1. 歌詞検索UtaTen
  2. 特集
  3. バンド
  4. 歌詞コラム
  5. Nulbarich
  6. 「Blank Envelope」ーNulbarichの実体と空白

【歌詞コラム】「Blank Envelope」ーNulbarichの実体と空白

『H.O.T』のNulbarichは、一作ごとの成長という甘い常識が、絶対出会うことのないもしもの世界の中だけに存在するモノだった。そして新作『Blank Envelope』で、彼らは”もしも”から”実態社会”へその存在を見事に移動させた。

公開日:2019年3月31日 更新日:2019年3月31日


この記事の目次
  1. ・二律背反が生み出すなめらかな世界観
  2. ・逸脱した輝きが眩しくない「All to Myself」
  3. ・過去へのスリップがかっこいい「JUICE」
  4. ・半端ない緊張感がさわやかな「Focus On Me」
  5. ・方向性の乖離に圧倒される後半の2曲
  6. ・ブランクなイズムが生んだディスコサウンド「Super Sonic」
  7. ・音の構築が創る音の解放「Stop Us Dreaming」
  8. ・Nulbarich 最新情報
  9. ・ライブ情報
  10. ・リリース情報
  11. ・ライブ情報海外編
  12. ・イベント
  13. ・Nulbarich Profile

二律背反が生み出すなめらかな世界観

逸脱した輝きが眩しくない「All to Myself」


ここまでたたみかけるようにメロディーを収納しながらも、アーティストからの”達成感のサイン”が全く出ていないのは、彼らが持つ魔法の箱のせいだろう。

許容できる音楽的耐性があまりにも絶対的であるため、多量 多彩が起こす眩しさを放つことなく、音の一つ一つは、ただエモーショナルな方向にだけ歩いていくことができる。心地よい音楽の概念を覆した革新的な一品だ。

過去へのスリップがかっこいい「JUICE」


70年代風ドラムイントロからストリングスへの入りが本当にイカしている。「How you doing?」から「This is my request」まで大人の停滞気味の駆け引きで持っていき、「Going back in my memories」から焦らず慎重に加速していき、ディスコサウンド系ギターソロが絡んでいく。

築き上げた音は確かに昔に後退しているが、そこにノスタルジアな意図はない。後退することによって、過去の音楽が持っていた未知数を今ここに再現しているのだ。未完成なおしゃれ感。その成熟が見事だ。

半端ない緊張感がさわやかな「Focus On Me」


背を向けた状態でアクティブに進んでいくメロディーライン。そしておそらくサビだろう、「Even if it’s gone」から「and we will curry on」のボーカルともコーラスともつかない音のシャワーに圧倒される。

それ以下でもそれ以上でもない、人間が必死で求める”適当”。そのライン限界に貼りつくようにJQは「なんとなくうまくいかないこと」をつぶやいている。彼にとって歌うことは歌うことではない。最良な道へと向かう攻撃的放棄なのだとさえ考えてしまう。陰鬱と爽快がスイートルームに対峙しているといった作品だ。


方向性の乖離に圧倒される後半の2曲

ブランクなイズムが生んだディスコサウンド「Super Sonic」


70年代ディスコサウンド。ただ当時の音をまるごと持ってくるのではなく、アレンジはハイレベルなスピード感で攻め、逆にボーカルは普段通りの冷静さを保つことで、”今を生きている作品”に仕上げている。

これまでのNulbarichの作品には珍しい、エロく退廃的な香りがするが、とってつけたような新鮮味はなく、「なにも変わらない これからも」という空白のイズムが見て取れる。ビビットな音に潜む彼らの底知れぬ深みに酔う。


音の構築が創る音の解放「Stop Us Dreaming」


壮大なサウンドスケープに圧倒される。それは大草原をみて自然の美しさに感動するのとは違う。計算しつくされた音の構築が何もない”無”となっているのだ。

核となるフレーズ「Ooo Ooo Ooo Ooo Ooo Ooo」は、音だけ拾えば実に不快で不吉なメロディーでありながら、あとに続く「Yeah yeah」の不揃いな人間臭い”コール”のせいで、”すべての人類に付きまとう縛りや、ルールからの解放への”音”に昇華している。

音楽に背負わされた種別、文化といった枠が取り外され、音の流れのみが、たった一滴のしずくとなって、この手のひらに残った瞬間の喜びを感じる傑作である。


実体ある覆面バンドNulbarich。彼らは今後も己の影を見せないまま活動を続ける。それは音楽は名前(アーティストの格)で聴くものだった時代の終焉を意味する。



音楽はもっとシンプルでなければいけない。しかしNulbarichの音楽は緻密で解読不能だ。シンプルであり複雑。この矛盾がNulbarichそのものなのだ。

TEXT 平田悦子

Nulbarichは、シンガー・ソングライターのJQが (Vo.) がトータルプロデュースするバンドでレーベルは株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント。基本的にボーカルでリーダーのJQとギター・キーボード・ドラム・ベースの5ピースバンドであるが、メンバーは固定されず演奏形態に応じてメン···

