メンバー全員が幼稚園からの幼馴染み
BUMP OF CHICKENは、1996年に結成したロックバンドです。メンバーは、藤原基央(ボーカル・ギター)、増川弘明(ギター)、直井由文(ベース)、升秀夫(ドラムス)の4人。ファンを始め、「バンプ」の略称で広く知られています。
そんな彼らですが、実は全員が幼馴染みなんです。それも幼稚園からの付き合いと言うから、随分ながいですよね。
結成、そして国民的ロックバンドへ!
4人は全員が同じ中学校に通うことになるんですが、中3の時、文化祭に向けバンドを組んだことが、後のバンプ誕生の、大きなきっかけになります。4人は中学卒業後、一旦は別々の道を歩むことになりますが、96年に再び集まり、そこでBUMP OF CHICKENを結成。2000年9月、シングル『ダイヤモンド』をリリースし、メジャーデビューを果たす事になります。
以降、彼らの楽曲は、ドラマ、映画、アニメ、ゲーム、CMなど、幅広いシーンで起用。誰もがその存在を知る国民的ロックバンドへと成長します。
メンバー自ら作詞を行う強いこだわり
出す曲すべてがヒットすると言ってもおかしく無い彼らの作品ですが、次回作の発表までに3年以上を費やす事も少なくありません。中でもボーカルを務める藤原基央の作詞へのこだわりは、半端ない事で知られており、納得いくまでとことん時間をかけて曲を仕上げて行きます。
親しみやすく、ノリの良い曲調に加え、歌詞に強いメッセージが込められているのもバンプの魅力ですよね。
これだけは知っておきたい!バンプを代表する名曲3選
カルマ
----------------
心臓が始まった時 嫌でも人は場所を取る
奪われない様に 守り続けてる
≪カルマ 歌詞より抜粋≫
----------------
始めに紹介するのは、2005年11月に発売されたシングル曲。人気ゲーム「テイルズ オブ ジ アビス」の主題歌にも起用され、ロングヒットを記録したグループを代表する名曲です。
ぱっと見ただけではあまりピンときませんが、タイトルにもなっているカルマ(業や宿命)を表した歌詞になっています。
「生を受け、その瞬間から人生が始まる。」
作品にマッチしており、生まれた時から宿命を背負い生きて行く主人公の心情を表現しており、短いながらも奥の深い歌詞になっています。
GO
----------------
とても素晴らしい日になるよ 怖がりながらも選んだ未来
君の行きたい場所を目指す 太陽は今日のためにあった
体は本気で応えている 擦りむく程度はもう慣れっこ
喜んでいいものなのかな 一生今日が続いて欲しい
≪GO 歌詞より抜粋≫
----------------
2016年6月に発売されたアルバム『Butterflies』に収録されている楽曲。アニメ「グランブルーファンタジー」(グラブル)のOPテーマにも起用された、力強く元気が貰える作品です。
迷いながら選んだ困難な道を、力強く歩んで行こうとする様子が伝わってきます。
アップテンポな曲調も合わさり、逆境や困難に立ち向かう勇気が貰える印象的な歌詞ですよね。
----------------
とても素晴らしい日になるよ 選ばれなくても選んだ未来
ここまで繋いだ足跡が 後ろから声を揃えて歌う
心が宝石を生む度に 高く浮かべて名前付けた
強くなくたって面白い 涙と笑った最初の日
≪GO 歌詞より抜粋≫
----------------
特に印象的なのが、「選ばれなくても選んだ未来」という表現。最初にある「怖がりながらも選んだ未来」という部分と比較すると良く分かりますが、結局、自分の今歩んでいる道が「運命」であるという事を言っているんです。
「涙と笑った」というのは「うれし涙」の事。
難局を乗り越え、初めて素晴らしい日が訪れた喜びが伝わる、奥深い歌詞になっていますよね。
宝石になった日
----------------
あとどれくらいしたら普通に戻るんだろう
時計の音に運ばれていく
