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ハンブレッダーズ、青春の共感からその先に目指すものとは?【関西バンドの輪!】 (1/3)

大阪発!ネバーエンディング思春期を歌う、今ノリに乗っているバンド『ハンブレッダーズ』。今年の3月に地元・大阪で開催した初ワンマンライブはチケット即完売!各地サーキットイベントでは軒並み入場規制、この夏「RUSH BALL」にも出演。そして今回、2ndアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』をリリース!曲に込めた想いや制作秘話を、Vo.ムツムロとBa.でらしにインタビューしてきました。

“ハンブレッダーズ”名前の由来とは?

──今日はハンブレッダーズからムツムロ アキラさん(Vo.&Gt.)と、でらしさん(Ba.&Cho.)にお越しいただいてます。

11月21日に発売されるセカンドアルバム『イマジナリー・ノンフィクション』のことももちろんお聞きするのですが、まずは「ネバーエンディング思春期な4人組」ハンブレッダーズのことについて教えてください。

不思議なバンド名ですが、どのようにして結成されたのですか?


ムツムロ:学校の文化祭に出演するため、高校1年生のときに結成しました。その時はベースはまだでらしじゃなかったんですけど。バンド名は高校の近くのファーストフード店でメンバーで意見を出し合いました。

高校1年生なんで、勢いはあるからすごいめちゃめちゃなバンド名がどんどん出るんですよ。あり得ないぐらいダサいのとか、これ全然合ってないだろみたいなのがたくさん。話がコロコロ転がっていって、そのうち判断基準がブレていったから《ハンブレッダーズ》っていう名前に。

でらし:その発想に至るのもなかなかすごいと思いますけどね。

ムツムロ:自分たちを俯瞰で見たんですね。


──なんか若い頃の勢いを止めているシーンが浮かびますね。やっぱりムツムロさんが、これはちょっと危ないなという感じがしたんでしょうね。

ムツムロ:4人ともこれはなんかヤバいぞっていう気持ちはあったと思います。


──そういう雰囲気の時に《ハンブレッダーズ》って出てきて、みんなの中でコレだ!っていう流れで決まったんですか。

ムツムロ:そうですね。僕、個人的にはそんな執着というか、こうじゃなきゃみたいなのはあんまなくて。

ただ、ハンブレッダーズっていう名前が今になって別に悪くないなっていう感じはしてきてますね。あんまり意味が分かんない言葉なのでその辺はよかったです。曲をつくったときに、ほら…

でらし:バンド名に引きずられちゃうっていう。

ムツムロ:そうそう。バンド名のイメージがありますよね。ハンブレッダーズっていうのはバンド名に引きずられずに聴けるので良いと思います。

でらし:そういう意味でいったら普遍的かもしれないね。

ムツムロ:うん。


──そうですね。いい名前ですよね。検索しても絶対トップに出てきますしね。

ムツムロ:そうですね。それもうエゴサーチしやすいっていうのは。

でらし:めちゃめちゃ便利ですね。


個性が輝く!?メンバーそれぞれの役割担当

──それにしても、よくバンドやろうぜって文化祭で組んで、文化祭が終わったらバンドも終わるってなりそうなところが、今まで続けられた理由はなんでしょうか。

ムツムロ:いやあ、何となくですね。本当に4人ともバンドずっとやるとは思ってなくて、「大学に入ったら終わるのかな、大学4年間はやるのかな」位にずっと疑問を持ちながら続けていたんです。

そうして続けて行くにつれて4人ともほかに別に好きなことはあるわけでもなく(笑)、多趣味なわけでもなく、「じゃあ、バンドやろっか!」っていうのが続いて今に結局至るっていう感じだと思います。


──そういう自然体が長続きの秘訣なのかもしれないですね。そんなハンブレッダーズ4人の中で、それぞれ担当みたいなのはありますか?例えば、食べ物は絶対俺が何食いに行くか決めるぞとか。

ムツムロ:なるほど。でらしは顔。

でらし:(笑)


──ハンブレッダーズのビジュアルを牽引する「でらし」とか。

ムツムロ:そうですね。ビジュアル担当。それ、苦笑い?

でらし:(笑) 頑張ります。

ムツムロ:苦笑いしてるけど、うん、顔担当で決定です。

でらし:ムツムロさんはTwitter担当かな。

ムツムロ:ろくなバンドじゃないですね、顔担当とTwitter担当。

でらし:むちゃくちゃやな(笑)。そうだ。ギターの吉野エクスプロージョンは、先ほどおっしゃったように食べ物担当で。

ムツムロ:食べ物担当ですね。


──それは、ライブツアーとか行っても頼りになりますね。

でらし:もう必ず。絶対事前にリサーチして。

ムツムロ:時間を無駄にするのがすごく苦手だから、現地に行っても必ず食べログで評価高いところに行くっていう(笑)。絶対に失敗したくないっていう、意地だね。

でらし:歩いていろいろ回って、ここどう?ここどう?ってやるのが絶対嫌いなタイプなんで、やっぱり。

ムツムロ:そうそう。しんどいよな、あいつもな(笑)。

でらし:そうですよね。難しい生き方しているなって。

ムツムロ:そうそう。


──生き方話まで出てしまっていますが(笑)、お2人は食べ物にこだわりは?

