VOCALOID・初音ミクが歌う『千本桜』とは?
角川ビーンズ文庫より『小説 千本桜 壱』が2018年1月1日に発売決定♪ 単行本版から新たにカバーイラストや挿絵が描き下ろされ、登場人物設定画も収録。本文も加筆修正されています! https://t.co/FLfpMdbzNq #千本桜 #初音ミク #miku pic.twitter.com/vckzApPHgc
— 神憑特殊桜小隊@千本桜 (@senbonzakuraAMW) 2017年12月1日
VOCALOID「初音ミク」により奏でられた『千本桜 feat.初音ミク』は、2011年に人気クリエイター・黒うさPが作詞・作曲・編曲し、インターネット上で公開された楽曲です。
この曲が人気の理由の一つとして、曲はもちろんのこと、歌詞やPVもかっこよく、それに加えて震災のタイミングも重なったことで、応援歌として用いられたこともあり、爆発的な人気となりました。
カラオケ曲としても人気があり、2012年度カラオケランキングではVOCALOID史上初となる総合カラオケランキング3位を獲得し、公開後3年経った2014年にはカラオケランキングにて2位を獲得し、配信後常にボカロ曲ナンバーワンの人気を維持しています。
また、2013年3月にはミュージカル化、小説化も行われ、2013年春にオリコンの文芸部門1位を記録しました。
『千本桜』のキャラクターのコスプレやライブも数多く開催されていて、「歌ってみた」「演奏してみた」等の二次作品制作も盛んに行われていることから、その人気ぶりが伺えます。
漫画化、ゲーム化もされていて、更にはCMソングとして使用され、2015年の年末には紅白で小林幸子とコラボもしています。
2016年2月11日には、ニコニコ動画にて1000万再生を達成しました。
そんな『千本桜』とは一体どんな曲なのかをご紹介します。
軽快なロックナンバー『千本桜』の世界観
「千本桜」は、愛国主義とも取れる歌詞や初音ミクの軍服ぽい衣裳とは裏腹に、初音ミクが歌うハッピーな曲調とのギャップが大きな話題を呼びました。
明治維新後の大正ロマン風な時代設定も大きく目を引きます。
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大胆不敵にハイカラ革命
磊々落々反戦国家
日の丸印の二輪車転がし
悪霊退散 ICBM
環状線を走り抜けて
東奔西走なんのその
少年少女戦国無双
浮世の随に
千本桜 夜ニ紛レ
君ノ声モ届カナイヨ
此処は宴 鋼の檻
その断頭台で見下ろして
≪千本桜 歌詞より抜粋≫
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明治維新後の世界、だんだん西洋文化も取り入れつつ、変わりゆく日本に対して揶揄し、反対している人たちの意志がだんだんと集まり反戦国家が出来上がっていきます。
サビの部分は、いろんな人の言葉や声が、たくさん咲き乱れ、誰か一人の声すら届かなくなっていく。
いろんな人の意見が入り乱れ、宴のように賑わい騒がしくなり、例えばその一人の声が意見に反していれば、その意見が違うと思う人たちの意見の中(檻)に囲われてしまう。
それでも、世界を変えられるかもしれないから、首を切られる覚悟でこの世界を見下ろしてみよう、というような内容になっています。
この曲は、「和楽器バンド」によりカバーされ、テレビにて披露されたことから、更に大きな反響を得ています。
●和楽器バンド『千本桜』
オススメの「歌ってみた」5選!
多くの歌い手がこの『千本桜』を「歌ってみた」として投稿しています。そんな「歌ってみた」の中からオススメを5選ご紹介します。オススメ①【合唱】千本桜!!!
鋼兵 / 【蓮】 / ぐるたみん / 灯油 / ゼブラ / ytr / うさ / 柿チョコ / 実谷なな / なゆる / レジ / アマネ / ブロンズアームドライブ / プリクマー / 柚那という豪華な歌い手メンバーによる、『千本桜』の大合唱。
大人数で歌っていることもあり、『千本桜』が迫力のある歌になっています。
オススメ②【合唱】千本桜【男7人】
こちらも合唱となっていて、灯油 / まふまふ / 鋼兵 / ぐるたみん / un:c / tetra / shu-heiの男性の歌い手7人による『千本桜』です。『千本桜』のイメージが華やかに、激しく歌われていますね。
オススメ③【歌ってみた】 千本桜 【kradness】
この「歌ってみた」で570万回以上も再生数を誇る歌い手・kradnessの『千本桜』は、曲調にもアレンジを加えており、また一味違った『千本桜』を楽しめます。
オススメ④【歌ってみた】千本桜 feat. 初音ミク【cover by 天神子兎音】
バーチャルYouTuber・天神子兎音(てんじん ことね)による『千本桜』は、可愛くもかっこよく仕上がっています。
オススメ⑤【蛇足】千本桜【歌ってみた】
歌い手、実況者である蛇足による『千本桜』です。しっとりと妖艶に歌い上げているこの「歌ってみた」の世界観につい引き込まれてしまいます。
今後のメディアミックス展開にも期待!
『千本桜』をご紹介しましたが、ご存じない方にも知っていただけたでしょうか?この曲をモチーフにした映画化などのメディアミックス展開も期待しつつ、今後の動向にも注目していきたいですね!
TEXT UTAKATA