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愛こそすべて!スーパー・デュオ、コブクロに学ぶ様々な愛のカタチ

コブクロは、小渕健太郎と黒田俊介の二人からなるスーパー・デュオ。 その包容力にあふれる愛のような、深みのあるハーモニーと、心温まる歌詞の美しさで、多くの人に愛されています。 そんなコブクロから様々な愛のカタチを学んでみませんか?

コブクロから「愛」を学ぼう!

生まれたときから命を終えるときまで、私たちに必要なのが「愛」ですよね。誰のことも愛することなく、また誰からも愛されない人生なんて、暗闇の中でただひたすらに時の経つのを待っているような味気ないものでしょう。

それほど大切な「愛」。だからこそ、愛のことをいろいろ学んでみたい。そんな気持ちになることがありますよね。

そして、愛を学ばせてくれる素晴らしいアーティストがいるんです。それがコブクロです。彼らの曲って心が温かくなる、愛に満ちたものが多いのです。

彼らは、愛を原材料として作られた"愛の発光体"なんじゃないかなと思うほど、愛に満ち溢れているのです。
そんなコブクロの歌詞から、さっそく愛を学んでいきましょう。

自分よりも相手を想う無償の愛 蕾




1つ目の愛のカタチは「無償の愛」

これが詰まった一曲が「蕾」です。さっそく見ていきましょう。

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涙こぼしても 汗にまみれた笑顔の中じゃ
誰も気付いてはくれない
だから あなたの涙を僕は知らない
≪蕾 歌詞より抜粋≫
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「僕」が「あなた」の涙を知らないのは、汗にまみれた笑顔の中で涙が目立たなかった…。はたしてそれだけの理由でしょうか?

「あなた」は「僕」を深く愛していた。だから、心配をかけたくなかった。「私のことは気にしないで、自分の夢に向かって歩くことだけに集中して欲しい」そう思っていた。

だから泣きたいことがあっても、涙を我慢していた。歌詞全体を読むと、そのようにも読み取れます。ひたむきな愛情を感じる出だしですね。

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絶やす事無く 僕の心に灯されていた
優しい明かりは あなたがくれた理由なき愛の灯
≪蕾 歌詞より抜粋≫
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「理由なき愛」とは「何らかの見返り(理由)を求める愛」ではないということ。無償の愛のことだと思うんです。

サラッと描かれていますが、この”無償の愛”を誰かに注ぎ続けることは、誰にでもできることではないですよね。

「蕾」は、母子の愛情を描いた曲だと言われていますが、子どもを産んで母という立場になったからといって、誰もが子どもに無償の愛を注げるとは限りません。

もし、誰もが無償の愛情を子どもに注げるのであれば、「毒親」という言葉など存在しないはずなので…。

でも、この曲の「あなた」はどんなときも絶やすことなく、押しつけがましくない、やわらかで「優しい明り」を「僕」の心に灯し続けました。

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散り際に もう一度開く花びらは あなたのように
聴こえない頑張れを 握った両手に何度もくれた
≪蕾 歌詞より抜粋≫
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「頑張れ」と「僕」に言うことは、実はとても難しいことですよね。「僕」は、結果に結びついていないだけで、もう充分に頑張っているのかもしれない。

「頑張れ」という言葉をプレッシャーに感じるかもしれない。でも、「僕」は「両手を握っている」のです。リラックスしながら「両手を握る」ということはあり得ませんよね。

全身の力を込めて「頑張っている」から、両手を握りしめているのか。「頑張る」過程の中で辛いことがあって、両手を握りしめて耐えているのか。「僕」を大切に想う「あなた」の胸は、はりさけんばかりに痛むでしょう。

でも「あなた」はその痛みに耐え、言葉ではなく「頑張れ」という気持ちを、そっとそっと「僕」の両手に届け続けた。
「僕」の気持ちを何よりも大切に思うからこそ、黙って見守り続けた。

必ず、夢を実現していける人だと信じているからこそ、黙って見守り続けることができた。いつか、その両手から力が抜けて、ゆっくりと開いていくことを信じて。

無償の愛の尊さが、静かな熱を持って伝わってきます。

自分の気持ちや事情よりも相手の気持ちや事情を優先できる、見返りを求めない無償の愛。無償の愛を受け取ってきた「僕」は、それをパワーに変えて必ず夢を実現していくことでしょう。

ひたすらに相手を信じる愛 赤い糸




2つ目の愛のカタチは「相手を信じる愛」

そんな愛が詰まった「赤い糸」をみていきましょう。

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心の通わぬやりとりばかり これ以上繰り返すよりも
あなたの心が答え出すまで このまま2人会わない方が
それが明日でも5年先でも いつでもここで待ってるから
約束しようよ そして2人 心に赤い糸をしっかり結んで
≪赤い糸 ~Live at 大阪城ホール 2007.07.05~ 歌詞より抜粋≫
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「僕」の初めての彼女は、3年付き合った元カレを忘れることができず、「僕」との仲がギクシャクしてしまいます。そこで「僕」が提案したのが、「あなたの心が答えを出すまで、2人では会わない」ということ。

ここでも、サラッと描かれていますが、「会わないままでも5年待てる」って凄いことですよね?

