いつかのモリス教授…
──そこから『鋼鉄の段ボーラーまさゆき』ですね。最初の台詞は前もありましたっけ?まさやん:録り直したというか、録り加えたという感じですね。
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四星球、Gt.まさやんの生命賛歌『鋼鉄の段ボーラーまさゆき』をリリース!
──前作のインタビューで色々お話を伺ったからこそ、『鋼鉄の段ボーラーまさゆき』がエモく感じちゃうマジックにかかりました。是非みなさんにも前回インタビューを見てもらいたいですね。そして4曲目の『ラジオネーム いつかのキミ』に触れていきたいのですが。これは歌詞を見たら、めっちゃ長っ!と思ったのですが…
北島康雄:これはほんまに長いですよね。
──でも本当に泣けちゃう。今回のアルバムでは異色なテイストでしたね。めっちゃ良かったです!!!
北島康雄:ありがとうございます!
──歌詞についてお話を伺いたかったのは、「ノイズ」という言葉。何をノイズで表しているんですか?
北島康雄:まず5歳で出てくる「ノイズ」はカーラジオの事なのでそのままの意味で、15歳のところで出る「ノイズ」は、普通に中学3年生とかって、いろんな雑念があったりする意味でのノイズ。
「ヒットチャートにノイズまじりの15歳」っていうのは、15歳は華やかなことばかりじゃないと触れておいて...。
次は2008年、年齢で言うと25歳のところですね。2008年25歳ということはもうバンドをやっていて。今もあれですけど、昔はめちゃくちゃ歌が下手で。ほんまに聴いていられるもんじゃなかったんですよね。
それを「ラジオから流れるにはふざけた歌声 これじゃただのノイズ」と言ってます。
──最後は35歳のところに出てくる「ノイズ」ですね。
北島康雄:最終的に35歳のところで「ノイズはきっと タイムスリップする映画によくある それなのだろう」と。よく映画とかでタイムスリップするときにじわっとなるあの感じ。
ここにあのときの、25歳や15歳のときのノイズ。5歳のカーラジオなのでノイズが入るじゃないですか。「ノイズまじりの」というところ。これは、どこにでもこのノイズが行けるようにあったのかなというところに、着地しているという。
──この曲が生まれたきっかけも伺いたいです。
北島康雄:これは元々、四国ですごくお世話になっているFM香川さんが30周年なので、僕ら30周年アンバサダーというのを任せていただいたんです。
それにあたって「ラジオの曲を作れませんか?作ってください。」と2年前くらいに言っていただいたので「作りましょう。作らせてください。」というところから。
最終的にはアニバーサリーライブみたいなものをするということだったんですけど、この曲が完成したのがアニバーサリーライブの前々日。着手せずにずっといたんですよ(笑)。
そろそろ作らなあかんなというときに、語りだったら早く作れるという脳みそが働くんですよね。
でも、それはラジオをテーマにして語りかけるという部分では必然的にそうなるんじゃないかなというところで。これはちょうど良いなと思って、曲の原案はそこでできましたね。
──『ラジオネーム いつかのキミ』はFM香川で流れるんですね!けっこう長い尺で!
北島康雄:そうなんですよ。
まさやん:すごいよね。
──途中で違う曲『おセンチセンチメートル』まで入ってきますもんね。
北島康雄:そうですね。25歳のときの曲ですね。
──そういえば、「パンはパンでも賞味期限切れのパン」って、このパンがまたアルバムの別曲でモリスさんバージョンが出てくるんですよね。
モリス:そのパンではないですけど、違うパンが。
──あれはモリスさんが歌っていらっしゃるんですよね?
モリス:歌っているの、僕ですね。
──あれは…全力で歌ってあれですか?
まさやん:(爆笑)!
北島康雄:馬鹿じゃないの!?って思った(笑)?
モリス:全力だとしたら馬鹿じゃないのって?
──1曲でお腹いっぱいな感じはありました。
モリス:ありがとうございます、すいません。
──最高ですね。歌詞は載っていないですけど、せっかくなので触れたいのですが、「思ったときがポセイドン」ってフレーズ、最高ですね(笑)。めっちゃ笑いました。
北島康雄:書き留めてくれているんですか!?
