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【歌詞コラム】嫉妬されてるのにされるべきだなんて…コレがヒッキーのマイ・ウェイ

宇多田ヒカルことヒッキーが2018年に発表したアルバム『初恋』。その収録曲の1曲が、5月31日に全国公開される日本映画「パラレルワールド・ラブストーリー」の、ラストロールで流れる主題歌に『嫉妬されべき人生』が起用されました。今回は、森義隆監督からのオファーを受けてのものですが。どうも、ミスマッチ感が否めません。しかし、その向こう側にこそ、宇多田ヒカルの凄さがみえたんです。

公開日:2019年5月5日 更新日:2019年5月12日


この記事の目次
  1. ・ミスマッチの先にあるもの
  2. ・ヒッキーと東野圭吾のサプライズ
  3. ・嫉妬されるべき人生
  4. ・愛を歌に詠み込む
  5. ・宇多田ヒカル 最新情報
  6. ・イベント情報
  7. ・リリース情報
  8. ・宇多田ヒカル Profile

ミスマッチの先にあるもの


マスコミ試写室で映画「パラレルワールド・ラブストーリー」(Kis-My-Ft2の玉森裕太主演)を見て参りました。単刀直入で言うなら、この主題歌は映画の内容と楽曲の空気が全く合っておらず、ミスマッチだと感じさせられてしまった。

当然ながらオファーがあって、ヒッキーは了解したのでしょうが…。今回は、書き下ろし曲ではなく、既発曲を差し出してしまった形です。

しかし、彼女には映画の内容は当然分かっていたはず。それに、今作は東野圭吾の原作ミステリー作品。この種の映画で言われる「映像化できないのではと」という常套句が駆使されている作品。

そもそもこういった楽曲提供の場合ほとんどが、曲提供アーティストが仕上がった映画を見ていない段階で、曲を提供するというのが一般的でセオリーになっています。

だから、ヒッキー的には、映画の原作か台本を見て、映画に合っていそうな曲をチョイスし、提供するハズなのですが…。

究極のラブストーリーにこそふさわしいこの楽曲『嫉妬されるべき人生』は、東野圭吾原作ミステリー映画とはどうしてもかみ合わない内容になってしまっています。

ヒッキーと東野圭吾のサプライズ


東野圭吾ミステリーと言えば、福山雅治が主演した「容疑者Xの献身」を見るまでもなく、本格ミステリーです。

SF系のスタイルを採っているとはいえ、論理的に決着するタイプのミステリーです。では、彼女は内容を吟味することなく、ただ単にありあわせ・間に合わせの曲を適当に提供したのでしょうか。

いや、それは違うと思います。

本人に聞いてみないことにはもちろん分からないんだけど、映画の主人公の心理に入ってみて、考察したことはあるかもしれない。主人公は、歌詞のこんなところを、理想としていたのではないかと見られるのです。

嫉妬されるべき人生


----------------
今日が人生の最後の日でも
五十年後でも あなたに出会えて
誰よりも幸せだったと
嫉妬されるべき人生だったと
≪嫉妬されるべき人生 歌詞より抜粋≫
----------------

詠み込んだのは、愛だ!しかし、映画を結末まで見れば、映画と主題歌の間にかなりの差異が見られます。

でも、まあ、そんなことどうでもいいじゃんと、見過ごせる方が多数でしょうから、余計なくちばしは挟まずに横に置いておきまして、歌そのものを見ていきましょう。

ヒッキーのソングライティングとしては、初めて母(藤圭子)の死が出てきます。

----------------
人の期待に応えるだけの
生き方はもうやめる
母の遺影に供える花を
替えながら思う
≪嫉妬されるべき人生 歌詞より抜粋≫
----------------

ヒッキーが大ブレイクしたことは、誰もが知っています。大ブレイク後の楽曲をどう作り出していくのか、売れたプレッシャーとはまた違ったスタンスが求められる、厳しい立場にいたことでしょう。

そのイロイロや悩みは、大ブレイク後、私生活や音楽活動においても、ココロのブレや揺れがいくらか見受けられました。しかし、この歌でのヒッキーは、ある種の悟りとも言うべき境地に達しており、歌詞でも下記のように示しています。

----------------
どんなに謙遜したとこで
嫉妬されるべき人生だったと
≪嫉妬されるべき人生 歌詞より抜粋≫
----------------

老成された人生観。こんなのを若くして詠い込んだアーティストは、ビリー・ジョエル以外はおらず、彼女だけだと思う。

愛を歌に詠み込む


そして、おのが人生にまで言及している。愛の普遍的なフォーエバー性にも言及。愛に帰結するラブソングの在り方が、歌ものの王道かもしれない。しかし、愛には多彩な括りがある。

愛だけを語る歌ならいくつもあった。けども、彼女の人生は、晩年を迎えてるわけじゃないんです。あくまで人生半ば前。これからの方が長いんですよ。

映画主題歌提供も、そのほんの一過程にすぎない。元夫が監督した映画「キャシャーン」でも、メッチャなミスマッチぶりの主題歌提供をしたヒッキーなだけに、むしろ本曲の方が曲提供の正統派ぶりを示していたように思います。

愛を歌に詠み込むゆるぎない想い。そんなキモチがひしひしと伝わってくる歌でした。

Text 宮城正樹

宇多田ヒカルは1983年1月19日ニューヨーク州ニューヨーク市生まれの女性シンガーソングライターである。アメリカでも大変人気があることでも知られており、母親は藤圭子。 1998年12月、弱冠15歳でファーストシングル「Automatic/time will tell」を発売し、メジャーデビューを果たした際は、大きな···