無償の愛にも通じるところがありますが、5年間も会わず、恋愛のオイシイ部分を一切味わわなくても、変わらない愛情をキープできるって凄いことです。

「僕」は見返りを一切求めていない。ただただ相手を愛して信じています。

3年もつきあった元カレは、彼女の好みの「どストライク」ですよね。手放してしまったら、元カレと復縁してしまうかもしれない。

その可能性を充分に理解していながら、「あなたの心」を大切にして、仮に5年でも待てるという(実際の年齢には関係のない)成熟した大人の男性の包容力。

私なら、このような深い愛と包容力を見せられたら、秒速で元カレとは縁を切り、今カレを選びますが…。笑
この2人には、彼らなりの恋愛関係の築き方があったのでしょうね。

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泣かないでおくれ 今日は2人の1年目の記念日だから
お祝いしようよ 強く結んだ糸が解けずにいた事も
愛される事を望むばかりで 信じることを忘れないで
ゴールの見えない旅でも良い
愛する人と信じる道を さぁ ゆっくりと歩こう
≪赤い糸 ~Live at 大阪城ホール 2007.07.05~ 歌詞より抜粋≫
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1年経って2人は恋人同士に戻ります。会わなかった1年の間に、確実に赤い糸の結び目はより固くなり、糸はますます太くなっていったのでしょう。

「僕」が信じているのは彼女だけではなく、自分自身と自分たちの未来も信じている。

決して解けることのない太い赤い糸に結ばれて、2人はどこまでもどこまでも「信じる道」を歩いていくことでしょう。

いつまでも心に残る永遠の愛 桜




3つ目の愛のカタチは「永遠の愛」

できることなら、永遠の愛は誰もが手にしたいはずですよね。そんな愛が詰まった「桜」の歌詞を見ていきましょう。

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街の中見かけた君は寂しげに 人ごみに紛れてた
あの頃の 澄んだ瞳の奥の輝き 時の速さに汚されてしまわぬように
≪桜 歌詞より抜粋≫
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かつては、恋人同士だったか、「友達以上恋人未満」だったか…。仲の良いカップルだった2人が、何らかの事情で別れて、今は男性側だけが愛情を心に秘めている…。そんな片想いの歌に聴こえます。

街の中で「君」を見かけて、「寂しげだった」と心配し、「澄んだ瞳の輝きが汚されないように」と幸せを願っているのに、声をかけない男性の姿。

「声をかけることのできない関係になってしまった」というよりも、あえて声をかけないことが愛情だと思っている男性の心情を思うと愛の深さを感じますね。

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人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花
花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと
≪桜 歌詞より抜粋≫
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「心の岸辺にある手放したくない花」は、心に秘めた片想いの恋心ですよね。片想いだから、たくましい花にはなれない。

辛い想いをたくさんして、「嵐吹く風に打たれて」揺れる一輪の花になるしかない。

「嵐吹く風」の中、散ってしまった花びらもあるでしょう。でも、なんとか耐えて耐えて、残った花びらもある。だからこそ「花びらの数と同じだけ生きていく強さを感じる」。

辛い片想いの嵐の中、耐えかねて桜の花びらが散っていく。桜の花びらは今年も散っていき、片想いの年月が重なっていく。

追いかけるだけの片想いの悲しみ。強く清らな片想いの悲しみ。

この歌の主人公の男性は、そんな片想いの花を、嵐吹く風に打たれながらも、ずっとずっと永遠に心の中で育てていくことでしょう。

そして、その強い想いは、彼女の中でも同じ花を咲かせ続けているのではないでしょうか。もしかしたら、もう彼女は新しい恋人がいるのかもしれない。

それでも、新しい恋と並行して、この男性が彼女を忘れないかぎり、彼女の心の中にも花が咲き続ける気がします。

いつまでも変わることなく。「君の中に 僕の中に咲くLove」。最後の「咲くLove」が「桜」に聴こえるところも素敵ですね。

コブクロの愛は「究極の愛」

自分の気持ちよりも相手の気持ちを大切に思う無償の愛。相手をただひたすらに信じる愛。そして片想いの永遠の愛。

3つの愛のカタチを見て来ましたが、いかがでしょうか。

愛のカタチは違っても、コブクロの愛には大きな特徴があります。それは、「見返りを求めない」ということ。

見返りを求めない究極の愛だからこそ、こんなにも聴く人の心を温めるのかもしれませんね。

「心が疲れてしまって、もう無理」「なにもかも投げ出してしまいたい」そんな気持ちになることは、誰にだってありますよね。

そんなときは、コブクロの楽曲を聴いて、二人の愛に触れてみませんか。心が柔らかくなって、じわ~っと温まること間違いなしです。

TEXT 三田綾子


小渕健太郎は1977年3月13日生まれ。宮崎県出身。黒田俊介は1977年3月18日生まれ。大阪府出身。 ストリートライブ活動を通じて1998年9月にコブクロを結成。 2001年3月、ワーナーミュージック・ジャパンより「YELL~エール/Bell」でメジャーデビュー。 2006年のベスト・アルバム「ALL SINGLES···

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