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【歌詞コラム】DA PUMP「U.S.A.」の元ネタJoe Yellowの「U.S.A.」の歌詞とは!?

DA PUMPの「U.S.A.」(2018)の楽曲的特徴と言えば、80~90年代に流行したユーロビートをあえてそのまま持ってきた潔いサウンドだろう。そしてもうひとつ忘れてはならない要素が、ユニークな歌詞だ。

公開日:2019年6月23日 更新日:2019年6月23日

Column

quenjiro


この記事の目次
  1. ・歌詞に出てくるU.S.A.とは
  2. ・ユーロビートの歴史
  3. ・当時の音楽業界の気分を歌っている
  4. ・ユーロビートと日本の関係
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歌詞に出てくるU.S.A.とは


フレーズの面白さに振り切ってはいるが、根底にあるのはアメリカ音楽への憧憬、愛憎そして和解である。

日本ポップス界が抱いてきたアメリカンポップスに対する劣等感、そのひとつの解を示したと言ってもよい。

ところでこの曲は、ジョー・イエローというイタリア人アーティストによる「U.S.A. 」(1992)という楽曲をカバーしたものだ。

原曲を聴いてみると、バリバリのユーロビート時代に作られたそのサウンドは、ほぼそのままDA PUMPバージョンに継承されていることが改めてよくわかる。

そしてその歌詞もよく読み込んでみると、そのエッセンスが引き継がれていることに気付かされるのである。

----------------
U.S.A.
You are catching me
with some desire
U.S.A.
You are deep inside
my heart on fire
U.S.A.
Running way before
the night is over
U.S.A.
Baby, come to me
but don't take over
≪U.S.A. 歌詞より抜粋≫
----------------

【和訳】
U.S.A. お前は欲望で俺を捉える
U.S.A. お前は俺の心の奥深くで燃える炎
U.S.A. 夜が開ける前に行ってしまえ
U.S.A. ベイビー、こっちへおいで、だけど支配はごめんだ


まずだれもがモヤモヤすることは、ここでの『U.S.A.』が意味するところだろう。

ただ「アメリカ合衆国」という言葉は、具体性が強過ぎて何かの比喩になるとは到底思えない。

そこで『U.S.A.』はやはりU.S.A.そのもののことと解釈しても意味が通じるように解説してみたい。

ユーロビートの歴史

1970年代、U.S.A.つまりアメリカ合衆国で生まれたディスコミュージックは世界各地で大流行した。

中でもイタリアでは、その国内需要をアメリカ産のレコードだけに頼らず、独自制作で賄おうという動きが盛んだったと言う。

この動きはやがてイタロ・ディスコと称される独自のムーブメントを形成するほど成長していく。

そのブームに参画したアーティストの中に、1974年ロック畑でデビューしていたジョー・イエローもいた。

そんなイタロ・ディスコの最初期、そして最大の成果は、1977年にイタリア出身のプロデューサー、ジョルジオ・モロダーがアメリカ人シンガーのドナ・サマーと組んで発表した「I Feel Love」だろう。

シンセサイザーを取り入れたその画期的なサウンドが受け、US HOT 100において6位まで上昇、そしてそのコンセプトは後のユーロビートの誕生に繋がった。

ユーロビートは1980年代に隆盛を極める。

その名の通りヨーロッパの各国、イギリス、ドイツ、そしてイタリアから数多くの世界的ヒットが生まれた。

ところが例外的にそのマーケットが拡大しなかったのが、かのディスコミュージック発祥の地アメリカ合衆国だった。

そしてその勢いはやがて失速し、1992年ともなるとユーロビートの世界的需要は大幅に減っていた。

そんな中で発表されたのが「U.S.A.」である。

当時の音楽業界の気分を歌っている

当時の停滞したシーンを反映するかのように、この曲の冒頭部の歌詞は不機嫌だ。

「U.S.A.」という作品の原動力は、そうした当時のイタロ・ディスコ〜ユーロビートシーンの気分なのかもしれない。

そして歌詞は、きっかけを与えながらやがてそっぽを向いた『U.S.A.』への愛憎を軸として展開する。

さらに歌詞を読み進めてみると、『beat』 『melody』 『sing it again』 などの言葉が現れ、世界観がますます音楽へと寄っていく。

そして互いの音楽性をふたたび突き合わせ、『U.S.A.』に和解を提案する。

----------------
You can me baby,
beat to beat
And tonight
I will be your lover
We can wait if we're
cheek to cheek
That's my imagination,
dancing melody
≪U.S.A. 歌詞より抜粋≫
----------------

【和訳】
ビートを刻んだらどうだ
そうすりゃ今夜、俺は君のもの
二人が頬を寄せれば待っていられるさ
そいつは空想、踊れるメロディ

----------------
Come on baby,
do it again
That's the way,
just do it light my fire
Come on baby,
sing it again
I can feel your beat
carry me away
≪U.S.A. 歌詞より抜粋≫
----------------

【和訳】
来いよベイビー、もう一度やろう
俺に火をつけるなら、こうでなくちゃ
来いよベイビー、もう一度歌おう
俺を連れ去るお前のビートを感じるぜ

ユーロビートと日本の関係

ところでこの曲の発表時期以降、イタリアのユーロビート業界の窮地を救ったのが、他でもない日本であったという。

日本のレコード会社エイベックスが同国のレーベルと契約し、まだまだユーロビート人気の衰えなかった日本市場に卸し続けたのだ。

そんな流れでジョー・イエローの「U.S.A.」も日本へ紹介され、2018年のDA PUMPによるカバーへと繋がるのである。

彼らの日本語歌詞は大きく異なるものの、アメリカへの愛憎という原曲のテーマはしっかりと採用していた。

そして、『C'mon baby, アメリカ』へと書き換えられたという原曲のメッセージは、低迷していたDA PUMPの復活劇に重なる。


TEXT quenjiro

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