「からくりピエロ」とは
2012年7月に40mPが作った楽曲で、VOCALOID・初音ミクを用いて作られたのがこの「からくりピエロ」です。
コーラスには同じVOCALOIDのGUMIが使用されています。
ボカロオリジナル曲で再生回数が100万回(ミリオン)を達成していて、その中で100曲目となるミリオン達成曲でもあります。
人間のような無音声が出ている楽曲として評判となり、どこか切ない、ノスタルジックな雰囲気の曲であることが人気の秘密のようです。
また2017年9月には、40mP自身による小説化もされていて、その人気はとどまることを知りません。
そんな「からくりピエロ」の曲や歌詞について解説していきたいと思います
実は40mPもセルフカバーしていた「からくりピエロ」
この「からくりピエロ」の歌詞は、ある人を待ち続ける人の心情を歌った曲です。----------------
待ち合わせは2時間前で
此処に独り それが答えでしょ
街ゆく人 流れる雲
僕のことを嘲笑ってた
それは簡単で とても困難で
認めることで前に進めるのに
信じられなくて 信じたくなくて
君の中できっと僕は道化師なんでしょ
あぁー回って 回って 回り疲れて
あぁー息が 息が切れたの
そう これが悲しい僕の末路だ
君に辿り着けないままで
≪からくりピエロ 歌詞より抜粋≫
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明るいけれどどこか切ない、少し陰のあるノスタルジックなメロディーが魅力的なこの曲。
最後のほうのサビで「もうやめた ここで君を待つのは」との歌詞で痛々しさが表れています。
実は、この曲を作成した40mPもイナメトオル名義でセルフカバーしています。
-初音ミクバージョン-
初音ミクを用いたこの曲は、VOCALOIDながらも人間っぽい無音声で歌われる曲は、まさに生きていると言っても過言ではないですね。
切なさが声から伝わってくるようです。
-イナメトオルバージョン-
40mPことイナメトオルバージョンは、元の初音ミクバージョンと比べてキーチェンジしていますが、少しキーチェンジするだけでも雰囲気がガラリと変わっている曲になっていますね。
初音ミクバージョンと違うのは、イナメトオルが歌っていることで、男性目線で「からくりピエロ」が歌われていることです。
歌詞を紐解くと、待ち合わせに来ない彼女を2時間待ち、彼女に裏切られた心情を痛々しく歌っている印象となります。
男性ボーカルになるだけで、こんなにも印象が変わるものだと驚かされます。
歌い手による「からくりピエロ」オススメの5選!
歌い手による「からくりピエロ」も多数投稿されています。その中から、オススメの「からくりピエロ」を「歌ってみた」をご紹介します。
・「からくりピエロ」を「歌ってみた」オススメ①
『からくりピエロ』を歌ってみた【ヲタみんver.】
可愛らしい声がこの曲の特徴を捉え、切ない歌声をメロディーに乗せ、女の子の心情をしっとりと歌い上げています。
・「からくりピエロ」を「歌ってみた」オススメ②
『からくりピエロ (Karakuri Pierrot)』 【96猫】 - を歌ってみた
低音のソプラノハスキーボイスで歌われるこの「歌ってみた」は、セクシーながらも、切なさの残る1曲となっています。
・「からくりピエロ」を「歌ってみた」オススメ③
からくりピエロ【vip店長】歌ってみた
優しく切ない歌声で、「からくりピエロ」を見事に歌い上げています。
歌詞の通りの切なさが伝わる歌声ですね。
・「からくりピエロ」を「歌ってみた」オススメ④
【コラボ】からくりピエロ 歌ってみた - 響木アオ × YuNi
(自称)世界初のバーチャルシンガー YuNiとバーチャルYouTuberの響木アオ(ひびきあお)によるコラボ。
2つの可愛らしい声が、両耳から交互に聞こえる工夫がなされてるので、イヤホン推奨曲です。
・「からくりピエロ」を「歌ってみた」オススメ⑤
りぶ/からくりピエロ【歌ってみた】
癖のある歌声が心地よく聴けるりぶによる「歌ってみた」は、聴く人を癒すような
「からくりピエロ」で、他の「歌ってみた」とは一味違った1曲に仕上がっています。
オススメ5曲をご紹介しましたが、それぞれの個性が活かされており、それぞれの「からくりピエロ」の世界観で歌われていて、どれも魅力的ですね。
「からくりピエロ」は聴き比べも楽しみのひとつ!
「からくりピエロ」について解説していきましたが、いかがでしたか?人間のような無音声で奏でられる初音ミクバージョンと、曲を作成した40mPことイナメトオルが歌うバージョンとで、「からくりピエロ」の世界観や印象が大きく変わります。
また、歌い手による「からくりピエロ」もここの世界完で歌われているので、初音ミクバージョンとイナメトオル、それぞれの歌い手の「からくりピエロ」を聴き比べてみてはいかがでしょうか。
この曲をそれぞれ聴き比べてみるのも、楽しみのひとつになるはずです!
TEXT UTAKATA