あの温もりが 何度も聴いた声が
君がいた事が 宝石になった日
忘れたように 笑っていても
涙越えても ずっと夢に見る
≪宝石になった日 歌詞より抜粋≫
----------------
『GO』と同じくアルバム『Butterflies』に収録されている楽曲。涙を誘う歌詞とメロディーが印象的です。
大切な人との永遠の別れ。共に歩んだ日々が「宝石」と言う名の思い出に変わった。悲しみを乗り越えてもなお、生き続ける大切な記憶。様々な解釈が生まれるバンプの作品ですが、非常に分かりやすく感傷的な曲ですよね。
「あとどれくらいしたら普通に戻るんだろう」という最初の部分も、歌詞全体の意味を理解した上で考えると、とても切なく苦しい気持ちになってしまいます。
ベンチとコーヒー
----------------
家路を辿るランドセル 並んだ赤黒 二人分
「君が好きだよ」と容易く 目の前で言ってのけた
それは自分に 無いモノで 羨ましくて まいるなぁ
格好つけて 強がって 大人気取りの俺です
スナオな気持ち 言えないままで 笑ってみたりします
黒の想いが 赤に届きますように
≪ベンチとコーヒー 歌詞より抜粋≫
----------------
2002年2月発売のアルバム「jupiter」に収録されているこの曲は、藤原基央が直井由文に贈ったもの。歌詞を貰った本人は、今でも額に入れて飾っているほどであり、メンバー間の絆を感じさせる、ファンなら知っておきたい隠れた名曲です。
ありふれた日常を綴った素朴な曲。小学生の男の子が女の子にストレートな告白をする。それを羨ましくも応援してあげているほっこりする歌詞になっています。
ray
----------------
お別れしたのはもっと 前の事だったような
悲しい光は封じ込めて 踵すり減らしたんだ
君といた時は見えた 今は見えなくなった
透明な彗星をぼんやりと でもそれだけ探している
しょっちゅう唄を歌ったよ その時だけのメロディーを
寂しくなんかなかったよ ちゃんと寂しくなれたから
≪ray 歌詞より抜粋≫
----------------
最後に紹介するのは、2014年3月、アルバム『RAY』に収録されているこの曲。2015年大晦日に行われた「第66回NHK紅白歌合戦」で披露した事でも大きな話題になりました。
「君」と別れ、希望を失った中で、相当な時間が過ぎて行った様子の分かる歌詞。
----------------
寂しくなんかなかったよ ちゃんと寂しくなれたから
≪ray 歌詞より抜粋≫
----------------
という矛盾する表現が印象的ですが、時間が経過し、「君」が居なくなった寂しさをしっかりと受け止めている様子が分かりますよね。
そして、その寂しさを感じながらも前を向いて歩き出す、ポジティブな様子が伝わる素敵な表現となっています。
今後の活躍から目が離せない
いかがでしたでしょうか?
普段、あまりTVに出ることのないバンプですが、昨年10月には、実に4年ぶりに「ミュージックステーション」に出演。『話がしたいよ』を披露し、ファンのみならず大きな話題となりましたよね。
また、ドラマ「グッドワイフ」では、主題歌に藤原基央が書き下ろした曲『Aurora』が起用されました。
2019年は、音楽番組を含め、これまで以上に幅広い彼らの活躍が見られるのではないかと期待が膨らみます!
TEXT:レノ
こちらも必読!
●『ワンピース』と共に出港!?バンプの『sailing day』
●ドラえもんに、敬意を表する『友達の唄』
●なぜ??自分ファーストが「HAPPY」を掴むとバンプは歌う?
BUMP OF CHICKENは、トイズファクトリーに所属する4人組のロックバンド。独特な世界観とボーカル藤原の圧倒的歌唱力、更にはドラマの他、アニメやゲームとのタイアップ曲も多く、幅広い年齢層から支持を集めている。 幼稚園時代からの幼馴染であり、1994年、当時中学校の同級生であった4人が、文···