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太陽のような人が輝き続ける理由とは?

「KOKIA(コキア)」、何とも不思議なネーミングであるが、日本の女性シンガーソングライターでボーカリスト。 吉田亜紀子の名前を逆さまに読んだ「こきあ」にローマ字を当てたものだ。



「KOKIA(コキア)」、何とも不思議なネーミングであるが、日本の女性シンガーソングライターでボーカリスト。
吉田亜紀子の名前を逆さまに読んだ「こきあ」にローマ字を当てたものだ。
1998年、大学在学中にデビューし、アニメ主題歌を初めCMソングや他アーティストに作品をプロデュースするなど活動範囲は広い。
海外でも早くから注目を集めており、すでに香港でワンマンライブを成し遂げ、その活動はヨーロッパでも支持を集めつつある。

そんな彼女のシングル『光の方へ』は、2011年発売のOVA「最遊記外伝」のEDテーマ曲。
OVA自体は峰倉かずや原作、最も遊ぶ西遊記こと「最遊記」本編から、遡る事500年前の天界を舞台に描かれた作品である。
KOKIAが、今作の楽曲を作るに至ったのも原作者が彼女の楽曲を主題歌としてイメージしていた部分が大きい。
彼女自身は、【自分の音楽の世界感が作品と重なる部分があると思えること】を作品ありきの依頼に対して大切にしているそうで、まず「最遊記外伝」を読む事から始めたそう。

作品の内容は、悟空が天界へやって来てから下界へ封印されるまでを辿ったストーリーで、感動したというコメントも多い。
KOKIAも実際に読んでみて、すぐに曲を書きたくなったようだ。

▽「光の方へ」歌詞の全文はコチラから

――――
ここに居る訳など誰も知らない ただ精一杯 誰かの為に
輝いていたいと望んだ時から心は波打った
信じている この空は君の元に繋がっていることを
信じている光の方へ

目を閉じて思い出す懐かしいあの声 色あせない記憶の欠片
1つずつ大事に握りしめたら胸の奥に広がる

――――

【お前は誰かの太陽でいられるか?】

この言葉は、楽曲が提供された「最遊記外伝」を象徴する言葉である。
太陽のような人、という存在は誰でも必ず1人はいるのではないだろうか。
自分を照らしてくれる人、傍にいるだけで温かい存在、単純に明るい人…。
イメージは多々あるだろうが、共通するのは常に輝いているという事だ。

しかし、太陽のような光に例えられる人だって1人の人間である。
生活していれば悲しい事や寂しい事、泣きたい時だってあるはずだ。
笑っているのさえ、しんどい時もあるだろうに。どうして、輝き続けていられるのだろう?
その疑問に1つの答えを出してくれたのが『光の方へ』だ。

“信じているこの空は 君の元につながっていることを”
“信じている光の方へ”


この楽曲が使用された作品は、希望だけの物語ではない。
初めての友達との出逢いがありながら、悲しい結末が待っている。
それでも、KOKIA自身がこの作品を素敵だと思ったように、物語の中で息づくキャラクター達は待ち受ける運命を悲観していなかった

“君の声この空に響く果てしのない寂しさの中でさえも光続けている”

相手を信じる気持ちや、長い時の中で培われた信頼関係。
綺麗ごととも取れるかもしれないが、太陽のような人は心根が真っ直ぐなのだ。
輝き続ける事がしんどいとさえ思っていない可能性もある。
光の方へ信じる気持ち、それだけで輝くことに理由なんていらないのだ。

柔らかなピアノ伴奏と共に歌われる『光の方へ』。
疲れたなぁ、なんて心が悲鳴を上げているならこの曲をどうでしょう?

透き通る声に包まれて、光の方へ。

そのまま日向ぼっこ、というのも良いかもしれませんね。

TEXT:空屋まひろ

音楽・芸術を愛した祖父母の影響で多くの芸術に慣れ親しんで育つ。中でも音楽の世界に強く惹かれ、 幼い頃より自然とピアノで曲を作るようになる。3歳からヴァイオリンを始め、高校・大学と桐朋学園で声楽を専攻。 クラシックを学ぶ一方、自らが作詞・作曲をした楽曲を通して、音楽の持つ素晴···

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