽曲はもちろんですが、仲睦まじいやりとりが見えるSNSも必見です!

【インタビュー】ハンブレッダーズ、青春の共感からその先に目指すものとは?


絶対に読んでほしい歌詞3選。


●DAY DREAM BEAT
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ひとり 登下校中 ヘッドフォンの中に夢中
音も出さずに歌う 君が歌うから世界は輝くんだ
たった一秒のあの旋律が たった一行の言葉遊びが
揺蕩う僕の光になったんだ
自己啓発本みたいな歌に騙されんな
大人になればわかるなんて嘘だ
≪DAY DREAM BEAT 歌詞より抜粋≫
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ハンブレッダーズの代表曲と言っても過言ではないのが「DAY DREAM BEAT」。彼らの音楽に対する愛、そしてそれが芽生えた瞬間が歌われた曲です。

何度も言うように、決して華がある青春が歌われている曲ではありません。特に下記の部分が如実に表しています……。

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終業のベルで一目散 牢獄を抜け出した
一緒に帰る友達がいなくてよかったな
≪DAY DREAM BEAT 歌詞より抜粋≫
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卑屈なんだけど、前向き。根暗なんだけど、ポジティブ。控えめながらもどんどん音楽にのめり込んでいく様子は、下記の描写からも伺えます。

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人目につかない程度のヘッドバンギング
ドラムも叩けないくせに刻むビート
≪DAY DREAM BEAT 歌詞より抜粋≫
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「あー分かる分かる」ポイントです。これ、やったことがあるという人も多いはず。(笑)

憎めない主人公が音楽と向き合う青春に、なんだかほっこりしますね。




●スクールマジシャンガール
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マジシャンガール 恥ずかしいくらいに
君のことばっか考える毎日で
誕生日すら知らないのに またもや思わせぶられて
マジシャンガール 君がはにかむたび
理由もなく涙が出そうになっちゃって
歌にすりゃ五分で済むのに
≪スクールマジシャンガール 歌詞より抜粋≫
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奥手草食系男子は必聴の片想いソング。

好きになりすぎた結果、もはや相手は恋の魔法をかけてくるマジシャンに。(笑) 下記の部分からは、やられっ放しであることが伺えます。

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君がいつも僕にかけるのは目を合わせるだけの黒魔術
外科でも内科でもお手上げの極めてありふれた病
≪スクールマジシャンガール 歌詞より抜粋≫
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目があうだけでドッキドキなんでしょうね。そして「恋の病」を2行目のように表現してしまう感性が素晴らしい。

そんなボーカル・ムツムロさんの才能は下記の部分でも発揮されています。

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一言目で既に汗塗れ 何気ない仕草に二目惚れ
丑三つ時まで反省会 明日こそ頑張る
≪スクールマジシャンガール 歌詞より抜粋≫
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何気ない描写にも感じますが、それだけじゃないんです。「一」「二」「三」という数字の並びが綺麗に使われています。

高学歴を持つ彼らならではのクオリティですね…!




●ファイナルボーイフレンド
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僕がジジイ 君がババアになっても
物陰に隠れてキスをしよう
「好き」って伝えたら「どこが?」って言う癖
鬱陶しいけど治さないでね
≪ファイナルボーイフレンド 歌詞より抜粋≫
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「え、ハンブレ全然いい恋しちゃってるじゃーん!」と思わずツッコミたくなってしまうほどの名ラブソング。全世界のカップルに聞いてほしいです!(笑)

もう歌詞全部が素晴らしすぎるんですが、中でも情緒的なのは下記。

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息継ぎもなしに口づけを
前触れもなしに手を繋ごう
「ただいま」の度に恋をしよう
不安ごと君を抱きしめよう
≪ファイナルボーイフレンド 歌詞より抜粋≫
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世界中の男性の皆さん!世界中の女性が求めているのはこれですよ!(笑)

「愛してる」とかそんな仰々しい言葉じゃないんです。不器用でもなんでもいいから、もっと手前にある日常を大切にして欲しいのです。「ただいま」の度に恋なんて素敵じゃないですか。

実際この曲にも「愛してる」という言葉は出てきません。でも、深い深い愛情が伝わってきますよね。

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アイワナビーユアファイナルボーイフレンド
≪ファイナルボーイフレンド 歌詞より抜粋≫
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このくらい不器用かつストレートに愛を叫んでもらいたいものです。

日の目を見た彼らの今後やいかに!


以上、ハンブレッダーズについてご紹介しました。

スクールカーストの最底辺と言いながらも、徐々に日の目を見始めた彼ら。昨年はイナズマロックフェスやRUSHBALLにも参加していましたね。また、ラジオや音楽番組にも多く取り上げられるようになりました。

その活躍ぶりに、もはやスクールカースト上層部なのでは!?と思ってしまうほど。是非とも一曲、成り上がりに関する歌を歌って欲しいものです!(笑)

次はどんな曲で来るのか、今後が楽しみですね。

TEXT:ゆとりーな

ムツムロ アキラ(Vo, G)、でらし(B, Cho)、木島(Dr)による大阪在住の3人組ロックバンド。 “ネバーエンディング思春期”を掲げ、甘酸っぱくも芯の通った歌詞と胸に響くメロディ、盤石のバンドアンサンブルで、日本のロックシーンにおいてめきめきと頭角を現している。 2017年よりさまざま···

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