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【特集】お洒落な四つ打ちボカロ曲「フラジール」を聴いて考えてしまうのは、自分の弱さ

お洒落な四つ打ちボカロソング「フラジール」。映像と音楽が合わさって、魅力が爆発している人気曲です。今回はその「フラジール」について、がっつり解説させて頂こうと思います。 もうすでにお気に入りプレイリストに入れている方もいらっしゃるでしょう。そんな方がこれを読んで、さらに「フラジール」を好きになってくれれば嬉しいです。

2019年2月24日


この記事の目次
  1. ・注目すべきは二面性!
  2. ・「フラジール」とは?
  3. ・視野の広い音楽性が魅力の作者、ぬゆり
  4. ・王道ではないのに気持ちいいサウンド
  5. ・ワガママなメッセージ性?意味深な歌詞について
  6. ・「フラジール」の歌ってみた動画のオススメを3つご紹介
  7. ・「フラジール」というタイトルの意味は?

注目すべきは二面性!

聴いていると体が勝手に揺れてしまうようなサウンド。でも気持ちが盛り上がってくる訳じゃなくて、ちょっと考え込んでしまうような歌詞。

そんな二面性を持ち合わせているボカロ曲が「フラジール」です。

この記事では「フラジール」の曲が持つ魅力、そして意味深な歌詞の内容をじっくり紐解いていきますので、ぜひとも最後までお付き合いください!

打ち込みサウンドに目覚めそう…。


「フラジール」とは?


「フラジール」は2016年9月10日に公開されたボカロ曲です。使用VOCALOIDはGUMI。大人っぽい調教が印象的。

四つ打ちのリズムと、洒落た曲調にぴったりな歌詞の雰囲気が聴いた人の心を掴み、話題になりました。

2019年2月時点、ニコニコ動画とYouTubeにアップロードされている公式動画の合計再生回数は540万以上!ボカロ曲としてはとんでもない数字です。

2016年リリースのアルバム「有象偶像」や、2017年「plotoplan」に収録されています。


EDM調ではありますが、踊りたくなるというよりは一人きりの夜に聴きたくなる、不思議な魅力のある四つ打ちナンバーです!


視野の広い音楽性が魅力の作者、ぬゆり

続いて作者である、ぬゆりのご紹介。

ボカロPとしては2012年に「いたましくてたくましくて」でデビュー。

「フラジール」では打ち込みサウンドを軸としていますが、バンド構成のものやピアノ主体のバラード曲なども作る、幅広い音楽性の持ち主です。

また、ニコニコインディーズ(ニコニコ動画でVOCALOIDを使っていない音楽のカテゴリ)での活動も、そのハイクオリティな仕上がりが支持されています。

ぬゆりについてもっと知りたいという方は公式サイトをチェックしてみるのが良いかもしれません。

リリース音源に関する情報や、TwitterやInstagramなどのリンクもあります。
https://www.instagram.com/nulut/

色々な方法で情報発信していますので「フラジール」にハマった方は要チェックですよ!

王道ではないのに気持ちいいサウンド

次に、中毒性の高いサウンドについて書いていきます。


基本になるのは四つ打ちのリズム。EDM調のサウンドです。
しかしアコースティックギターの音色が使われていたり、メロディーは抑揚が少なかったり。

聴いているとただただテンションが上がる曲、ではありません。

音数が多く、聴き飽きにくいアレンジです。特に印象的なのは間奏のスキャットのようなフレーズではないでしょうか。

もともとはジャズミュージックの技法のひとつですが、それをしっかり曲に落とし込んでいますね。

ふわふわした感覚、と表現しましょうか。曲全体に不思議な空気感を醸し出す、良いアクセントになっています。

王道からは外れていて、でも聴いていて気持ちいい。
中毒性を生んでいる要因はそこにあります。


ワガママなメッセージ性?意味深な歌詞について

ではここからは「フラジール」の歌詞の中身を見ていきましょう!

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くしゃくしゃになった診察券を持って簡単な想像に日々を使っている
単調な風景にふと眠くなって回送列車に揺られ動いている
看板の照明が後ろめたくなって目を落とした先で笑っていた
通りを抜けて路地裏の方で屈託もなく笑っていた
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
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まず「診察券」という言葉が出てくる辺り、この曲の主人公は病気を抱えているのだと想像できますね。

しかし「簡単な想像に日々を使っている」や「単調な風景にふと眠くなって」などから、身体的な病気というよりは精神的なに何かだと思えます。

そして「屈託もなく笑っていた」誰か。これは誰のことでしょうか。

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映画の上映はとうに終わっている 叱責の記憶がやけに響くから
できれば遠くに行かないでくれ 出来るなら痛くしないで
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
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自分の楽しい思い出にいる人物のことが、もしかしたらさきほど言った誰かなのかもしれません。その誰かとの時間を「映画の上映」と指し、そしてそれは「とうに終わっている」。

