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【インタビュー】嫌いでも認め合える世界。RYUCHELLの言うダイバーシティとは (2/3)


初のライブ曲!

──そして、ライブのために制作した新曲もあるとか。

RYUCHELL:『SUPER CANDY BOY』っていう歌になるんですけど、レコーディイングは済ませてて、めちゃくちゃ可愛い曲になっています!
去年アーティストデビューさせていただいて、いろんなところでライブをさせていただいていたんですが、僕ライブで盛り上がれる曲っていうのを作ったことがなかったので、ただの発表会みたいになっちゃうのが超つまらないなって思っちゃって。

みんなで楽しめる曲を作りたくて、それでライブで盛り上がれる曲として『SUPER CANDY BOY』作ったんですけど、本当にユーロビートとかがすごく混じっていて、僕の大好きな世界観になってます。



──ライブ中にみんなでこういうことしたいな、ってイメージもあるんですか?

RYUCHELL:掛け声とかもあるので楽しめたりとか、聴いたら超幸せな気分になれるようなハッピーソングですね。


──RYUCHELLさんのライブってMCもたっぷりありそうなイメージです。

RYUCHELL:やっぱり僕のことをバラエティで見て応援してくれて、それがきっかけという方も多いので、おしゃべりもいっぱいしますね!


ダイバーシティとは

──続いて『Beautiful Dreamer』についてですが、これもメロディーがすごく可愛いですね。



RYUCHELL:嬉しい、ありがとうございます。


──LyricのクレジットにはRYUCHELLさんの名前もしっかりありますので、ガッツリ作詞に携わっているんですね。

RYUCHELL:そうですね、ガッツリ。一緒に作らせてもらって、これはもともと2曲目に発売する予定だったんですけど、リンクを妊娠したってなってスタッフさんがヒャダインさんを紹介してくれて、今しかできない曲があるから、リンクっていう曲を作ろうってなったので、『Beautiful Dreamer』はいつかアルバムを出す時に入れられたらいいなと思っていた曲です。

『Hands up!! If you're Awesome』の続編みたいな感じで、ユーロビートバンバンで、ラップのシーンとかもあって、ダンスもすごく派手で可愛くて。歌詞でもリアルな経験を入れていて、自分は自分でありたい人のパワーになれるような曲を作りたいなと思って制作しました。


──私個人もジャンルや性別で他人や自分を無意識に縛っていたりするので、今回6曲聴いてすごく色々考えたんです。嫌悪感はないけど、少数派の人はやっぱり珍しいと思ってしまうし。何が正解で何が間違っているか。多様性とは。といったことが分からなくなってきて…。

RYUCHELL:僕は女の子が好きでいわゆる同性愛ではないんですけど、経験上女の子が好きなんだけどメイクが好き、可愛いものが好きっていうだけでおかまと決めつけられるっていう経験はいっぱいしてきたので、そういう同性愛というニュースに関してはすごく興味関心があったんですね。

それでこの間「news zero」っていう生放送の番組に出させていただいたときに、そういうお話をしていて、「RYUCHELLさんはすごいと思う、でも自分はやっぱり同性愛の人を見ると嫌だな、子孫が増やせないしそれは外れていると思う」っていうコメントが来たんです。

そのときにふと思ったんですけど、正直やっぱり多様性って本当はそういうところにあって、いろんな意見があって当たり前で、自分は賛成しているつもりだけど、いざじゃあ自分の子供がもしそうなったらとか自分の身内がそうなったら、自分もやっぱり許せないかもとかこれは認められないってあると思うんですよ。それが実は多様性というか、僕の求めている世界で。

自分の考えを言ってもいい世界の中でどう自分を大切にできるか、どう責任をもって行動して、どう自分を守っていくかというのがこれから大事かなと思っていて。
"こういうの無理"とか、人間だから思ってしまっていいと思うんです。正直僕だって嫌いな人いるし、僕だって嫌な音楽もあるし、嫌な歌詞の種類もあるし、全部OKなんて思ったことないんですね。だからこそこんなにこだわるし。

自分もすごく好きなもの嫌いなものはっきりしているけど、同じように人にも好き嫌い言われてもしょうがないし当たり前。そんな社会の中でどう自分を保つか、"あなたは嫌いだけどでも認め合える社会"っていうのが、ダイバーシティという自分の目指している世界で、そこはすごく意識して歌詞は作らせてもらっています。


──目から涙もウロコも出てくるようなお話(笑)!人生何周していらっしゃるんですか!

RYUCHELL:コメントでもすごく言われるんですよ(笑)、人生何周目なの、って。


──自分を持ち続けることって確かに難しいと思うんですけど、まず自分が何かすら分からない人も今多いと思うんですよ。RYUCHELLさんはご自身の意思や好き嫌いもはっきり持っていらっしゃいますけど、それが見つからない、わからないという時期のもあったんですか?

RYUCHELL:ありました。おしゃれするのは好きだけどどういう系統が好きなのかとか、音楽は好きだけどでも定まってないという時期もあったんですけど、僕の場合は映画とかドラマとかいろんなものを見るにつれてどんどん定まってきたんです。

それこそ『ビバリーヒルズ高校白書』とか、僕たちの年代では見ないんだけど、見たらハマってきて。
それはやっぱり『ビバヒル』で、着ている服だったりとか、流れるBGMとかでこの年代が好きになって、この服真似してみようとかその年代のものが好きなのかもって気づいて、違う映画や違うドラマをどんどん見ていって、やっぱりこれが好きだったってなって自分ができてきました。

旅行とかに行って昔の海外のヴィンテージに出会う度に、やっぱりこれが好きだって再確認できたりしてどんどんRYUCHELLができていったという感じがあります。
だからいろんなものに触れる、映画、ドラマとか身近なものでもいいし、旅行に行くでもいいと思うし、そういう自分探しの旅ってすごく未来につながるんじゃないかなとは思います。

次ページ : 最後に…

1995年9月29日、沖縄生まれ。 「普通」の男の子像からはみ出している自分に、生きづらさを感じていた学生時代。その状況を変えたいという気持ちからTwitterを始め、偽りない自分を発信し始める。 高校卒業後、どんな個性も受け止めてくれる街「原宿」に上京し、ありのままの自分を表現してい···

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