モリス:僕が考えたんじゃないので。読み上げているだけです。
──そう曲中でも言っていましたね!子供から大人まで、このフレーズはきっと好きですよ!!
北島康雄:ワードとしてね。
──次の年号についても触れていましたけど、皆さん予想だったり希望だったりって考えたりされますか?
まさやん:考えたことない。
モリス:何が良いとかは別にないですね。
──無理やり、今思いつくものを言ってもらいましょう(笑)。
北島康雄:漢字で来るんですかね。漢字で来るんでしょうね。
──きっと漢字二文字で来ますよね。
北島康雄:二文字で来ますかね。
まさやん:二文字縛りなんかな…。
北島康雄:二文字で来ますかね!?三文字にいくなら狙ってきたなという感じはあるじゃないですか。
U太:これまで三文字はないでしょ。
北島康雄:三文字でいくなら、「続・平成」とかね。
──それ良い!(笑)
モリス:平成続けとけや。
北島康雄:「続・平成」って発表されたら,皆こけるよね。
言うてますけどものネタ作り
──曲のお話に戻りますが『いい歌ができたんだ、この歌じゃないけれど』。これ、まんまタイトルにしてしまったら聴き飛ばされないかなって心配ですね(笑)。
まさやん:この歌ちゃうんかいって。
北島康雄:聞かないですかね?そうかあ…。
──結局聞くんですけどね!?これは完全にライブで盛り上がりそうな曲ですね。
北島康雄:ライブは意識していますね。
──後、歌詞サイト的にも面白いなと思ったのが、顔文字で表記されている、わちゃわちゃしているところ。
まさやん:絵文字、良いですよね、これね。チョイスもだせえ、おっさんが使う顔文字。
──わちゃわちゃするところライブでのノリ方は何か決まっていることがあるんですか?ファンの方はこういうことをしているよ〜というような。
北島康雄:パレードを作るところですかね。毎回ちょっと違うことが起きれば良いなと思っていて。
──皆さんのほうからも振ったり?
北島康雄:そう、まさにそう。何かいつも違うなという感じができたら良いですね。
──やはりこの曲が生まれたきっかけは、ライブライクの曲が作りたいとかそういうところからですか?
北島康雄:それはずっと頭にはあって。それが1曲必要やなというのはあったんですけど。
これも「ラジオネーム いつかのキミ」ができたときに、ばーっと歌詞を書いていて一晩で書けたんですよね。
2年寝かして一晩というのもおかしな話ですけど、一晩で書いて。これはええのができたなと思って。
そのテンションで、このままもう1曲いけそうやなと思ってこの曲を作りました。
──次は『言うてますけども』について。(※ネタバレを含みます)これはもう最後に終わったときはまじでほっとしましたね。
まさやん:そうですよね。このままずっとこの曲かなってね。
──本当に。まじで焦りましたよ。当たった!?当たった!?と思いましたよ。この仕掛けを考えているときの皆さんの雰囲気がどんな感じなのか気になりました。やってやろうぜという感じで、わちゃわちゃ楽しく決めているのか、すごくシュールに決めているのか。
北島康雄:『言うてますけども』自体が4パターン目くらいなんですよ。まずシングルとして会場限定の通販のやつで2パターンあって、CD屋さんに並ぶやつが1パターンあって。次、配信用のがあって、今回のアルバムで4パターン。
しかも、「とか言うてますけども」になる間の語りのところは、1曲につき3パターンくらい必要なんですよね。
ということは、3×4で、12パターン目。12パターン目の「とか言うてますけども」じゃないですか。もうああなってきますよね(笑)。
──お疲れ様でした。でも、まだまだ何十パターンも続きそうですね。
北島康雄:できるはできますね。
まさやん:この先もあるんか(笑)
北島康雄:そこしか変わってないんですよ。何回出そうと、何回リリースしようと、最後のところしか変わっていないので。それは音楽的にも新しい試みやなとは思いますね。
音楽的にと言っていいか分からないですけど。曲を作っていくという考え方の中で最後しか変わらないというのは、なかなかなかったんちゃうかなと思いますね。