「叱責の記憶」叱られた記憶ばかり思い出してしまう。
その誰かとの関係はすでに終わっていて、嫌なことばかり頭に過ぎります。

でも「できれば遠くに行かないでくれ」忘れたくない。
しかし「出来るなら痛くしないで」思い出して、つらい気持ちにはなりたくない。
そんな、揺れ動く主人公の気持ちが読み取れます。

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構わないで 離れていて
軋轢にきゅっと目をつむって
報わないで 話をして
窓越しにじっと目を合わせて
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
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サビの歌詞です。
さきほど書いた「誰か」との距離感を歌っています。
構わず、離れた場所に居てほしい。でも「話をして」「窓越しに」顔は見たい。

かなり微妙な距離感ですね。
嫌いじゃないけど「好きだ」という感情を伝えられる間柄でもない…難しい関係性です。
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退廃に暮れた劇場の角で眠らなかったはずが眠っている
アラベスクには触れなかったんだ 火がついたように街が光った
無頓着なあの子が傘を差したら それで救われるくらい単純でしょ
左手の指輪 右手に隠して 戸惑ってるふうにしてた
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
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ここで「無頓着なあの子」が出てきました。これが「誰か」でしょう。気にしないふりをしながら、気になっている様子が綴られています。

「左手の指輪」は結婚指輪のことでしょうか?はめる指によって色々な意味合いがある指輪…何にせよ、ちょっと後ろ暗い雰囲気が感じられますね。

ただ「退廃に暮れた劇場の角で」「眠っている」。今は眠りに落ちています。
「戸惑ってるふうにしてた」という過去形の表現から察するに「無頓着なあの子が傘を差したら」というくだりは、過去の記憶なのでしょう。
今は「無頓着なあの子」はいないのです。

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捜さないで いつの間にか
消えたことに気づく距離ならば
許さないで 最初だけは
悲しくもないはずにしたくて
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
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自分がいなくなったことに気づいたとしても「捜さないで」欲しい。
そしていなくなったことを、悲しくないと思って欲しい。

うーん…深みのある距離感の表現を書き表すのが難しい…。

自分がいなくなったことに対して「どうでもいい」とすら思って欲しいけど、でも後々何かしらは感じてくれたらいいなぁ…という気持ちでしょうか。

1番も2番も、基本的には自分の気持ちを伝えているサビの歌詞ですが、ちょっとワガママな感じがありますね。
相手にこう思って欲しい、こう思ってくれたら自分は楽だ、という風な。

----------------
構わないで 離れていて
軋轢にきゅっと目をつむって
報わないで 話をして
窓越しにじっと目を合わせて
眠らないで 言葉にして
照らした光に目を細めて
笑わないで 君に咲いた執着よ、僕を飲み込んでくれ
≪フラジール 歌詞より抜粋≫
----------------

大サビの歌詞です。
最後を見る辺り、やはり主人公は「無頓着なあの子」もとい「君」のことを思っています。
しかし出てくる言葉は相手への要求ばかり。

なぜそういう風に思っているのか?
それは、もしかしたらタイトルに隠されているのかもしれません。


「フラジール」の歌ってみた動画のオススメを3つご紹介

ちょっと歌詞解説の最後を濁した状態ですが、ここで「フラジール」のオススメ歌ってみた動画を3つ紹介させて頂きます。

あほの坂田×センラ


しゅーず


skip-A



ボカロ曲としては、カラオケでチャレンジしやすい楽曲です。

極端に高い音がなく、またメロディーの抑揚も少なくて、言葉数も適度。
ノリの良いテンポですが、クールな曲調なので頑張って歌わなくても雰囲気が出るはずです。

慣れてきたら、ボーカルのちょっと冷たい感じなど、細かいニュアンスを出せるように練習しましょう。


「フラジール」というタイトルの意味は?

さてさきほど濁したタイトルの意味についてです。
「フラジール」の綴りは「fragile」。この言葉は壊れやすい、などの意味を持ちます。

つまり、この曲の主人公はちょっとしたことで、壊れやすいのです。
もっと言うと、メンタルの弱い人間、だと言えます。

自分が壊れないように、相手に求めてしまう。
「君」は「無頓着なあの子」でした。無頓着ということは、気づかないうちに主人公を壊すようなことをしてしまう可能性だってあります。

もちろん「君」のせいではありませんが、でもちょっとでもいいから、自分のことを思ってほしい。

歌詞からは、そんな思いが滲み出ています。

ここまでの話を読んで頂いた上で、また歌詞を読むと違う見方ができるかもしれませんので、ぜひもう一度チェックしてみてください!

▼「フラジール」の歌詞をもう一度読む


TEXT 荒木若干

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