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約

Nulbarich 最新情報

ライブ情報

■さいたまスーパーアリーナ公演
『Nulbarich ONE MAN LIVE -A STORY-』

日程:2019年12月1日(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ
時間:OPEN 17:00 START 18:00
料金: ADV VIP指定席¥13,500-(税込)
         指定席 ¥7,500-(税込) 
チケット一般発売日:7月20日(土)10:00〜
※小学生以上有料 / おとな1名につき未就学児1名無料、ただしお席が必要な場合はチケット必要

VIP特典詳細
・VIP限定未発表音源7inch(ダウンロードコード付き)
・VIP限定おみやげグッズ
・VIP限定入場口
・VIP専用ラウンジ
・グッズファストレーン

問合せ先:クリエイティブマン 03-3499-6669

<チケット先行予約詳細>
■J-WAVE「STEP ONE」(9:00~)・「SONAR MUSIC」(21:00~)番組限定先行(先着)
受付日時: 7/18(木)9:00~7/18(木)23:59
問合せ先:クリエイティブマン 03-3499-6669

リリース情報

■ニューアルバム「Blank Envelope」
発売日:2019年2月6日
https://nulbarich.lnk.to/BlankEnvelope

仕様:
・完全生産限定盤A
CD+Remix CD+Blu-ray (LIVE+Documentary+Interview映像) ※特殊パッケージ仕様VIZL-1519 ¥5,500+税 
・完全生産限定盤B
CD+Remix CD+DVD (LIVE+Documentary+Interview映像)   ※特殊パッケージ仕様VIZL-1520 ¥5,000+税
・通常盤
CD ONLY VICL-65116 ¥2,800+税

収録内容:
<CD>全形態共通
01. Blank Envelope (Intro)
02. VOICE <シチズン クロスシーCM曲>
03. Silent Wonderland <映画:台北暮色ED曲>
04. All to Myself <三井アウトレットパークCM曲>
05. JUICE
06. Sweet and Sour <テレビ東京系 木ドラ25「デザイナー 渋井直人の休日」のED曲>
07. Kiss You Back   <資生堂「アネッサ」CM曲> 
08. Toy Plane
09. Ring Ring Ring
10. Focus On Me
11. Super Sonic
12. Stop Us Dreaming
13. I’m Home (Outro)

<完全生産限定盤付属 『The Remixes –Special Edition-』>
01. VOICE (Madison Mars Remix)
02. VOICE (Ruhde Remix)
03. VOICE (Henry Fong Remix)
04. Zero Gravity (Disco Fries Remix)
05. Almost There (Tobtok Remix)
06. Kiss You Back (Oliver Nelson Remix)
07. In Your Pocket (19th Ave. Remix)

<完全生産限定盤付属 Blu-ray / DVD>
『2018.11.02 「Nulbarich ONE MAN LIVE at NIPPON BUDOKAN-The Party is Over-」』
01. Hometown
02. It's Who We Are
03. Lipstick
04. Handcuffed
05. Everybody Knows
06. NEW ERA
07. In Your Pocket
08. Spread Butter On My Bread
09. Supernova
10. On and On
11. SESSION
12. JUICE
13. Ordinary
14. SMILE
15. Kiss You Back
16. Zero Gravity
17. VOICE
18. ain't on the map yet
19. Follow Me
20. Almost There
21. Heart Like a Pool
<Encore>
22. LIFE
<Interview>
23.a little story about NIPPON BUDOKAN

ライブ情報海外編

【Nulbarich ONE MAN TOUR 2019- Blank Envelope-】
7月20日(土)韓国・MUV HALL
チケット販売開始5/15(水)14:00
日本からのチケット購入 http://www.globalinterpark.com
問:info paraid@mpmg.co.kr(日本語対応)

イベント

7月21日(日) NUMBER SHOT 2019
8月12日(月・振休)  ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019 
8月16日(金) RISING SUN ROCK FESTIVAL
8月17日(土) SUMMER SONIC 大阪 
8月18日(日) SUMMER SONIC東京 
8月25日(日) WILD BUNCH FEST. 2019
8月31日(土)SWEET LOVE SHOWER 2019


Nulbarich Profile

シンガー・ソングライターのJQが (Vo.) がトータルプロデュースするNulbarich。

2016年10月、1st ALBUM「Guess Who?」リリース。
その後わずか2年で武道館ライブを達成。即ソールドアウト。
日本はもとより中国、韓国、台湾など国内外のフェスは既に50ステージを超えた。

生演奏、またそれらをサンプリングし組み上げるという、ビートメーカー出身のJQらしいスタイルから生まれるグルーヴィーな音は、
バイリンガルなボーカルと溶け合い、エモーショナルでポップなオリジナルサウンドへと昇華する。

「Null(何もない)」けど「Rich(満たされている)」。
バンド名にも、そんなアンビバレントなスタイルへのJQの想いが込められている。


【オフィシャルモバイルサイト】
「Hometown」
【オフィシャルサイト】

【YouTube】
Official Artist Channel

【Twitter】
オフィシャルアカウント@nulbarich
【Facebook】
オフィシャルアカウント【LINE】
LINE Nulbarichアカウント

10年越しのアニメ化!ムヒョとロージの…

KEMURI伊藤ふみおの6年半ぶりソロ…