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宇多田ヒカル 最新情報

イベント情報

●Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018
Sony Store Days

【内容】
宇多田ヒカルのツアー映像作品「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」を様々な形で体感できるイベント
・ステージ衣装の展示
・”360 Reality Audio”によるライブ体感コンテンツデモ(「あなた」「Play A Love Song」)※要予約
・店内BRAVIAにてライブ本編の一部を視聴
・PlayStation®VR ライブコンテンツ(「光」「誓い」)体験ブース
・宇多田ヒカル作品のハイレゾ音源試聴

▷詳しくはこちらから

【日程】
ソニーストア 大阪:
7月4日(木)から7月12日(金)

ソニーストア 札幌:
7月20日(土)から7月28日(日)

ソニーストア 名古屋:
8月3日(土)から8月11日(日)

ソニーストア 銀座:
8月24日(土)から9月1日(日)

ソニーストア 福岡天神:
9月6日(金)から9月15日(日)

★参加費用:無料

●「360 Reality Audio」とは
ソニーのオブジェクトベースの空間音響技術で、アーティストがライブ演奏をする場に入り込んだかのような、臨場感豊かな音場を実現する新たな音楽体験です。コンテンツの制作時には、アーティストやクリエイターの創造性や音楽性に従って、ボーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付けて全方位に配置することが可能です。

コンテンツの再生時には、制作意図が反映された、360°全ての方向から音が届く体験を楽しめます。ソニーは、主要音楽レーベルや音楽配信サービスなどと連携し、対応コンテンツの制作から配信、再生に至るまでの技術提供を通じて、エコシステムの形成を進めています。 国内の展開は未定です。

▷詳細はこちら

リリース情報

●2019年6月26日(水) 発売 ※予約終了
「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」
価格:10,000円(税別)
品番:ESXL-174〜177        

★完全生産限定盤 
(ナンバリング入り280㎜角デザインボックス仕様)
・DVD+BD(コンサート本編「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」+ドキュメンタリー「Talking about Laughter in the Dark」) ※DVD、BDともに同内容が収録されております。
・ボーナスDVD(「Forevermore」、「あなた」、「初恋」MUSIC VIDEO/M-ON!でオンエアされたミュージックビデオ制作現場を追ったドキュメンタリー映像3作品も一挙収録)
・多数の未公開写真で綴る60ページ・フォトブック
・バックステージパス(レプリカ)

《配信・サブスクリプション概要》 

★ダウンロード:iTunes  
HD価格:3,500円(税込)
コンサート本編+ドキュメンタリ

★ペイパービュー(PPV):スカパー!オンデマンド
価格:594円(税込)
コンサート本編のみ
※購入から1週間ご視聴いただけます。

★サブスクリプションビデオオンデマンド:Netflix
コンサート本編のみ 

▷配信・サブスク告知

《参考資料》
「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」

11月6日(火)7日(水)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:横浜アリーナ

11月14日(水)15日(木)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:マリンメッセ福岡 

11月22日(木)23日(金・祝)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:日本ガイシホール 

11月28日(水)29日(木)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:大阪城ホール 

12月4日 (火)5日(水)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:さいたまスーパーアリーナ 

12月8日(土)9日(日)
時間:OPEN 18:00/ START 19:00
会場:幕張メッセ国際展示場9〜11ホール 

宇多田ヒカル国内ツアー“Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018”
▷オフィシャルホームページ

《“Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018”セットリスト》
※12月9日(日) 公演セットリスト

01. あなた
02. 道
03. traveling
04. COLORS
05. Prisoner Of Love

06. Kiss & Cry
07. SAKURAドロップス
08. 光
09. ともだち
10. Too Proud

11. 誓い
12. 真夏の通り雨
13. 花束を君に
14. Forevermore
15. First Love

16. 初恋
17. Play A Love Song

EN1. 俺の彼女
EN2. Automatic
EN3. Goodbye Happiness

宇多田ヒカル Profile

シンガー・ソングライター
1983年1月19日生まれ

1998年12月9日にリリースされたデビューシングル『Automatic/time will tell』はダブルミリオンセールスを記録、15歳にして一躍トップアーティストの仲間入りを果たす。そのわずか数か月後にリリースされたファーストアルバム『First Love』はCDセールス日本記録を樹立。いまだその記録は破られていない。

以降、アルバムはすべてチャート1位を獲得。2007年にはシングル『Flavor Of Life』がダウンロード世界記録を樹立。

2010年に「人間活動」を宣言し一時活動休止期間に入ったが、2016年4月に配信シングル『花束を君に』『真夏の通り雨』のリリースによってアーティスト活動を本格始動する。2016年9月に発表した6枚目のオリジナルアルバム『Fantôme』は自身初のオリコン4週連続1位や全米のiTunesで3位にランクイン、CD、デジタルあわせミリオンセールスを達成するなど、国内外から高い評価を受けた。

2017年3月にEPICレコードジャパンにレーベル移籍。デビュー20周年を迎える2018年6月27日(水)に7枚目となるアルバム『初恋』を発売。11月からは約12年ぶりとなるライブツアー「Hikaru Utada Laughter in the Dark Tour 2018」を開催。2019年1月18日KINGDOM HEARTS Ⅲのテーマソングが収録されたシングル『Face My Fears』も発売予定。

▷宇多田ヒカルオフィシャルサイト
▷宇多田ヒカル「Face My Fears」グローバルサイト“#HikaruUtada #(Songs)“

▷世界の盛り上がりを可視化した特設サイト
▷KINGDOM HEARTS Ⅲ オフィシャルサイト

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