ムツムロ:いや、全然こだわりなくて。

でらし:そうですね。

ムツムロ:だからもう、いつも被害を被っていますね。

でらし:えー!そこまで行くの?みたいな。

ムツムロ:そうそう。めちゃめちゃ歩いたりするよな、それでな。


──それでも、みなさん一緒に行かれるところが優しいですね。


ムツムロ:後輩なんですよ、ベースのでらしは。

でらし:そう、僕は後輩で。

ムツムロ:なんで太鼓持ち担当みたいなとこはあるかもしんないですね。先輩のご機嫌取り担当。

でらし「どうっすか、ムツムロさん!」って。

ムツムロ:いやあ、そうっすね(笑)。


──やはり後輩だなって意識されるんですか?

でらし:もう、かれこれ僕が入ってもうすぐ3年目なんですけど。

ムツムロ:うん、3年目、今、2年半ぐらいやってる。

でらし:当初よりは後輩感っていうのがなくなったかなとかも思いますけど、やっぱ性格的に永遠の後輩なのかなとかも思いながら。

ムツムロ:うん。性分はあるんじゃないですかね。

でらし:でも、バンドの後輩だからあんまり言わせてくれないとかそういう空気感は全然なくて。
基本的にやりたいことをやらせてくれるし、言いたいこと言わせてくれるしっていうのでいいバンドです。


──それでは、今まで話に出てこない木島さんは何担当でしょう?

ムツムロ:ああ。木島はでもね、会話に出てこないけど会話担当かもしれないよね。

でらし:そうですね。

ムツムロ:一番、2人になったらめちゃめちゃしゃべってくる、賑やかし担当ですね、すごく。

でらし:(笑)

ムツムロ:賑やかし担当っていったら語弊があるかな。でも一番元気なんですよね。あと、遠征の運転担当ですね。


──それはありがたいですよね。

ムツムロ:うん。助けられてるところはありますね。

でらし:行程も全部つくって、木島さんが。

ムツムロ:うん。


──すごいですね。つまり、一番しっかりしている。

ムツムロ:そうですね。いや、めちゃめちゃしっかりしてる。

でらし:お金の管理も全部してくれて。

ムツムロ:彼がしっかりしているのか、僕たち3人が何もしないからという、どっちか分かんないですけど。


Twitterで人気を博す、Vo.ムツムロのツイートとは?

──そんなムツムロさんは、Twitter担当とのことですが?

ムツムロ:そうですね。自分では作詞作曲担当だと思っているんですけど。

でらし:(笑)


──Twitter拝見させて頂きましたけど、面白いですよね。

ムツムロ:ありがとうございます。それは何より励みになります(笑)。

事務所に所属してなかった時期からずっと、全くハンブレッダーズや僕のことを知らない人がTwitterを見たときにそのツイートが面白かったら興味を持ってくれるんじゃないかなっていうのは思っていて。それから頑張って血肉を削ってツイートしています。

でらし:助けられてるよね。


──やはりムツムロさんは歌詞も書かれるので、普通の人だったら見落とすようなことをちゃんとキャッチしてツイートされていますよね。おばさま方の会話だとか、そういう日常的なものも。

ムツムロ:それはありますね。歌詞を書くからというか、純粋に根がすれてるんだと思います。ちょっと斜に構えすぎてるのかもしれないです(笑)。

でらし:(笑)


──困ったときにはでらしさんの写真をツイートして、いいね!を稼ぐっていうふうにファンの方にお伺いしたことがありますがホントですか?

ムツムロそれは全く否定できないです。

でらし:否定してくださいね(笑)。

ムツムロ:あれいいですよ。あれはコスパがいい。たった1枚で、いいね!が稼げるんです。
JPEG1枚で。コスパがいいです。

でらし:(笑) 言い方!


──そういうTwitterっていうものをちゃんと武器にしてバンドを引っ張っていかれてるっていうのはすごいなと思います。

以前感覚ピエロさんとお話をしたときなんですが、感覚ピエロの場合はそれがYouTubeの動画だったと。それをまだ誰もやっていなかったときから、俺たちはここをキッカケにするって決めて、やってきたというのをインタビューの時に、おっしゃっていたんですよね。

みんなが思うじゃないですか、Twitterでファンを集めようぜ!みたいなのは。でも意外とできないんですよね。そこをちゃんとされてるっていうのは本当にすごいと思います。


でらし:導入部分が大事ですもんね。

ムツムロ:いい音楽をいっぱいつくってるけど、それだけでは評価されないバンドを山ほど見てきたっていうのはたぶん大きいです、自分の中で。いい音楽をつくるっていうのはもちろん根底というか、一番のバンドの目標にあるんですけど。

ただ、それを伝えるためにはほかのパイプラインが必要っていうのも感じていて。その考え方は長いことバンドをやってきたうちにちょっとずつ沁みついていったものだと思います。


──私たちは音楽メディアなので、UtaTenがきっかけで知ってもらえるようなことができないかなっていうのを常に考えています。なのでそのお気持ちはとてもわかります。ぜひこのTwitterは引き続き続けていただいて。

ムツムロ:売れたら消したいんですけどね。

でらし:(笑)

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ムツムロ アキラ(Vo, G)、でらし(B, Cho)、木島(Dr)による大阪在住の3人組ロックバンド。 “ネバーエンディング思春期”を掲げ、甘酸っぱくも芯の通った歌詞と胸に響くメロディ、盤石のバンドアンサンブルで、日本のロックシーンにおいてめきめきと頭角を現している。 2017年よりさまざま···

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